2019/07/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】中庭」にイズナさんが現れました。
■イズナ > 寝苦しい夜、許可をもらい中庭をふらふらとあてもなく歩いておりますと人目につかぬ場所で睦み合う男女の姿…
片方は貴族のような身なりで、もう片方はどうやら侍女のようでございました
「なるほど…お家騒動の発端を垣間見たようです…」
しばらく物陰に隠れて男女のやり取りを見ておりましたが、あまり褒められた行為とも思えませんから、
くるり、と踵を返せばその場から離れていき…王城と市街地を隔てる城郭の側を歩いていきますと、
今度は睦み合う男女ではなく…黒衣に身を包んだ如何にも妖しい人影を発見致しました
「今夜は妙な場面によく出くわしますねえ…
面倒事は公主様に怒られそうですから、退散、退散…」
見なかったことにしよう、そう思いまして振り返りますとぱきん、と木の枝を踏みつけてしまい
背後から黒衣姿の睨めつけるような視線が背中に突き刺さるのを感じます
面倒な事になりました…と思いつつ、背後の黒衣の姿を確認しようとしながら、
振り向きざまに僅かに腰を落として小石だか、踏みつけた枝の端を手にしますと、
ひゅん、と音もなく手慣れた動作で黒衣姿に投げつけました
「すぅぅぅぅ、ふう…衛兵っ!!」
ぐえ、という黒衣姿の声が聞こえたような気がします
間抜けな声を打ち消すように大きな声で衛兵を呼びつけますと、一目散に王城の方へ向かって走りますのは、
後々、事情聴取なんかされたものなら、公主様にニヤつきながら何を言われるか判ったものではないからでした
「はぁ…ふぅ、流石に…流石にここまでくれば無事でしょう」
逃げてきたほうが次第に騒がしくなっていきます
衛兵が駆けつけ捕物になっているのかも知れません…流石に、
王城近辺の兵士ですから無能というわけでは無いのでしょう
くったり、としつつも体勢を崩さぬまま、騒ぎになっている方へと意識を向けながら呼吸を落ち着かせます