2018/05/18 のログ
ステラ >  
(何も言えなくて、彼の言葉を黙って聞く。
 抱くとか子種とか孕ませるとか、あと周りから聞こえてくる甘い声とか。
 そういう意識させられることを聞くのは正直恥ずかしいけれど。)

――あの、私、話したり、苦手で。
でも、警備さん、目が、わからないから、ちょっと、平気で。
その、ごめんなさい、でも、だから、その。

(魅力的だと言われても、あまりピンとこない。
 だから代わりに自分のことを話す。)

――その、顔、見せて、ほしいな、って。
駄目、かも、だけど。
でも、警備さんなら、警備さんには、だいじょうぶに、なりたい、から……。

(抱くとか抱かれるとかは別にして。
 せっかく自分が話せる人と出会えたのだから、少しでも慣れておきたいと言うことと。
 彼がもし街中で仮面を外している時に、気付けるように。)

ゼロ > 「――――」

 仮面を外して欲しい、彼女の要望に少年は静かに仮面の下で瞳を閉じる。
 これは、生命維持装置でもある、外して直ちに死ぬとかそういうことはないが、外したままだと戦闘に支障が出てくる。
 しかし、自分から要望をほとんど出せないだろう控えめな彼女で。
 そんな彼女の必死のお願いに、少年は目を開く。

「ん、基本的に仮面を外すことはないんだ。
 これは、僕の命を長らえているものでもあるから、外して歩くということは先ず無いよ。」

 そう、前置きをしたあとで。
 少年は己の仮面に手を移動して外していく。
 黒髪で黒目の東洋の島国によくある顔立ちがそこにあった。

「これで、いいかな?
 あと、名前は、ゼロというんだ、君の名前を教えてもらっても?」

 先ほどの許可証に名前は記載されていた。
 ただ、彼女の口から聞きたいと思った。

ステラ >  
あ、そ、れなら、無理、に――

(生命維持に必要なものなら、そんな簡単に外せないだろう。
 彼の命と自分の要望なんて、どちらが大事か考えるまでもない。
 と思ったのだが、割とあっさり外してくれた。
 こちらを見る優しそうな黒い瞳。
 反射的に視線を逸らしそうになるが、全身に力を入れてそれを抑える。
 縦に長い瞳孔の赤い瞳が上下左右小刻みに揺れ、顔中冷や汗まみれだが、頑張って彼の目から視線を外さないように。)

ひえっ――なま、あの、す――っ、ん、んっ、ステ、ラ。
わた、――ステラ。

(そんな状態でいきなり名前を聞かれたものだから、全身がビクンと跳ねる。
 視線を逸らさないことに全力を注いでいるので、言葉の方に回す心の余裕がない。
 それでも何とか自分の名前を口にする。
 瞳の震えはますます激しくなり、しかし視線は逸らさない。
 縦長の瞳孔がいつの間にかぐるぐるになっていそうな雰囲気。)

ゼロ > 「無理、ではないよ。
 でも、あまり外したくはないのは……有るかな。」

 直ちに死ぬわけではない、鎧だってそうである。
 しかし、それを日常とするわけには行かないだけである、日常は仮面をつけたまま。
 まあ、でも例外というものはあるのだ。
 そして、自分の目を見る彼女、顔を見る彼女、脂汗がたくさん出ている、むしろ彼女のほうが大丈夫なのだろうか。

「ステラ、かいい名前だね……。
 仮面つけたほうがいいかな?」

 何やら言葉もまた凄くなっている、呂律が回ってない。
 様子を見ると無理してみているようにも思える、でも、必死に視線を外さずに見ようとしている彼女。
 彼女からOKが出るまでは、そのまま待つ事にする。
 暫く蛇に睨まれたカエルのような状態の少女を眺める。

ステラ >  
う、あ、ごめ、なさ――。

(それなら早く付け直した方が良いんじゃないのだろうか。
 でもそれを言うのはなんだか自分が目を見たくないと言っているようで言い出せず、かと言って目も逸らせず。)

