2018/06/11 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城」にオーギュストさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 王城」からオーギュストさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城 執務室」にオーギュストさんが現れました。
■オーギュスト > 北方帝国シェンヤンへの旅を終え、ようやく王城へと戻ってきたオーギュスト。
執務室に顔を出してみれば――あるのは書類の山、山、山。
「ちっ……やっぱり溜まってやがる」
不承不承、書類の山に取り掛かるオーギュスト。
まぁ、仕方が無い。これでもサロメが随分と減らしてくれている方なのだ。
■オーギュスト > ぶつくさと言いながらも書類にペンを走らせはじめる。
師団の細かな状況、会計報告、それに訓練状況。
あらゆる事柄をサロメが的確にまとめ、分かりやすく書類に落とし込んでいる。
師団長ならばせめてこれくらいは目を通し把握しろ、という事だろう。
「――竜騎士の育成と砲兵隊の訓練は順調か」
上々だ。あとはマスケットからライフルへの武器転換。何とか資金を捻出してこれを為さねばならない。
例の「真なる神」はあくまでも切り札だ。下手に使って噂が流れれば、第七師団とてただではすまない。
■オーギュスト > 手早く師団の状況のチェックを済ませる。
問題なし。最近では他の師団もタナールに出張っているせいで楽でいい。戦闘データは退魔師団の特権という事で全てこちらに回すようサロメに指示してある。
が、オーギュストの眉間を険しくする報告が二つ。
「――魔族の混成師団、か」
ついに来たか。オーギュストは慨嘆する。
人間側が師団単位で戦闘を行い、軍隊として烏合の衆である魔族軍を蹴散らす。そんな事をいつまでもやっていれば、いつかは魔族側でも師団制をとるに決まっているのだ。
かなり上位の魔族による、師団単位の軍隊。オーギュストにとっては、来るべき時が来た、といったところだ。
「はやめにケリをつけねぇとな」
■オーギュスト > そしてもう一つ。
サロメの報告によると、第十三師団が「星の聖猫派」のミレー族の居住地を焼き払い、さらにミレー達の根拠地を順に襲撃する予兆がある、との事だ。
「負け犬にお似合いな汚れ仕事だな」
大方、いつもの貴族達の使いっぱしりとしての任務だろう。
「星の聖猫派」と呼ばれるテロ集団の目標は貴族達のようだ。自分の身可愛さに、使える手駒でテロ組織を壊滅させておきたいのだろう。
「――しかし、ミレーか」
報告書では襲撃したのは「星の聖猫派」の根拠地となっているが、怪しいものだ。無差別にミレー達の集落を襲っているとも考えられる。
オーギュストはシェンヤンで会った、虎燕の事を思い出す。
ご案内:「王都マグメール 王城 執務室」にマリアージュさんが現れました。
■マリアージュ >
王城へのお使い。
両手で胸の前に封筒に入りました紙を抱えまして。
お城の兵士さんや騎士様や侍従さんや女官さんや料理人さんや、
王族の方や猫にも道を尋ね・・・それだけ寄り道をしてきたのですが。
本人は真面目にお使いを、違いました、お仕事をしているつもりです。
扉の前に立ちましたら、扉を仰ぎ見まして。
ネームプレートを見まして、そして深呼吸。
一人で出来るところをみせなくてはいけません。
そして、華奢な手を猫の手にしまして、扉をゆっくりとコンッ、コンッ。
そして声を掛けるのです。
「ち、ちわーですわ。あの、お届け物に参りましたのっ」
と、小鳥の声。
声のかけ方のモデルは、配達屋さんなのです。
騎士としても、貴族や、侍女などの声のかけ方ではないのです。
■オーギュスト > 「入れ」
それだけぶっきらぼうに言う。
ここまで来れたという事は、それは本物の使者の証だろう。衛兵も分かっているのか部屋に入るのを止めない。
厳つい顔で難しい顔をしながら資料を眺める。
第七師団はゴロつきどもの集まりだ。多少無礼な物言いだろうと、世間知らずな声かけだろうと気にしない。
ゆっくりと扉が開かれ、衛兵は中に入るように促す。
■マリアージュ >
扉の前の衛兵さんにもにこにこと、楽し気な笑顔をみせながら。
