2019/11/08 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にセイン=ディバンさんが現れました。
セイン=ディバン > 「……ん~」

王城内、宴の行われている広間にて。
一人の女が壁の花となっていた。
手にしたカクテルをちびちび飲みつつ。どこか退屈そうな表情。

「姿形を変えただけであっさりと侵入できちゃうし?
 おまけに素性も知れぬ人間を、女ってだけで軽んじるし?
 マジ、この国どうかしてやがるわねぇ」

もはや何度目かも分からぬ王城への侵入。
その容易さ加減に、流石に女も呆れ、ついつい口が滑るが。
宴の参加者は、誰もそれを聞いていない様子。
宴自体はかなり盛り上がっており。酒の回った男女が、ほどなく歓談なんかしているのだが。
ちら、と女が視線をバルコニーに向けてみれば。
そこでは、衣服破かれながら、醜悪に太った貴族に犯される女性の姿。何が凄いって、犯されてる女性が悦んでるところ。
更にちら、と視線を広間の隅に向ければ。四人のメイドが別の貴族に奉仕中。胸を舐め、唇を重ね、首に舌を這わせ、秘裂を舐める。
そう、メイドが奉仕しているのは女性だった。

「……乱れてるっつーか。なんだろう。
 この国の腐り具合を煮詰めて広間にぶちまけて画にするとこんな感じ? って感じ?」

あちこちから聞こえる嬌声やら肉のぶつかる音やらに辟易しつつ。
女は、く、と緑の液体を喉奥に流し込む。
王族貴族大嫌いな女。王城に侵入するたびに怒りやら呆れやらに襲われてはいるのだが……。

「……だからといって。こういう痴態の空気の中にいると。
 中てられるのよねぇ……。
 こればっかりは、女の肉体でも男の肉体でも変わらないわね。悔しいけど」

混ざりたいわけではないが。ただ、この場にいると悶々としてしまうなぁ、などと。
ため息吐きつつも、その場を離れられない女。
なにせ、王城で悪さをするなら、ある程度以上宴が収束し。
片付けの段階に入った時が一番動きやすいのだ。
その機をつかむため、今女はこの広間を離れるわけにもいかなかった。
たとえ、望まぬ興奮が体の奥底から湧き上がっていても。

セイン=ディバン > そうして、女はいつしか、宴の場から煙の様に。
その存在を消していた……。

ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」からセイン=ディバンさんが去りました。