うぇへ、あり、ありが、えぁ!?
や、わた、だいじょ、ゼロ、のが――えへぇ。

(ぼんっ、と。
 頭から煙を出しそうな顔でぐにゃりと崩れ落ちる。
 許容量をはるかに超える羞恥心に心が耐えきれなくなったのだ。
 崩れ落ちる直前にアヘ顔を晒してどさりと倒れ込む。)

ゼロ > 「え。ちょおぉおい!?」

 崩れ落ちる彼女、何事があったのだろう、何やら言語も不明だがさっき仮面を外してからのこと。
 もしかして視線恐怖症でも持ってるのではないだろうかと思ってしまう。
 咄嗟に、仮面をつけて倒れこむ彼女に駆け寄る、そして抱き上げようか。

「ステラ?ステラ?大丈夫か??」

 もしもーし、凄くなんか人に見せたら欲情誘う表情の彼女。
 ぺちぺち、と顔を軽くはたいてみる。
 意識はあるのだろうか、会話はできるだろうか。
 無理しすぎたのだろうかといろいろ考えて考えて。

ステラ >  
ひぁ、ごめ、なさ――っひ、ぃ。

(ぺちぺちと叩かれて意識を取り戻す。
 が、直後に自分の身体を抱きしめるように丸くなる。
 そのまま何かに耐えるようにぶるぶると震えて。)

――だい、じょうぶ。
恥ずかし、くて、なんとも、ない、から。

(ちょっと赤くなった顔でにへら、と笑う。
 赤い顔に先ほどとは違う汗を流しながら。
 両足をもじもじとこすり付けるように動かしつつ。)

ゼロ > 「本当、大丈夫か?休んだほうが良いんじゃないか?」

 意識を取り戻すと同時に謝罪は今更な気がしたのでスルー。
 自分の体を抱きしめるように丸々相手に問いかける。
 怯えて身を守る動きにも見えるし………あ。
 もしかして、自分が近くにいるからなのだろうか。

「恥ずかしいんだな、うん。」

 多分そういうことなのだろう、赤い顔で言う彼女。
 汗を垂らして、もじもじと擦りつける動き、それが何を意味しているのかはなんとなくしかわからないが。
 まああれだ。

「特に悪い状態でなくてよかったよ。」

 とりあえず、抱き起こしたしそのままお姫様抱っこで持ち上げようか。
 このままでもいけないだろうし。

ステラ >  
だいじょう、ぶ。

(うん落ち着いた大丈夫もう目は見えてないし落ち着けばなんともない大丈夫視線で気持ちよくなるなんてそんなはしたないことはいやあるかもしれないけれどもう仮面で見えないから大丈夫それに恥ずかしさの極限で気持ちいいと勘違いしただけだからうんきっとそう大丈夫なんともない大丈夫。)

う、うん、そう、恥ずかしい、だけ。
その、こわいとかじゃ、ないから、うん。

(誤魔化すように喋りながら立ち上がろうとする、が。
 足に力が入らない。
 それでも何とか立ち上がろうとしていたが、)

――わ、ひゃ!?
あ、あの、へいき、立て、歩ける、から。

(抱き上げられた。
 真っ赤な顔で、しかし暴れると危ないので大人しく小さくなる。)

ゼロ > 「うん、腰が抜けてるみたいだな。」

 大丈夫と言って、立ち上がろうとしてはいるものの、足がガクガクしてるし力が入っているようにも思えない。
 歩けないな、と判断をして頷いた。

「とりあえず、どうする、そのままじゃ帰れないし、食堂で何か食べたりして落ち着くか?
 休む場所と言ったら、俺の部屋か、食堂くらいしか考えつかないんだが。」

 おとなしくしてくれる彼女、さすがにこのまましろの出口にまで持って行って放り投げることもできない。
 なので、少し落ち着くまで待つことにして、歩きながら問いかける。
 どちらも近いから、問題はなさそうだし。

ステラ >  
――あ、の、重く、ない……?

