2020/03/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にロヴィーサさんが現れました。
■ロヴィーサ > 「どうも、ありがとうございます。」
著名な貴族の晩餐会。そこに笑顔で潜り込む一介の冒険者。こう見えてベテラン冒険者であり、冒険者になる前は聖騎士だったりする謎の女。
貴族や王族、大聖人などが集まるその屋敷の隅で、いつの間にか入り込んでいる彼女。
まあ、冒険者枠というより、上手いこと知り合った仲間にわたりをつけてもらっただけなのだが。
にこにこと笑顔でお酒を受け取り、ワインを優雅に楽しみ。
自然と扉の隙間に滑り込んで、廊下に身を移す。
「………………はー。」
思わずため息。こういう場所慣れてないんだよな、なんて呟く女。
■ロヴィーサ > 艶やかな、それでいて肌の露出も多い紅のドレスを身に着けたポニーテールの女性。
人の視線は集めるものの、視線を集めることは慣れている。
こういうところで貴族やら王族やら商人やらと顔を合わせておくのは悪い結果にはならないはずだ。
まあ、本当はそれだけではない。というかそれだけであれば、普段怠惰の化身である彼女が動くはずもない。
今日は珍しく"本業"の仕事である。
この国の貴族の腐敗した奴隷事情を調べること。
本国からの諜報依頼とあれば、着慣れないドレスだって、飲みなれないワインだってこなすのだ、プロだから。
決してワインも美味しいから飲んでるわけではない。
「さて、………奴隷が収まってる場所はどこだかね。」
道に迷ったことを装って屋敷を歩く女。
■ロヴィーサ > 「おおっと……?」
するりと足を止めれば廊下で立ち止まり、曲がり角の奥を見る。
屋敷の構造的に、あちらに部屋は無かったはずだが、扉がある。
となれば、地下か。
………地下で奴隷を飼ってひどい目に遭わせてるってのは、本当の噂なのかね。
流石に声には出さずに思考を巡らせれば、さてさて、道に迷った素振りをしながら扉に近づいて。
「……鍵は、かかってない、と。」
きい、と戸を開けば、予想通りに地下への階段。
■ロヴィーサ > 「……胡散臭い匂いしかしねー。」
地下から響いてくるのは、薬の匂いと甘い声。
トコトン腐ってるなこの国、なんて、ぶつくさとつぶやきながら、暗闇に身を躍らせる。
さて、鬼が出るか邪が出るか。
どっちにしろ、何かしらの証拠を掴んで帰るとしよう。
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」からロヴィーサさんが去りました。