2019/10/22 のログ
■マリナ > 少女は気配に疎く、―――それ以外にも疎いことは山とあるのだけれども。
声がかけられるまで誰かが入ってきたことに気づかなかった。
突然の男性の声に、ドアが閉められるどころか、鍵までもかけられる音。
振り返った少女は一瞬、集落に戻る時間を伝えにきてくれたのだろうと思ったようで、笑顔のようなものを浮かべたのに。
―――それはすぐにかたまり、緊張に変わる。
「えっ…あっ…」
伸ばされる腕が頬から耳へと。
大柄な男性の影が落ちる少女の貌は、動揺を隠しもしない。隠せない。
ぎこちない指がページをめくる途中だった絵本を膝から落としてしまい、ことん、と床を打った。
気にはなったけれど、拾う余裕があるわけもなく。
「お…、おひさしぶりです…せんせい」
触れる指先はお医者さまが少女を触れるものにしては砕けていて、艶かしい。
知らないはずはない。もう自分がここで生活していないことを。
―――こうして歓待する誰かを待つ義務から放れたことを。
にこ…と笑おうとした少女の笑顔は強張った。
「今日は…どなたかの診察です…か…?」
■ランバルディア > 動揺するだけで、散々押し倒されたベッドから退きもしない。
床へ落ちた絵本は男も気にならないでも無かったが、そんなものは目の前のものに比べればどうでもいい。
余裕はあるが、興味は無い。
そして、伸ばした手は興味しかない少女の肌を這う。
強張る頬から耳に抜け、真っ赤に染まって愉しませてくれた縁から孔まで。
擽るように触れる指先は、とっくに患者相手のものではなく少女を愛でてきたそれ。
「まあな、仕事があるからと夕方以降に来てくれというからこんな時間になったんだが……」
担いだ鞄を枕元に放り、ベッドへと片足を乗り上げる。
少女の脇に、などと言わない。それまで絵本を乗せていた膝を、膝で割って。
華奢な足の片割れに跨り、逃げ場を奪う。余裕を作れば金的を打つことも出来ようが、そんなヘマはしない。
流れるように白衣の懐から取り出すのは、少女にも見覚えのあるだろう小瓶。
「――それだけの価値は、あったらしい」
優しげに耳に触れていた指が、少女の金糸を、うなじをぐしゃりと掴み。
噛むなよ、と一言前置き――小瓶の中身を含んだ唇を、少女の唇に押し付ける。
舌を捩じ込み、伝わせて送るのはどろりとした液体。
■マリナ > 顔馴染みのお医者さまと患者のような会話をしながら、触れる指先が鼓膜を震わせ、少女の眉が下がった。
頬が染まり、視線がさまよう。
どうしよう。こういうとき、どうしたらいいのだろう。
困り果てる少女の姿は、相手から見ればただの無抵抗な存在に見えたようだった。
彼の脚がスカートをめくり、覗いた白い脚を開かせる。
「まって、せんせ――――… っ…!」
無理矢理にでもするつもりなのだと察し、止めようとした少女の瞳に小瓶が映り、なにかがフラッシュバックする。
体力のない少女に薬を使用し無理をさせれば、しばらく起き上がれないことは誰よりも知ってる人なのに。
帰る時間にまにあわなくなる――不安げに揺れる瞳が泣きそうになるけれど。
その次の瞬間には首を固定され、言葉を吐く途中だったくちびるが奪われた。
隙間から差し込まれた舌に少女の舌先が触れ、久しく味わっていなかった甘味がする。
舌に絡み、ゆっくりと喉へ垂れていくなか、少女のくちびるが空気を求めるように少し開いた。
「ん、…ッふ……!」
臆病な少女が噛むなんて真似はしないものの、飲み込まないよう溜めているようで、
唾液と薬の混じり合ったものがわずかにくちびるの端からこぼれる。
とはいっても、舌で無理に押し込まれてしまえばまったく飲み込まないというのは難しい。
そもそも息が苦しく、長く溜めてもいられなかった。
―――こくんと喉が上下する。
