2018/06/14 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城/廊下」にゼロさんが現れました。
■ゼロ > 何やらきな臭くなってきている、下っ端である自分に情報が流れてきているわけではないが、仲間たちの噂で聞こえるものがある。
近々第七師団で、大掛かりな戦があるのではないか、とか……。
それが真実なのか、偽りなのかはわからないが……激しくなる訓練に噂の信憑性が増してくる気がする。
気を引き締めなければなるまい、少年は仮面の下で、そう思う事にする。
必要であるときは、いつでも呼び出しがあるはずであろう。
その時のために。牙を、磨いておかねばなるまい。
カツン、カツン、廊下を歩きながら、少年は思う。
今は、警備の途中だ、あまり思考を空してはなるまい、周囲を眺め、不振な者がいないか。
魔族が入り込んではいないのか、仮面の力を使い、確認しながら進んでいこう。
■ゼロ > 今宵も……王城はいつもどおりというやつである。
人はそうそう変わるものではないから、それは致し方ないと言うやつなのであろう。
それに関して思うところはないし、異常でなければ踏み込むこともするつもりはない。
グリーブは定期的に石畳を踏みしめて、歩いていく。
かつり、かつり、と通路に響き渡る音を聞きながら、通路を見やる。
窓の外でも、お盛んな貴族はヤッているらしい。
やれやれ、と軽く溜息を仮面の下で吐き出してしまおう。
警備としては、そういう襲ってくださいと言わんばかりのところでそういうことをして欲しくない、せめて護衛か何かを付けて欲しいところ。
兵士が全力で安全を確保しているのを、わかってほしいところ。
わかってもらえるとは思えないし、考えても仕方がないので視線をその窓から外すことにする。
カツン、カツン、長い長い通路を、少年はさらに進む
■ゼロ > もう少しで、今日の自分の当番の時間は終わる。
そうしたら……一度訓練に出るのもいいかも知れない、最近訓練はしているが、実戦はしていない。
実戦がないぶん、訓練を重ねる必要があるとも考えられる。
自分の技術はまだまだだ、実戦の方が多いのと、作り上げられた身体能力故とも言えるのだろう。
魔族相手では、それだけではいけないと言うのも、知っている。
腰にあるナイフに手を伸ばす、通常のそれと比べてはるかに重いナイフ。
流石にここで振り回すわけにはいかないので、触れて確認をしただけにとどめ、視線を前に向ける。
特に、異常はなさそうである。
とはいえ、だ。
警戒している最中なのだから、少年は更に、前に進むことにする。
■ゼロ > 静かに歩いていて、時間は過ぎていった。
ふと、壁に掛かっている時計を見れば交代の時間である、もう、そんな時間かと思い少年は、歩く方向を変える。
警備兵の駐屯所へと歩いて、交代の手続きを行うことにする。
自分の割り当てられた地域の状況と、あった事、そこにいた人物を事細かに書き記す。
交代の人間に口頭での状況説明をして、少年は引き継ぎを終える。
そして、歩き始めるのは訓練所の方。
訓練でも、始めようか、と。
それと、今度一度タナール砦方面に戻れないかな、と考える。
思った以上に、自分は好戦的なのかもしれない、と仮面の下で笑みを浮かべて。
第七師団の訓練所に向けて歩いた足は、たがわずそこに到着する。