声を掛けられますと、ぱぁっと花咲くような笑顔。
むふふん、とほうわほわ呑気で無邪気な愛玩小動物の雰囲気を振りまきまして。
開かれていく扉。
「はいっ!。失礼いたしますわ」
と元気な声を精いっぱい、といってもあまり大きくありませんが。
スカートを摘まもうとしまして、両手がふさがっていまして。
ちょっと悩みましてから、軽く膝を曲げた令嬢の簡易なお辞儀。
とてとて、ととても軽い足音で、机におられますオーギュストの前に。
「――はいっ、お届け物ですわっ!」
むふーっと、ちょっと自慢げな様子を見せまして。
褒めてほしそうなきらきらとした視線を向けながら、
両手でずずいっとオーギュスト様の前にと出すのです。
封筒は、先ほど見ておられた第13師団からのものなのです。
■オーギュスト > これまたちっこいのが来た事だ。
オーギュストはミレー族への対応を考えている所なのだが、まぁいい。届け物、というなら。
しばし書類を置いて、少女の持つ封筒を受け取る。
「――第13師団から?」
何の用だか、と封筒を開き、中の書類を見る。
オーギュストはティルヒア残党からこの上なく恨まれている。
何せ、彼らの王都に無差別砲撃をぶちかまし、ティルヒア軍から民間人まで徹底的に虐殺した張本人だからだ。
オーギュスト自身もティルヒア残党を「負け犬」呼ばわりしてミレー族以下の扱いしかしていない事は有名だ。
そのティルヒア残党で構成された第13師団が何の用だか
■マリアージュ >
座られていても、顎が少し上がって見上げている顔は、まっすぐにオーギュスト様の目を見ております。
封筒を受け取りますと、
「できましたわっ」
と小さく呟いてしまい、慌てて空いた手で口元を隠してしまいます。
封筒の中身は、秘匿性もぜんぜんない、正式な報告書面。
少し詳しく書かれているぐらいでしょうか。
きらきらとした目で見つめておりますと、中を読まれている様子に。
少しずつ眉が下がり始めまして、泣きそうに揺れる澄んだ菫色の瞳を少し上目遣いに。
少しずつ、気落ちするような雰囲気をみせるのです。
■オーギュスト > 「――なるほどな」
ただの、報告書だ。ただの。
第13師団が「星の聖猫派」の集落を壊滅させ、引き続き同テロ組織の殲滅の為行動する、という事の。
負け犬が奴隷を虐める報告書など見て喜ぶ奴が居るのか。
いや、腐った貴族の中には居るかもしれないが。
「で、報告書のほかに言伝なんかはあるか?」
自然と険しい顔になっていたのか、目の前の使者の少女が怯えていた。
大体、こんな少女を使者に立てるというのも気に喰わない。正式な騎士とは言わないが、もう少しまともな人選は無かったのか。
■マリアージュ >
「――なるほどなのですわ・・・」
なんとなく、真似してこくり、と頷いてみるのです。
そうしますと、何か判った気がすることに気付きました。
でも、褒めてもらえないのかしら、と。
少し泣きそうな気分なのですけれど。
伝言、と言われまして。
きょとんとしましてから、唇に指をあてながら、首を傾げさせて天井を少し見ます。
「えと、料理人の方が、あとで食べていいってクッキーをくださいまして・・・。
あ、女官さんはもっと優雅に歩きなさいって。
それから、兵士さんが今日は迷子になるなよって・・・。
それから、それから・・・」
と道順を逆に言われたことを思い出しながら。
あっ、と目を大きくしまして手を合わせます。
思い出したのです。
「ダイキュー師団さんで美味しいお茶が頂けますって。
あと、そこの師団長さんに、よく見てほしいって言っておられましたわ」
と、明るい表情で元気に答え、はにかむ笑顔を浮かべます。
■オーギュスト > なるほど、よく分かった。
この少女は、底抜けのお人よしで、本当に「お使い」に来たのだ。
しかし、第九師団――
「そうか。わざわざ御苦労だったな」
この少女の言に、少し興味が出てきた。
オーギュストは立ったままだった少女に椅子を勧める。
「なんか飲むか――って酒は飲めねぇよな」
となると、この棚だ。
サロメがこっそり溜め込んでいる菓子類。その中から、とっておきの蜂蜜入りのスコーンと、ココアを取り出す。
「それで、第九師団の団長に、何を見て欲しいんだ?」
俺は第九とも縁があるから相談に乗ってやるぞ、と親切そうに言いながら。スコーンを少女の前に置き、ココアをいれてやる。