■ランバルディア > 捲り上げたスカートの端から覗く白い脚にも、視線を奪われる。手を伸ばしたい。
脚に視線を向けても視界に入る谷間も、男を誘って止まない。
そのどちらもを差し置いて、先ずは、だ。
静かだった部屋は一転、零れる男女の息遣いが聞こえる。
耳を澄ませれば水音まで聴こえる。そんな部屋に成った。
「――ン、っ……、ふ、……」
嚥下しようとしなくても、関係はない。
隙間を厭うようにして噛み合わせる唇で、こぼれようとする混ざりものを刷り込み。
もっと甘い、細い舌には舌で絡みついてじっくりととろみを味わわせていくだけ。
口に伝ったばかりの甘味だけではない、唾液と混じり合ったものこそ少女に快楽の記憶と合わせ馴染ませた味。
やがて訪れた嚥下の音を舌で受け取り――いい子だ、と。金糸を掴む右手で、うなじを。喉の後ろ側からを、愛撫する。
「は、ァ……――、……ん、ん、……」
薬を飲ませて、はいおしまい――なんて、不義理な事はしない。
それが身体にきちんと行き渡るまで、くちびるを撚り合わせるキスを続けていく。
久しぶりの、『少女』という甘味に思いの外昂ぶってしまっているらしい。
何度も角度を変えて、息継ぎは許しても舌だけは触れ合わせたままを維持。
左腕を少女の腰に伸ばし、まあるい尻から薄い括れへ。ありもしない尻尾の付け根から誘うような手付きで。
――数分もすれば、執拗な唇も解け。
それだけ時間を掛けた口付けの中、口端から溢れた唾液がブラウスまで卑猥に染みを拡げ透けさせる。
■マリナ > 口移しで薬を飲まされるという行為にも、傍目には男女が――
と呼ぶには少し歳の差があるふたりが、くちづけをあつく交わしているように見える一幕。
きっとこぼれた量なんて些細なもので、大半は押しつけられ絡まり合う舌に押し込まれ、喉を辿っていったんだろう。
それだけではどろどろしすぎる薬液も、唾液と混じれば多少喉の通りが良くなる。
舌先の味蕾がふわふわと薬の味を薄めた唾液を感じ取り、場違いに褒められながら、顎を上げて反らした喉を何度か動かす。
「っぁ……、ふ …… んふ…っ、っぅ……」
呼吸を保つために唾液を飲み干しても、くちづけは終わらない。
うまく息を吸うタイミングをいまだに心得ていない少女の肩が揺れ、胸が膨らむ。
少々過呼吸気味に開くくちびるから、舌が覗いて――重なる、ふれあう、唾液を纏ったふたりの舌先。
「…、…は、 …ふ…」
少しずつ薬を取り込み、いくらか甘みを孕ませた少女の吐息は、お医者さまの指が下半身を辿り、なぞることで刺激されるらしく。
思考がぽやりと鈍っていく。
なつかしく、けれどもすべて終わったあとは意識が飛んでいることが多いために、はっきりとは覚えていられない感覚。
―――なんだかからだに力が入らない。
「ん……ぁ… ―――――…」
ようやくはなれた舌先から唾液が、とろりと――最後にブラウスの染みに重なって、うすく肌の色を透かせる。
眠たげにも見える少女の重たいまばたき。
血流が高まり、頬にもどことなく紅潮が見られる。
薬が切れる数時間後、このからだに負荷がかかる分、いまは夢見心地にあたたかい。
■ランバルディア > 時間を掛けた甘ったるい愛撫で、温い雰囲気の少女を快楽の波に攫っていこう。
括れを、尻を撫で回し、指先で覚える下着のラインを辿って弄ぶ。
思考を鈍らせる代わり、快楽への飢餓と指先一つで刺激を覚えられる身体へと仕上げていく。
大量の唾液を乗せた舌同士で絡み合い、顎も首も、胸元まで汚して尚も続いた口付けが終わる。
「……ハ、っ……――ひさしぶりの、だぁいすきだったキスの味はどうだ……?」
行為の前には決まってこうして理性を掻き混ぜ雌の思考に堕としこんでいた。
久しぶりの、汗も滲ませる口付けの味わいや如何に。
