2018/10/19 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城/夜会会場」にシュティレさんが現れました。
■シュティレ > マグメールの中心部、王城のダンスホール、どこの貴族の主導かは分からないのですが、夜会が今行われています。
私はこの国の貴族ではないので参加する謂れも資格もないはずなのですが、街でこの国の貴族に出会い、気がついたら連れてこられてしまいました。
私を連れてきた貴族は、私をここに連れてきたあと、奥方様に見つかって連れて行かれてしまいました。
困りました、知り合いが居るわけでもありません、貴族たちのお話……ヒトとのお話、共通する話題があるわけでもありません。
どうしたものでしょう、と悩みながら、給仕から血のように赤いワインを受け取り、それを持ちます。
楽団が奏でる音楽、中央でダンスを踊る若々しい貴族たち、それらを眺めながら私は、ほぅ、と溜息をこぼしてしまいます。
それは、立ち去ろうにもまだ、早いと思ってしまったから、です。
余りにも早い退場は余程の事がなければ主催した貴族の手落ちになりましょう、見知らぬ貴族ですがそれはかわいそうです。
なので、退屈極まりないこの状況を甘受しなければならず、私はもう一度、こっそりとため息。
■シュティレ > 此処に付いて来たのは、打算がないわけでもありませんでした。此処に、血族がいるかどうか、それを確認したかったわけでもあります。
城の中に入るのはある程度は可能ですが、こういう夜会のように、貴族が集まるというのは余り有りませんし、血族は基本入り込むとしたら貴族の中。
それであれば、こういう場所に来る公算は高くなるのです、そう考えれば、ここの貴族と親しくすれば……誰か知る者がいるかもしれませんね。
退屈、と切り捨てるのは簡単でしたが。活用するというふうに考えてしまえば……有効に使えると思います。
とはいえ、暇そうにしている貴族がいないでしょうか、私は右に左に視線を動かしてみます。
失礼にならないようにそっとするのはたしなみですね。
■シュティレ > しかし、残念ながら暇そうにしている貴族はいないみたいです。
考えてみれば、確かヒトはこういう場所を社交界……交流の場みたいな言い方をしていますし積極的に交流していくのでしょう。
そう考えると出遅れてしまいました、今からお話に割り込むのは人の流儀としてはどうなのでしょう、あまりよくない気もしますし。
ひと段落して、会話が途切れるのを待ってから、お話に参加しに行くのがいいかもしれません。
ほかにも、ダンスしていますし、ダンスに疲れた方に……と思いましたが……ダンスしてる人は疲れて喋る気力も減っているでしょう。
そこに声をかけるのはともかく、長くお話するのは良くなさそうです。
そうなると、やはり声をかけてもらうのを待つか、ひと段落するのを待つが良いでしょう。
私は、ビスケットをひとつもらってさく、と齧りながら考えました。
■シュティレ > 話はまだまだ続いている様子、そうなれば、と私は意識を集中しました。人ではない私の耳はその気になれば、壁の花の状態でもこのホールの中の人の声は聞き分けられます。
どこの誰が浮気したとか、どんな服がいいとかそういった話題ばかりみたいです。
私の欲しい有益な情報を探し、耳を澄ませてみますが……特になさそうな気もします。
そろそろ良いぐらいに時間も立ちましたし、ここを辞する事にしましょう。
私は周囲を見回し、私に気が向いていないことを確認してから、立ち去ることにしました。
それでは、また、別の機会に――――
ご案内:「王都マグメール 王城/夜会会場」からシュティレさんが去りました。