■マリアージュ >
褒められますと、花が咲くのが幻視できそうな、満面の笑顔を浮かべます。
そして、少し照れまして「これでまた騎士様に一歩ですのっ」と弾むような小声です。
椅子を進められますと、素直に、膝を揃え、スカートを抑えて。
浅く背筋が伸びた座り姿。
お酒は飲めない、というのに。こくり、と頷くのです。
目の前に並べられますスコーンとココア。
ふわぁ、と目をキラキラとさせまして。指を交互に重ねるようにして胸前に。
そして、食べて宜しいのですの?、と嬉しそうな雄弁な瞳です。
「――?。何をって、お渡ししたものですわ?」
何を言ってられますのかしら、と。
きょとんとした顔で首を傾げさせてしまうのです。
■オーギュスト > ――なるほど、そういう事か。
「そうか、お嬢ちゃん。自己紹介がまだだったな」
スコーンとココアは遠慮なく食べて飲め、と進めながら。
報告書を丁寧に封筒に戻し、横に置く。
「俺は第七師団長、オーギュスト・ゴダンだ。ここは第九師団長の部屋じゃなく、第七師団長の部屋だって事だ」
まぁ、第九師団のあの竜は、どうせいつも王都には居ないし巣で寝ている。第九師団の屯所にはこちらが持って行ってやるとしよう。
■マリアージュ >
遠慮なく食べていい、と言われますと。
思わず華奢な細工物の様な腕が伸び掛けますけれど。
自己紹介、と言われまして。
あっ、と。手を引っ込めて恥ずかしそうにしながら両手を膝の上に。
「オーギュスト様とお呼びしでよろしいのですかしら。
わたくし、マリア・・・ケイン・コンラートと申しますの」
にこにこと、男の名前で紹介するのです。
そして、ご挨拶できましたから、いいですかしら、と。
胸の前で両手を合わせまして。
美味しいお菓子をアイオーンの神様に感謝するお祈りを小声で。
そして、スコーンをフォークとナイフで小さく切り、口にパクり。
蜂蜜美味しいですの~っと、頬を軽く押さえて身もだえまして。
そして、甘いココアでくぴり。
ほぉ~、と心地よい甘さに身を浸りましてから、首を少し傾げさせます。
カップを置いて、唇に指を置いてまた思い出す仕草。
「・・・ダイキューではございませんの?」
目を瞬かせまして、首を傾げさせるのです。
■オーギュスト > 「あぁ、ここは第七師団だ」
泣く子も黙る対魔族師団。
ゴロつきと冒険者崩れの集団。
そんな悪名高き師団である。
「まぁ、気にするな。第七も第九も似たようなもんだ。この書類は俺から第九師団に届けてやるよ」
笑いながら言う。
ついでに第13師団にイヤミの一つでも言ってやるか。弱いものイジメの報告書を少女に託す悪趣味なやつ、とでも。
■マリアージュ >
びっくりした目を大きくした表情。
少し失礼しますわ、と、ふわりと体重を感じさせない仕草で立ち上がりますと。
とてとて、急いでいるようですが、ゆっくりした小走り。
扉をあけて顔をだし、尋ねる先は衛兵さん。
「・・・ここ、師団長さんのお部屋?」
そうです
「あの、ダイキューさん?」
第7師団です
「え?、ダイキューさんではありませんの?」
いえ、第7師団です。
「ダイキューさんのお近くですか?」
いえ、違います。
「それでしたら、フォーコ様の近く?」
・・・
と、色々と尋ねましてから。
しょぼん、と肩を落としましてとぼとぼと帰ってきます。
また優雅に座りますのですが、気を落としておりまして。
それでも、スコーン一口、ココアを一口。
そして顔をあげます。
「お部屋、間違えたみたいですの・・・。
あの、よろしくお願いいたしますわ」
ぺこりと頭を、片を小さくしながらお願いするのです。
■オーギュスト > 「はは、まぁ任せておきな」
少女のというよりかは、第13師団の失敗をネタに出来るので気分が良い。
ついでに、重要な情報も得た。
第13師団が次の目標とするミレー族の集落は――
「なに、同じ師団同士、仲良くしなくちゃならねぇしな。お嬢ちゃんはなんだ、学院の生徒か何かか?」
しかし、ケイン・コンラートとは。
男性名を名乗ってはいるが、どう見ても女性の名前なのはどういう事なのだか。
■マリアージュ >
ぐっ、と胸の前で軽く握った腕を揃えまして。
「きちんとお部屋の場所を訪ねていけば、きっと辿り着けますわ」