舌舐めずりを見せながら、唇に親指を添えて。自身だけでなく、少女の唇をはしたなく彩る唾液を拭い。
舐めとれ――艶っぽく息衝くくちびるに食ませ、舐め取るように求める。
「イイ顔だぜ、お姫様……でもボーッとしてんなよ」
眠たい訳ではないと知りつつも、それを責める声。
夢見心地の思考に耳元で囁く唇を大きく開き、吸い付く――桜色に染まった首筋でも解る、くっきりとした紅色のしるしを刻みつけ。
小柄な体躯に、不相応に実った乳房を透けた布地の上から鷲掴み。探るまでもなく突起を指間に挟んで、摘む。
くり、くり――気付けにと未だ隠れた小ぶりな突起に、浅ましい自己主張を促し虐めて。
「はー、…っ、……早くしてくれ、……出し方、忘れてないだろ?」
それを解き放つのは少女の役目だっただろうと。少女の下半身、跨った華奢な太腿に雄の肉欲を押し付ける。
卑猥な腰使いで急かすよう柔肌を摩擦し、下衣の向こうで力強く脈動し雌への肉欲を窺わせて。
■マリナ > 「…………あまい…あったかい…」
ぽやんとした少女のくちびるが息を整えようとしながら、感想をささやく。
親指で拭われたそこは白痴のようにうすく開いたままで、その隙間に差し込まれた指へと舌がふれた。
まだ唾液を多めに絡ませた赤い舌が淡くくすぐるように舐め。
くちびるを窄ませて、ちぅっと吸う。
粗相ないように指先についた自分の唾液も一緒に吸って、きれいにして。
あまく、ちぷ…とかすかな音をさせて指を放し。
「っん…」
処理に適した状態を作られた『お姫様』は、叱られながら、首筋にはしる小さな痛みに声を漏らした。
鬱血の痕がひとつ。正常であればそれすらこまりますと慌てただろうけれど、慌てるのはきっと数時間先だ。
もしかしたら一日くらいかかるかもしれない。
そんな少女の乳房に、お医者さまの指が食い込む。
肌にブラウスが張り付き、うっすらと白いブラジャーの縁が透けた。
はぁ――と吐いた息が甘ったるく、少女の体に薬が回りきっていることがわかる反応。
布ごとまだやわらかなはずの先端を摘ままれて、ぞくっと腰から背筋が震える。
「っぁ… っ… ん、っ… は、―――ん、ぅ…」
くすぐったさと鋭さが綯交ぜになった刺激に、身を捩るように。
ふっくらとしてあたたまっていた乳首が、かたく尖っていく。
布の内側で指に弄ばれ、左右に、前後にと揺れてこすれるのもあって。
ぞくぞくするのが止まらない。薬を摂取したからだは快楽に極端に弱い。
刺激を与えられながらも、ひさしぶりの義務を急かされれば拒むわけにはいかなかった。
少女の身体にはないもの。かたく、あついものが潜む股間を押しつけられ、ふるえる息を吐きながら素直に。
「はぁ、い……すぐ……します…」
相手の職業を表す白衣を避け、ベルトに手をかけた。
外すのにすこし手間取ったのは、やっぱりブランクがあるからなんだろう。
スラックスを緩めれば雄の象徴はことさら近く、リアルになる。
下着の内側にも手を忍ばせて、役目を果たすべく。
小さな手指があつく脈動する竿の根元を支えながら、血流を掌で感じながら、やさしく、露出させる。
従順ではあるけれど、手慣れているとはいえない少女なりに表面を撫ぜて。
顔を上げるとあいかわらずぽやぁんとした碧の瞳が、お医者さまの瞳を見つめる。
「…せんせいがお部屋を出るまで…マリナのすべてはせんせいのために」
それはかつて少女が担った役目を果たすための。
薬が性処理のための存在を呼び覚まし、愛されて抱かれる喜びを眠らせる。
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」からマリナさんが去りました。
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