2018/07/09 のログ
ご案内:「王城内の一室」にフォーコさんが現れました。
■フォーコ > 王城内で行われている会議に私も参加していた。
私が入った時には既にお偉方が喧々諤々の様子で議論をしており、
遅れてやってきたこともあり端の席へと座っていた。
内容は最早お定まりになりつつあるタナール方面への戦力の編成。
もっと言えば誰に面倒事を押し付けるかと言うことである。
異国への戦闘と違い魔族相手の戦闘は旗色が悪いだけでなく旨味が少ない。
シェンヤン以外の国を相手に略奪を働いた方が遥かに楽であり、儲けも多いのだ。
貴族衆の関心は常に金と権力だ。
勝った所ですぐに奪い返されてしまう辺境の砦に誰も興味はないのだ。
■フォーコ > 突然、私も意見を求められる。
私は目を丸くして己の顔を指差していたが、皆の視線が集まっている。
…大変気まずい。
「あ~、そうだな。
私個人の意見としてはやはりタナールから先への侵攻はあまり意味がないような気がするな。
魔族の国を文字通り根絶やしにできる確信があれば別だが現状そのような戦力はこの国にはないだろう。」
周囲がざわめく。 顔から湯気を出している者もいる。
「それよりも奴らが砦より先に入ってこない原因を調べた方が賢明だと思うがな。」
視線を巡らすが、反応は悪い。
コイツは何を言っているのだと言う表情をしている。
突然その場で立ち上がり、私に怒声を浴びせる者が現れる。
若い男性の貴族だ。
彼曰く、私は臆病風に吹かされたらしい。
「あくまで私個人の意見だ。 それなら君がいい案を出しておくれ。」
私が口を閉ざすと、今度は彼が意見を求められる。
だが、彼は理想は高いようだがタナールにおける現状をあまり知らない様に見える。
■フォーコ > その後も貴族衆の間で議論が続けられる。
私はその合間に抜け出すことにした。
ご案内:「王城内の一室」からフォーコさんが去りました。