2018/09/15 のログ
ニア > 真夜中の王城。
門を守る屈強な騎士を酒で酔わせ突破することはなんら難しいことではなかった。
数々の見張りをかいくぐり向かうは宝物庫。
そこには黄金色に輝く品々が山を作り、
文字の如く宝の山を漁る女盗賊の姿がそこにあった。

今日は仕事ではない。
私情のために彼女は盗みに入ったのだ。
彼女にとって大事な大事な両親の形見である一族の宝。
この城にあるとすればここにあるはずなのだが…

探るも探るも一向に見つかる気はしない。

ニア > 「……ここにはないか」

もう直朝日が昇る。
そうなってはこの城から出ることはできないだろう。
もう少しこの部屋を探したかったのだが…
こんなところで捕まれば目的の物から遠ざかるだけだろう。
今日のところは引き上げるとしよう…

彼女は宝物庫の扉を静かに閉め、行きと同じように見張りの目を掻い潜りながら王城を後にした────

ご案内:「王城 宝物庫」からニアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城」にキュリオさんが現れました。
キュリオ > 公爵閣下へと仕事の報告を終え、王家の気分を味わおうとそのまま宿泊することを決めた。
さて、幾ら豪奢な王城であろうと、ただ泊まるだけでは楽しみも無い。
目についたメイド――誰の従者であるか等、知りはしないし知るつもりもない――を首尾よく捕まえ、今は部屋に向かい連行している最中だ。

高圧的な物言いに、逃れる事叶わなかったどこぞのメイドは、その顔を赤く染めている。
その理由は、胸元に。

「そらっ、遅れるな。確りと歩かぬか!」

くひ、と喉を鳴らし笑う己の手の中には細い糸が握られている。
その糸が繋がる先は、メイドの胸先。
生地をくり抜き、乳首のみが露出したその先に糸を括りつけてリードの様に引いているのだ。
軽く引く度に乳首へと糸が食い込み、苦悶とも、喘ぎともとれる声を零しふらふらと足取りおぼつかなくメイドは後を歩き。
時折擦れ違う輩が何か言いたげに、或いは関係を持たぬ様にとあからさまに視線を反らしながら通り過ぎる度、喜悦たっぷりの笑みを浮かべていた。

キュリオ > まるで周囲へと見せつける様、宛がわれた部屋へ遠回りで移動する。
刺激か、苦痛にか、足を止めがちなメイドへと怒鳴りつけ、括りつけた紐を引きながら歩く様は当然、悪目立ちする。

さりとて、その行為に文句を言う輩は存在しない。
腐った国の上層等、そんなものだ。
それを己が権力と勘違いし、何処か誇らしげに練り歩く卑小な貴族。
まるで国の行く末を暗示する様な光景が其処には、広がっているのだった――

ご案内:「王都マグメール 王城」からキュリオさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城」にイヴリールさんが現れました。
イヴリール >  
「………」

いつもの自分の部屋、ベッドに腰掛け、なんだかそわそわと落ち着きなく、時折部屋の時計を眺めては……

「…何かあったのでしょうか……」

いつもなら、この時間に部屋へ訪れる筈のメイドが今日は一向にやってこない
…召し物を変える、つまりは寝間着へと着替えるだけなのだが、勝手に自分ですると怒られるかもしれない……
それも、彼女達の仕事なのだ

イヴリール >  
今日はこの時間になっても王城が少し賑やかだ
きっと恒例の宴が開催されているに違いない

そういったものに参加させられたこともあったけれど、
いまいち雰囲気に馴染めずにすぐに逃げ帰ってしまった過去がある
それ以来、無理に出席しろとは言われなくなったのだが…