(腰が抜けてる、と言うより。
 しかしそれ以上を口にするほどの度胸はない。
 大人しく小さくなりながら、彼の顔を見上げて尋ねてみる。)

あ、食堂、は……その。

(出来れば人の目の少ないところの方が良い。
 自分と一緒にいるところを見られるのは彼に悪いと言うか。
 それに、やはり人の目は気になる。)

ゼロ > 「軽いよ。大丈夫気にしないで。」

 重さは感じていない、これでも体はかなり強く、2~300キロ程度の重さも大丈夫である。
 魔法的な強化がされているからとも言う。
 見上げる相手に全然、と首を横に振る。

「じゃあ、俺の部屋、かな……。
 何にもないところだけど、許してくれよ。」

 人の目を気にしている様子。
 それならば仕方がないので、少年は頷く。
 彼女を運んで、自室の方へと向かって歩き始める。

ステラ >  
そ、う……。

(人ではないとはいえ、体重は見た目通りだ。
 と言ってもそれなりに鍛えているので、見た目より若干重いはずなのだが。
 やっぱり男の子なんだなぁ、と改めて思う。)

私、も、そんな感じ、だから。

(別に気にしないと。
 出来るだけ彼が歩く邪魔にならないように、小さく縮こまりつつ。
 別の人に抱き上げられたらこれほど落ち着いてはいられないのだが。
 やはり顔が見えていないからだろうか、なんて考えながら、ぼんやりと彼の白い仮面を眺める。)

ゼロ > 「うん。」

 むしろ、実は目のやり場に困ったりするぐらいだろうか。
 彼女の突き出した二つのたわわな膨らみがすぐ近くに見えるのだ、主張激しいのだ。
 あえて見ないようにしっかり前を見て歩くことにする。

「はは。
 まあ、必要なものだけだとそうなりそうだよね。」

 軽く返答しながら、少年は歩く。
 城の中庭を抜けて第七師団の隊舎へと歩いていく。
 その中に入り、少年のあてがわれた部屋へ。
 六畳一間の小さな部屋である、ベッドと勉強用のテーブル、椅子が一つ、鎧を立てかけるスタンドと小さなクローゼットだけ。
 本当にがらんとしている部屋であった。
 ベッドに、彼女を座らせて、自分は椅子へ。

「とりあえず、落ち着くまで、休んでくれて構わないよ。
 ……鎧、脱いでも大丈夫、かな?」

 さすがに、自室で鎧を着っぱなしなのもあれなので。
 誤解されないようにと、一応。

ステラ >  
(彼の腕の中で大人しくじっとしていれば、やがて部屋に付いた。
 ベッドに座らせられ、改めて部屋の中を見回す。
 うん、言われた通りものは少ないが、自分の部屋と似たような感じだ。
 部屋の中をぐるうりと見回す。)

ぁ、う、ん。

(頷く。
 彼が鎧を脱いでいる間、脚をぶらぶら動かしたり、太ももをさすってみたり。
 もうすっかり調子は戻っているようで、力が入らないなんてこともなさそうだ。)

ゼロ > 「ちょっと、済まないね。
 こんなむさくるしいところで。」

 鎧の留め具を外しながら、脱いでいく。
 グリーブやガントレットとか、そういうのから外していく。
 一応、下にはインナーを着てはいるけれど、それは蒸れていた。
 うわぁ、と小さく呟いてから、クローゼットに手を伸ばす。
 新しい下着とかを取り出しておいて、鎧をてきぱき外して、スタンドに。
 そして、下はさすがに難しいだろうが、上のシャツを脱いで、クローゼットの中にあるかごの中に放り込む。
 後で彼女が帰ったあとに洗おうか、と。

 シャツを着替える時に見えるだろう、少年の体中に書き込まれた魔法の術式。
 魔法に明るければそれの意味がわかるだろう。
 シャツを手早く来て、仮面とシャツとズボンというすごい状態で戻ってくる。

「ステラ、状態はどう?」

 彼女が自分の足を気にしている様子なので、確認するために戻ってきた。
 ちょっと汗臭いかも知れない。

ステラ >  
(何とはなしに彼の着替えを眺める。
 彼の肌に書かれている文様。
 それを見て一瞬呼吸が止まったような感覚。
 意味するところは分からないが、それが明らかにまともなものではない、と言うのは何となくわかる。
 これでも魔法が関係している生き物なのだから。)

