2019/09/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城:庭園」にクロニアさんが現れました。
クロニア > 眠らぬ王都と呼ぶに相応しく、今宵も王城までもが賑やかで、
お陰様で連日連夜こうして親の顔売りに突き合わされている。

八方美人なだけ、そこそこ顔がいいだけ、それだけで酷使される言われは無いのだが、
小遣いを弾んでくれると言うのだから、仕方ないのだ。

手頃な玩具の物色や弱みの有りそうな女を捜す趣味の部分もかねているから、
結局はwinwinと言うやつで。

「……しかし、オレの言っていいセリフではないと思うんだが、この金はどこから湧いてくるンかね?連日連夜だぞ……?」

場所は王城の中庭にある庭園である。
色とりどりの花達が魔法の力で年中咲き見ごろに調節されている不自然かつ絢爛豪華な場所である。

その庭園にある白亜の宮殿、と呼ぶに相応しい大理石を使った柱と屋根のある休憩所。

アンティーク調の木製のベンチやテーブルとセットの同様の椅子が備え付けられていて、
今はそのベンチに寝転がり立てに膝にもう片足を引っ掛けて、完全リラックスモードでポケットからアレを取り出そうとポケットに突っ込んだ手でごそごそもそもそ四苦八苦。

触ってはいるのだがシガーケースがポケットのサイズにピッタリすぎて中々抜けないでいるのであった。

クロニア > 苦戦しつつも何度か指先を使ってポケットとシガーケースの隙間をつくり、
そのまま指先でグイっとそれを引っこ抜くことに成功すると、
今夜はその中で不本意ではあるがなるべく香りも味も薄い奴、
それを選んでケースを揺すって1本だけ取り出すと、口に咥える。

「……火………火………くそっ………。」

魔法でも使えればいいが、魔法の才能はゼロで簡単な魔法ですら使えない。
代わりの火種、もう片方のポケットに手を突っ込んでマッチを取り出そうと再び四苦八苦。

マッチ箱の角が引っかかってどうにもこうにも……。

なので、暫く口で咥えるだけの一見して煙草を咥えているような姿で、
眉間に皺を寄せて苛立ちを露骨に表情に浮べた。