2018/08/23 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城」にマルグリットさんが現れました。
■マルグリット > (ひと気のない、薄暗い夜の廊下を、白い影が彷徨い歩いている。
少し気の弱い者と行き会えば腰を抜かされそうだが、よくよく近づけば、
それはうきうきと夜更けの散歩を楽しむ、白いネグリジェ姿の娘だと知れるだろう。
母が居なくなってから、一人幽閉されていた場所へ、突然訪ねてきた男性。
彼は自らをとある王族の使いだと言い、己をある王族の血を引く姫だと告げた。
そこから先はもう、あれよあれよという間に―――――本人を置き去りにして話は進み、
今日、城の一室を与えられて、これからはここで暮らすように言われ。
初めての部屋で初めての夜、大人しくしているように、とも言われていたが、
とても、そんな言いつけは守れなかった。
ふらふら、彷徨い出た廊下を、目的もなくそぞろ歩く。
仄白く浮かぶ壁も、窓の外に広がる庭園も、何もかも夢のようで―――――
自然に、頬がゆるんだ)
■マルグリット > ――― あ、あそこに誰か居るみたい…。
(ふと、視線を向けた庭園の一隅に、ぼんやりと灯りらしきものを見て足を止める。
閉じた窓辺に近づいて、身を乗り出すように硝子越しの光点をじっと見つめてみると、
その灯りのもとに、蠢く人影らしきものが、ほんの小さく。
一人なのか、二人なのか、それ以上なのか、何をしているのか。
詳しいところは、何も分からなかったが―――――
分からない方が良いことも、世の中にはままあるものだ。
ひと目を避けて、逢瀬を重ねる恋人たち、である、と、思っていられるうちが華。
もしかすると逢瀬は逢瀬でも、もっと物騒なものであるかも知れないのだから)
■マルグリット > (そうして、ふらふらと彼方此方へ歩き回ったあげく。
見事に迷って、廊下の片隅で丸くなって眠る、という、
姫君に相応しからぬ一夜を明かすことになったのだが―――――
寝室に留まっていなかったことで、もしかしたら避けられた事態もあるかも知れない。
翌朝、連れ戻された部屋には確かに、己の知らない誰かの、香水の名残が感じられた―――――。)
ご案内:「王都マグメール 王城」からマルグリットさんが去りました。