――ゼロ、それ……。

(だから足のことを尋ねられても答えられなかった。
 聞いていいことかどうかわからなくても、聞かずにはいられなかった。)

ゼロ > 「ああ、これ?
 別の国で作られてね、肉体強化の魔法を書き込まれてるんだ。
 限界を無視して強化されてるから、使うと体が崩壊するのさ。
 この仮面も、あの鎧も、あれが発動時治療してくれてるんだ。
 だから、外しても問題はないけど、ハズしたくない、んだ。」

 強化する魔法の術式、それを封印する術式。
 封印を解けば、10分程度人外の力とともに肉体が崩壊するだろう。
 それを、軽く笑う。
 今生きてるから問題ないでしょ、と。

「ま。だからこそ、こう、孕ませたいにつながるんだよ。」

 死ぬ前に子孫を残したい。
 本能的なそれである、いつ死ぬかわからないものだからこそ、するときは全力になるのだろう。
 で、足の返答がなかったので、足を見る。
 医者じゃないからわからないのだけど。

ステラ >  
――痛く、ないの?

(術式を打ち消すのではなく、治療と言うことは。
 つまり、一度壊れて治っている、と言うことではないだろうか。
 心配になり、そっと彼の胸のあたりに手を伸ばす。)

っ、そ、っか。
――あ、あし、うん、だいじょうぶ。

(が、孕ませたい、と言う単語が聞こえれば赤くなって手を引っ込めた。
 そういえば足がどうとか言われていた気がする。
 慌てて足をぶらぶら動かして見せて。)

ゼロ > 「痛みはないよ、そういう痛覚は……麻痺してるから。」

 伸びてくる手に少年は頷く、魔法的な処置だけではない、薬物的な処置も行われて、過剰の能力を得ているのだから。
 その副作用なのかもしれない、痛みは鈍い、傷ついているのはわかるけれど、痛みで動けなくなる、とかはない。

「ま、先程も言ったけど、仮面を外しても鎧を着ていなくても、術式を発動しなければ、直ちにダメになるわけじゃないけれど。
 それでも怖いから外したくはないんだ。」

 命の危険があるかもしれないからね、何時誰かに発動させられるかも分からにし、と肩をすくめて見せて。

「大丈夫か、良かった。
 また、仮面を外してみるかい?」

 引っ込む彼女、足を振って大丈夫なことを示してくれて。
 だからか、さっきは倒れたから慌ててつけたけど、また仮面を外してみたほうがいいかと問いかける。

ステラ >  
そ、っか……。

(それは、悲しいことなのではないか。
 思わず顔に出てしまう。
 自分のことではないのだけれど、心がぎゅう、と締め付けられるような。)

怖いの、は、わかる。
私も、なんとも思われてなくても、人が、怖い、から。

(みっともないと思われていないかとか、変に思われていないかとか。
 そんなことはないとわかっているのに。
 ちょっと違うかもしれないけれど、不安だと言うのは似ていると思う。)

え、ぅ、あの、……。
――あの、私が、えっと。

(仮面を外しても大丈夫ではあるらしいけれど。
 提案されて、しばし戸惑った後、小さく頷いて。
 その後彼の方へ向き直り、自分が外してもいいだろうか、と。)

ゼロ > 「過去だから。
 生きなければ逃がしてくれた人に申し訳が立たないよ。」

 悲しいことだろう、でも、それを引きずっていても仕方がない。
 拾った命なのだからこそ、精一杯生きるため、悲しい過去を振り切るのだ、と。

「まあ、二人きり、とかであれば、信じられる相手なら、大丈夫だけどね。
 他人がわからないから怖い、という感じで捉えてるよ。」

 基本外で脱ぐことはないよ、と。
 彼女に関しては、自分なりの解釈、こういう事なのだろうということで感じていた。

「ん?大丈夫だよ。」

 外したい、というのなら、心の準備もあるのだろう。
 彼女に顔を近づける、外そうとすれば、紐とかは何もないので軽く引けば取れそうだ。
 動いても取れないのは、魔法の力で固定されてるから、なのだろう。

