2019/12/08 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にギュンター・ホーレルヴァッハさんが現れました。
ギュンター・ホーレルヴァッハ > 山の様に積み上げられた豪勢な食事。
真冬の外気を遮断した室内は、少し汗ばむ程に暖かい。
その暑さから逃れる様に、着飾った貴族達は飲み干していく。

「…今夜は外れだったな…」

そんな会場で早々に葉巻を蒸かす少年が一人。
今夜の酒宴に参加している貴族達には、己に取って有益な者がいない。従って、適当に挨拶を済ませた後は時折訪れる貴族に対応しながら抜け出すタイミングを伺っていた。

「屋敷に戻るのも面倒ではあるし…今宵は此処に泊まっても良いのだが…」

仕事道具が無いからなあ、と溜息を吐き出しつつ、退屈な夜を凌ぐ相手がいないものかと視線を会場へと向ける。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > そんな少年に声をかけるのは、顔見知りの商人。良くもまあ王侯貴族の宴に潜り込めたものだと感心しつつ――

「…貴様であれば、多少の時間つぶしにはなろう。次の遠征で王国軍が使用する穀物なのだが――」

華やかな宴で色気も何もない業務的な会話。だが、その方が己には似合っているかと苦笑しながら、少年の夜は更けていく。

ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。