2019/09/24 のログ
ホアジャオ > 上を向けば、ガラス越しの月は出てきた時よりも大分傾いている。
そろそろ流石に公主の『しっぽり』も終わってるだろうし(だからと言って戻る気はないけれども)、ここ等で外へ出る算段を始めなければ。

来た道を振り返ってから広場を改めて見渡せば
いち、にい……他合わせて3つの路が放射状に広場から伸びていた。
女はふん、と小さく鼻息を吐くと、来た路とは別の路へと迷いなく足を踏み出す。
その揺れる三つ編みは程なく、葉擦れの音と共に草木の間の闇へと沈んでいく……

ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】 植物園」からホアジャオさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にイズナさんが現れました。
イズナ > 王城のとある場所。公主にあてがわれた宿舎の1つ
裏庭に面した一本の渡り廊下の先に主人の宿舎がございます…日を追う毎に、他の公主様方も降嫁先が決まり、
王都より降嫁先の領地に向かわれ、先ごろと比べますとずいぶんと公主様方の一団にあてがわれた宿舎も
静かになってまいりましたが、使える主は、未だ『お客様』であって王城に滞在しております

今宵も何処かの貴人をあてがわれた私室へと招いて、何やら楽しんでいるようでありますが
いい加減、良い人をお決めになってもよいのではないか、と頭を悩ませる日々でございます
国元より彼女に付いてきた女官、臣下もこの頃では決まらぬ嫁ぎ先に思い悩む事を止め、
この国での身の振り方を考え始めたように思えますが、自分としてはさっさと解き放たれて
師の元へ舞い戻り、懐かしい霊山の空気を思い切り吸い込みたく思う日々であります

しかし、現実といえば、今宵も主人の逢瀬を邪魔する無粋者を部屋に近づけぬよう
宿舎へと至る門戸を寝ずの番で守っているのでありました
時折、王城内を通り掛かる警備の方々と夜分の挨拶を交えて、一言、二言、他愛もない話を交える程度で、
さしたる仕事もないのですが、念には念を入れて、服の袖から使い魔を周辺に差し向けてはおりますが

「…かれこれ、数刻程になりますか…
 公主様もですが、今宵のお客人もなかなかにあちらがお強い…」

警備の兵士の顔ぶれが変わることで時間の経過を知ることが出来ます
前を通りがかる金属鎧に背丈ほどの槍で武装した兵士の方へご苦労さまです、と挨拶をしますと
そっちも毎晩ご苦労なこって、と返事をされるので苦笑を浮かべて去っていく背中を見送りました