2018/06/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城」にフィーネさんが現れました。
■フィーネ > 窓に叩きつけるような音の雨。
こんな日には気分も憂鬱になるようなものだ。
何か楽しいことはないかと思索した結果のんびりとティータイムをすることに。
テーブルの上に並べられたのはオレンジの香りを放つ紅茶と三段トレーに乗った目にも鮮やかなお菓子の数々。
ガトーショコラ、ナッツのクッキー、ベリーのムース…とどれも自身の大好物ばかりだが一人ではどうにも味気ない。
誰かを誘おうにも外は大雨で呼び出すには申し訳ない環境だし、こういう日に限って王城への来客の噂は耳に入ってこない。
「せっかく美味しいお菓子があるのに一人は意外とつまらないものね…。あ、そうだ!貴女達もご一緒にどうかしら?」
ふぅ、とため息をつき、どうしたものかと考えていると目に留まったのは控えていたこれらのお菓子を準備してくれた侍女達。
声をかけられれば困ったような笑みを浮かべて流石にそれは…とでも言いたげに曖昧な言葉を返す。
■フィーネ > 困り顔の侍女達を暫く眺めているとまた自分は考えもせずに軽口を叩いてしまった、と後悔する。
「そうね、ごめんなさい。一緒にお茶してるところを誰かに見られたらまずいわよね。私としては身分が誰であろうと構わないのだけれど…」
とはいえ、ここは王城だ。
王女と侍女が一緒にお茶するなんて聞いたこともないし、誰かに見られようものなら裏で何か言われることは免れない。
侍女達が良い事を言われないのも推測出来る。
「変な事言ってごめんなさい。…いいわ、どれでも良いから本を一冊持ってきてくれるかしら?」
一緒にテーブルを囲めないのなら仕方ない。
考えなおした結果、読書をしながらティータイムを楽しむ事にし、侍女の一人に本を持ってくるように言い、注がれたオレンジティーを一口啜る。
ご案内:「王都マグメール 王城」からフィーネさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城」にヴェルムさんが現れました。
■ヴェルム > 王城内にある会議室の扉から、疲れた様子で出てくる一人の男。
廊下に出て扉を閉めるやいなや大きなため息と共に壁に寄りかかってまたため息。
こうも疲れているのは、今さっきまで上層部および複数の部隊長から詰問され続けていたからだ。
先日発生した、タナール砦において戦闘中の王国軍および魔族軍双方が、たった一人の生存者を残して全滅した事件。
何が起こったのか、誰がやったのかということを含めて細かいところまで数時間ぶっ通しで尋問され続けたために、すっかり気疲れしてしまった。
誰がやったかについては曖昧な答えしかしなかったが、まぁそんなことはいい。
こういうときは気分転換が必要だ…と会議室から離れてしばらく歩けば、城内に設置された修練場の案内を見つける。
そういえば使ったことないな…
王都に来てから城内の施設などろくに使ったことが無い。
当然修練場もその一つ、ということで行ってみることにした。
さすが王城にあるだけあって、設備は最新のものが揃っている。
こんな時間なだけあって、他に人がいないのもありがたい。
修練場の片隅に置かれている模造刀を一本拝借すれば、ティルヒア式剣術の型を取り、なめらかな動きで刀を、そして腕や上半身を動かしていく。