2018/06/12 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城」にヴェルムさんが現れました。
ヴェルム > 例のテロ集団、星の聖猫派に関わっている可能性があるとして、あのミレーの里への攻撃準備を行っている最中、城へ呼び出された。
攻撃の一時保留…。
あれだけ躍起になっていただけにこの判断には驚かされた。
どうやら、第二師団の彼女が動いたらしい…見ず知らずの他人のために行動するとは意外なことだ。
個人的にはほっとしている部分もあるが、あのエルフはともかく里のミレーたちもテロに関与していないかどうかは不透明だ。
見逃した挙句に首を噛まれてしまうことにならなければいいが。
まぁ、何かあったとき責任を取るのはこちらではなくなったと考えればよしとしよう。

「…ただやることは変わらないなぁ」

あの里への攻撃は中断されたが、今度は別の里の攻撃命令を下された。
確実にテロと関与しているミレーの集落とのことだが、結界があるのにこうも簡単に見つかるようなものだろうか。
城内の中庭沿いにある通路にあるベンチに腰掛け、命令書をじっくりと読み込んでいく。

ヴェルム > 「書類多いな…。
これは納品書か…馬、武器、食料…ああ、火砲まで…至りつくせり…」

与えられた命令は星の聖猫派への攻撃だけではなく、タナール砦の防衛および奪還などの任務も盛り込まれている。
必要なものは支援するから、こき使ってやるということだ。
ミレーや魔族を徴用している手前、今更文句など言える立場にない。
まぁリソースが潤沢になったおかげで、人手もすぐ集まることになるだろう。
悪い事ばかりではない。

「あの里は…ま、ほっとくか…」

あのエルフのいるミレーの里への攻撃は中断されたとはいえ、いつ決定が覆されるかわからない。
それに、攻撃しないよ!と伝えに行くのも危ないしあほらしい。
彼女らには悪いが、人づてで伝わるまではソワソワやきもきさせておこう。

ヴェルム > 「!…これは…」

書類をめくっている中、目に付いた一枚の紙。
『プロトタイプ運用テスト』と記述された書類の中身を見て、彼の目の色が変わった。
内容はいくつかの新武器、新兵器を内密に実戦テストせよというもの。
そういった類の命令は、それこそ一線を活躍する部隊に任せることが多いはず。
この十三師団にテストをさせるということは、まともなシロモノではないということだし、万が一があっても十三師団が壊滅するだけで済むということもあるだろう。
その兵器リストに目を通せば、彼の顔色も険しいものに。

「また荒れそうだ…」

嫌な意味で目立ってきた十三師団だが、今回はそれに拍車を掛けそうだ。
こんな書類を持って王城をのんびりできない。
すぐに拠点へ戻ることにしよう…部隊編成についても見直しが必要だし、そのプロトタイプもすぐに届けられるだろうから。

ご案内:「王都マグメール 王城」からヴェルムさんが去りました。