そんなことをぼんやりと考えていると、時計の針は半刻ほど進んでいた

「……やっぱり、おかしい…」

ゆっくりと立ち上がり、部屋の入り口のドアへと向かう

イヴリール >  
「あの…」

小さく声をかけながらドアを開け、顔を出す
見張りをしていた兵士は不思議そうな顔をしていた

「ええと…いつも、この時間に来てくださる侍女の方が見えなくて…」

心配するような声と言葉に、見張りの兵士も首を傾げる
確かに見ていない、といった風情である

「…もしかしたら宴の席で忙しいのかもしれません。
 少しだけ、そちらのほうを見てきても良いでしょうか…」

それならば自分が、と申し出た兵士に小さく首を振る
彼らの役目は此処を離れぬこと、あまり勝手な願いで動かすことは気が進まなかった

「大丈夫ですよ、お城の外まで探しに行くわけではありませんから」

小さく一礼し、ゆったりとした足取りで回廊へと歩みだす

ご案内:「王都マグメール 王城」にブレイドさんが現れました。
イヴリール >  
回廊へと出ると、部屋の中よりもより賑やかさを感じ取れた
楽しげな音楽が奏でられ、王国貴族達の談笑の声が聞こえる

「(皆…楽しそう……)」

宴の場となっているホールは大勢の貴族達で賑わっていた
階段の上…ホールを見下ろす形となるその位置から手摺りにその手をかけ、侍女の姿を探してみる

しかし、同じ服装で給餌をしている者も多く簡単には見つけられない……

ブレイド > テラスから眺める景色は暗く、ポツポツと明かりが見える。
自分はこんなところで何をしているかと言えば…まぁ、見回り…なのだが
今日は先日までとは少し違う。
『アンゲロス』騒ぎが終息を迎えたため、それを労っての夜会。
そのための人手不足を補う形で呼び出されたようだ
くだらないことこの上ない。

「全く、馬鹿やるもんだ…」

ため息一つつきつつ、テラスから身体を離し、歩き出そうとする。

イヴリール >  
「……ダメ、こんなところから見てたって…」

余り、気は進まないけれど
ホールへと降りて探してみよう──

そう思い、大階段を一歩一歩、降りてゆく
美しいドレスを纏ってはいるものの、会場ではそれほど目立たない…といいな、と思いつつ

少しずつ喧騒の中へと近づいていった

ブレイド > 見回りがてら、遠目にホールを見れば、貴族王族騎士が酒やら食事やらダンスやら…
何が面白いのかわからないが満喫している御様子。
このうちどれくらいがまともに国を動かしているかは全く知らないが。
その結果が今のこの国なら、ホールの酒に一服盛りたくなってくる。

「あーあー…くだらねぇ…っと?」

胸が悪くなるような夜会から目をそらすように大階段を見上げれば、何やら人影。
ドレスを纏う姫君か。なんにしたってエスコートでもせねば、何をしてたとどやされかねない。
大階段を登り、声をかけてみる。

「おい、なにやってんだ」

イヴリール >  
「………」

階段を降りながらもホールで給餌を行うメイド達を眼で追いかけ、探してみる
人数が多いのもあって、やっぱり一筋縄では行かないのだったが…

「ひっ!?」

よっぽど集中して見ていたのか、突然声をかけられ飛び退くようにして驚いてしまう

「なな何もしてないです少し人探しを………え?」

慌てた様子でおろおろとそう応えるが、見覚えのある顔にきょとんとした表情に変わる

ブレイド > よくよく見れば以前同じく城内で見た少女。
少女というのも失礼か。姫さんだ。確かイヴリールといったか。
怯えるような反応をされれば苦笑する。なんか前もそうだったような。

「あー、わり。驚かせちまうのは二度目か。
そんなにビビるような声してっかな?」

特別威圧的というのであれば、少し改めたほうがいいのかもしれない。
それにしても、彼女の視線の先には夜会の会場。

「アンタも、あーいうのが好きなのか?
オレは参加はできねーけど、案内くらいならするぜ?」

人探しをしているとは聞いたが、あの中から誰かを探すとなるとここからでは難しそうだ。
見つけたところで声をかけても届くまい。彼女のか細いそれでは特に。

イヴリール >  
「い、いえ…そんなことはないと思います…わ、私が臆病なだけで…」

胸へ手をあててすーはー、と深呼吸
とりあえず落ち着かせようとしているようだ

「…そういうわけじゃ…ないですが、
 その、時間になっても部屋に侍女がやってこないもので…こちらで給餌をしているのではないかと」

要するに、時間どおりに侍女が現れず、心配して探しに来た、ということらしい

「私、こういう雰囲気は苦手で……」