2019/05/20 のログ
■アルフレーダ > 失礼なことに、王女は他人の顔と名前をあまり憶えない。
この場には顔見知りも数人いるのだが、彼らですら見覚えがあるようなないようなという認識。
だが有能な侍従は其れも承知の上だったようで、出しゃばらない距離と声量で彼女を助けた。
『あちらは昨年アルフレーダ様の生誕パーティにもいらっしゃったアントン様でございます。
カルネテル王家に繋がる血筋の持ち主で……。』
「ああ、彼ね。濁声が耳障りで我慢ならないのよね。
じゃああっちの男は?見たことがある気がするわ。」
『…………。あちらは……。』
奔放という表現では足りない主の無礼さに閉口するも、当の主は気付かない。
気付いたら気付いたで憤慨し、処罰を与えるのは必至なので気付かれない程度の反応に抑えておいたのだろうが。
祝いの雰囲気だけでなく、各々が様々な欲望を抱えた場は、しばらく続く。
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」からアルフレーダさんが去りました。