王城で場所が分からなくなるプロとしてのアドバイスなのです。
届けてもらえる、と判れば。
ほっとした雰囲気、にこにことまた小さくスコーンを切り分けまして。
口元を隠しながらもぐもぐとするのです。
「――んくっ。
は、はいっ!。お父様みたいに立派な騎士様になるために、お勉強をたくさんしておりますわ。
先日も、師団長様に剣の腕もあがったってほめられましたのっ!」
えっへん、軽く握った腕は次は身体の横に。
とてもとても、頼りない姿なのです。
■オーギュスト > まぁ、流石に自分では行かない。後で部下を行かせるとしよう。
しかし、学院の生徒にしてこの立ち振る舞い。意外と良い所の出であるようだ。
「へぇ、お父様は騎士なのか。さぞかし立派な方なんだろうな。師団長、ってぇのは第13師団の?」
生憎とコンラート、という名前の騎士に覚えは無いが、王国に騎士は多いし、コンラートという名前もそんなに珍しいわけでもない。
しっかし華奢な娘だ。どう見ても騎士よりかは姫とでも言うべきで、花嫁修業でもさせたほうが良さそうなものを。
■マリアージュ >
父親のお話を振られますと、ふわっと、嬉しそうな表情。
親子の仲がとてもよさそうな雰囲気を振りまきます。
「お父様も王国の騎士様をされておられたそうですわ・・・
お兄様も騎士様を継がれていますの。
とても、立派な騎士様なのです。
――あ、はい。ヴェルム様ですわ?。
オーギュスト様もお友達ですかしら?」
無邪気な笑顔で、ほんわか答えるのです。
「タナ砦で、黒い獣さんもしっかり叱ったりしてますのよ?」
すごいでしょう?、と言いたいような目を向けるのです。
尻尾があればふりふりと振っているところです。
■オーギュスト > 自分も一応ココアに口をつける。
甘い。甘すぎる。サロメが少し心配になる。
「なるほどな――あぁ、ヴェルムとか言ったか。会った事はねぇが話は聞いてる」
悪い話だがな、とは心の中でつけ足し。
「――タナール砦の黒い獣?」
はて。タナールでそんなものを見た報告などあったか?
少し興味を持ち、詳しく話すよう少女に促す。
■マリアージュ >
そんな甘いココアを甘さ控えめと、ほっとしながら頂くのです。
「はい、いっつも足を洗わずに入ってくる子ですの。
皆様が何も言われませんので、わたくし、えいっ、と。
そしたら棚の上に篭城しましたの!。
だから、降ろして叱ろうと頑張ったのですけれど・・・。
皆さん、なんか見ておられるだけで、手伝ってくださいませんのよ?」
と、さも頑張って、死闘のように戦ったように言うのですけれど。
13師団の建物に入り込み棚の上に上った黒猫との微笑ましい攻防戦なのです。
■オーギュスト > 「――棚の上の猫かい!?」
ずるっと椅子の上でずっこけながらやれやれと苦笑する。
どうも振り回されてしまう。まったく――少し例の『真なる神』の件でぴりぴりしていた所で、なんとも和やかな気分になる。
『将軍、そろそろ軍議のお時間です』
外の衛兵から声がかかる。
「――お嬢ちゃん、聞いての通りだ。書類は届けておくから安心しな」
出かける準備をしながら、外の衛兵に声をかける。
この少女を王城の出口まで送っていけ、と
■マリアージュ >
「そうですのっ!。いつも言うことを聞きませんのっ!」
聞いてくださる様子に、真面目に答えるのですけれど。
椅子からずれるご様子に、どうしましたの?、と首を傾げさせるのですが。
「――あら?。もうおやつの時間は終わりですかしら?
お邪魔してしまいましたの・・・。
ぜったい、ぜーったい、届けてくださいましですわっ」
まるで困難な任務をお願いしているような希薄?です。
ゆっくりと丁寧に立ち上がり、腰の前に両手を置いてお礼なのです。
「また、遊びに来ますわ。
次は、わたくしがお菓子をご用意いたしますわ?」
と、衛兵さんに丁寧に出口まで送られる前にお伝えするのでした。
■オーギュスト > 「あぁ、いつでも来い。用事中でなきゃ、また菓子と茶を用意しておく」
第13師団の情報を取る為に、とは心の中でだけ思い。
用意をして軍議の間へと向かった。
ご案内:「王都マグメール 王城 執務室」からオーギュストさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城 執務室」からマリアージュさんが去りました。