2018/12/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城/夜の中庭」にジナイアさんが現れました。
ジナイア > 夜の王城のダンスホール。開始直後とは違って社交辞令の挨拶を交わすものよりも睦言を囁きあう者が多くなってきた頃合い。

友人の誘いで参加してはみたものの、そこで交友関係を広めるつもりは無く、壁の花と化して観察に徹しているつもりだったのに―――剣士として、男装のまま出席したのが仇になった。たちまちに2,3人の可愛らしい少女らに囲まれて、質問攻め。
暫くのやり取りの後なんとか辞して、そのままバルコニーから中庭へ逃げるように。

「疲れたな………」

高い植え込みの傍にあった、石造りのベンチに腰かける。流石にひやりとして冷たいが、ダンスホールの熱気に当てられかけていた身としては、少し心地よいくらいだ。

ジナイア > 故国の方でも、良くあった出来事だ。すらりと背の高い女はやたらと少女に好かれる傾向にあり、特に男装している時は珠に黄色い悲鳴を上げられるほど。

―――まあ『彼女』達によっては、一種のお遊びなのだろうけど―――

妙に熱に浮かされたような視線は何となく裏切りがたく、ついつい真摯に対応してしまう。慣れれは、こちらも楽しむ事ができるようになるのだろう。
そう考えると今の結果は十分に予想できたことで、つまりは自分が迂闊だったということなのだろう。そう、結論付けると苦笑を漏らして、視線を夜空に転じる。