2020/02/11 のログ
イディオ > 荷物の引き渡しと、報告をもって依頼を終了となるんだけどな。

(確か、依頼の相手は、割符―――二つに割った符の片割れを持っていて、それを見せて引き渡しとなっている。恐らく依頼人の素性を明かせないものなのかもしれない。
とは言え、だ、此処に来る時点である程度高貴な存在という事になり、身バレがするのではないだろうか。そもそも、此処に平民とか、貧民区の存在は来ることはできないのだし。
其れなら、もっと別の平民地区の酒場、とかそういう所でもいいような気がしなくもないが―――まあ、その辺は依頼主の気分一つなのだろう。
其れに関しては、何かを言う事は無いというか、何かを言おうと思おうと、その依頼人自体が判らないので、意味がないというのが正しいのだが。

男は、箱が、物凄くかたい事を理由として、箱の上に腰を掛けるのである。)

せめて、約束の時間位は、守ってほしいものだけれども。

(指定された場所を間違えたのだろうか、男は不安になり依頼書を取り出す、指定された場所と、時間に関しては書いて有るので、此処かどうか、を確認するために。
そして、問題がない事が判った。)

――やっぱ、此処だよな。

(男は、少し遠くに見える王城に視線を巡らせるのだった。)

イディオ > あれ、これってもしかして。

(依頼者が来るまで延々と待たないといけない系のお仕事になるんじゃないだろうか、男はふと考える。何故ならば、依頼者が来ないと依頼の品が引き渡せない→引き渡せないと報酬がもらえない→いくえふめい。
という図式が成り立ってしまうのである、それに、最悪依頼の失敗の報告をしないといけなくもなる。
まじか、と男は表情を硬くする、マジなのか、勘弁してよ、と顔色が移っていく。)

どうする……。

(考えられる行動はいくつか、一つはさっさと諦めて報告に戻る、一つはもう少し粘る、もう一つは、探しに行く。どれも一長一短の選択であり、どれが正しい答えともいえるものでは無い。
ううむ、と男は腕を組み悩むことにする、幸いな話、時間はまだたっぷりあるのだから。
それとも、もしかしてこれを開いてその中に別の指示が有るとかなのだろうか、とか穿ってもみるが。
依頼の品物を開けるような失礼な気分にはならないのだ。)

イディオ > (悩んでいると、男の方に近づいてくる人物、何やら周囲を警戒しているような雰囲気である。ただ、男性なのか、女性なのか判らない。判らないのは、大きめのローブで体を覆い、顔も隠しているからである。
流石に、此処で襲撃は無いとは思いたいが、男は役割上、依頼の性質上、警戒をしないと成らないのだ。
左手に持った盾を構え、箱と己の身を護る様に、壁にするように『彼』に向けるのである。)

――止まれ、何者だ、場所柄もあるが、依頼上確認しないといけないんでね、割符は持っているか?

(男は鋭く問いかける、視線は確りとローブの人物に向けられて、油断は無く、何時でも武器を抜き放てるように手は軽く開く。武器は持っていないようにも見えるが、しかしそれは、無防備と言う形にはならない。
魔法使いであれば、武器などは無く、つえを持たずに魔法を行使する存在だっているとの事を知っているからだ。
ローブの人物の動き、一挙手一投足を油断なく観察しつつ、男は見守るのである。
そして、取り出すものを、警戒しながら眺める。)

割符……か。

(果たして本物なのだろうか、割符は魔法が掛けられていて、対になる物でなければ反応はせず、ついになる物であれば一つになる。
故に確かめるためには自分も割符を出す必要があり。
割符を出して、それを翳す。
すると、それは最初から一つであったかのように、かちり、と嵌って一つになった。)

―――なるほど、依頼人でしたか、失礼した。では、完了のサインを。

(依頼人であれば後は、男は息を吐き出して、依頼書を取り出す。此処に、完了のサインを貰えば、それをギルドに持って行くのみだ。
ちゃんと、割符も合わせて持って帰る必要が有るので、回収はする。
そして、サインと、一つになった割符をもらい、男は戻るのだった。)

ご案内:「王都マグメール 王城」からイディオさんが去りました。