2019/08/12 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城内研究施設」にミリーディアさんが現れました。
ミリーディア > 王都マグメール王城内の片隅に存在する魔導研究施設。
更に其の入り口付近に設置された室長室。
其処は茹だる様な暑さの屋外とは比べられぬ程に過ごし易い気温と湿度が保たれている。
そんな室内の中、何時もの様に柔らかな椅子の上に身を寛げ沈めている少女が居た。

「今日も今日とて外は暑いか。
拙いな、いい加減に仕入れに外に出ないと色々と無くなってきていると云うのに」

そう呟きを漏らし乍、小さく溜息を吐いた。
只でさえ外出する事自体面倒に感じているのに、今は其れに加えて季節に依る高い気温も在る。
何時も以上に少女の外出意欲を奪っているのだ。

然し外に出なければ消耗し続ける日常品が確保出来ない。
誰かに買出しに向かわせたいが、都合悪く皆研究に手一杯と云う状況だった。
其の結果、ズルズルと外出が先延ばしに為って今に至る。
寛いだ侭に天井を見上げ考えていた。
最も面倒が無い楽な解決方法を。

ミリーディア > 面倒も無く、且つ楽をしてやろうとするからこそ見付からない解決法。
どちらかを捨てれば少女には幾らでもやり様は在る筈なのだ。
だが一度そうし様と考え出したからには遣り遂げる事に意味が在る。
内容が真面目な事で在れば褒められるだろう考えも、こうしたものと為ってしまっては其の意味も為さないか。

偶には色々と真面目にやってくれとか云われはしている。
身嗜みを整えろ、上層部連中の相手くらいは当たり障りなくやってくれ、面倒がらずに自分で買出しに出てくれ。
其れこそ、云われている事を全て並べてみると結構なものだった筈だ。

大きな溜息を改めて吐けば緩慢な動きで椅子から立ち上がる。
本来の目的に加えて何か他に思い付いた様で。
目を閉じて暫くの間静かに佇む。
再び其の目を開けば、其の侭、緩慢な動きで扉を開き外へと出て行くのだ。
其れがどの様な事で在ったのかは少女しか知らない事。

ご案内:「王都マグメール 王城内研究施設」からミリーディアさんが去りました。