ステラ >  
(強いなぁ、と思う。
 きっと酷いなんて言葉じゃまだ足りないほどの目に遭って、それでも尚前を向いているのだろう。
 自分とは真逆だ。)


……っと、それは、その。

(信じてくれている、と言うことだろうか。
 今日会ったばかりの自分のことを。)

それじゃぁ、その、失礼、します。

(顔を近づけられて一瞬たじろぐ。
 が、気を取り直して彼の顔に手を伸ばし、両手で仮面をそっと外した。)

――っ、は、ぁ。

(仮面の下の顔。
 その優しい目が自分を見ている。
 それを見た瞬間、心が跳ねる。
 目を逸らしたくなる気持ちを懸命に抑え、視線をまっすぐ受け止める。
 肺の中の熱くなった空気を吐き出し、脚にぎゅっと力を込めた。)

ゼロ > 「ん?」

 何か言いたそうなので、首をかしげて問い返す。
 彼女は、自分が異質だということ無意識でも示していた、さっきの、触手とか、スライムとか。
 彼女が信じてくれたから、信じたというところが多い。

「ああ。」

 外される仮面。
 裏から見ても、ただの仮面にしか見えないだろう、それは被ってから効果を発揮するやつである。
 そして、直に見る瞳、赤くて人のそれではない、目である。
 自分を必死に見ようとしている、その姿がとても可愛らしくて。

「……っ。」

 可愛らしさを通り越してくる。
 彼女の呼吸、頑張ってみようとしている様子がエロティックに見えてきて。
 興奮してきてしまう。
 じっと見つめられて、少年も顔を赤くしてしまう。

「あまり見られると、興奮しちゃうよ。」

 少年は照れ笑いをこぼしながら言おう。

ステラ >  
(無言で首を振る。
 それを聞くのは野暮と言うものだろうし、何より。)

、っふ、は、ぅ。

(こちらはそれどころではない。
 見られている、と言うことだけでこの上なく恥ずかしいのに、自身を見ているのが彼だと言うのが尚更。
 ましてや、興奮する、などと言われては。)

――っ、見、ぅ、はぁ。

(見ないで、と口走りそうになるが、辛うじてそれを押し留める。
 見られて興奮しているのはこちらも同じ。
 だから見ないで欲しいと思うのと同時に、もっと見てほしいと思う自分もいて。)

や、ぁ……。

(無意識のうちに片手を足の付け根へ伸ばしていた。
 そんなことを彼の目の前でするのは恥ずかしくてたまらない、だけどそれも見てほしいと言う気持ちも抑えきれない。
 右手を足の間に挟んで、ぎゅうと両足で押さえつける。)

ゼロ > 「………!?」

 彼女の呼吸の熱が変わってきたような気がした、彼女の言葉がひどく遠く聞こえる。
 見て、というのか、見ないでというのか、あやふやになる言葉。
 しかし、問いかけることもできず、彼女の様子を見ていた。

「ぁ……」

 自分の股に手を伸ばしている、流石にそれが何をするのかは分かる。
 止めるべきなのに止められなくて。
 唾を飲み込み、少年はその痴態を見つめ続ける。
 むくり、と起き上がる欲情、硬くなっているのが分かる。
 必死に我慢するようにしつつも、ジッと見つめていて。

ステラ >  
っ――、ぁ……。

(流石にもう限界だ。
 視線から逃れるように、俯く。
 そこで気付いた。)

――、……。

(ごくり、と。
 唾を飲み込む音がやけに大きく聞こえる。
 窺うように、彼の顔へ視線を戻して。)

……す、る――?

(掠れた声。
 自分の声ではないように聞こえた。
 だけど、自分の意志で発した、紛れもない自分の声だ。)

ゼロ > 彼女の視線が動いた、おそらく少年が興奮していることに気がついたのだろう。
 視線は少年の下腹部に、そして、戻ってくる視線。
 見上げられて、恥ずかしくて少年の方が視線を逸らしてしまいそうで。

 問いかけられた。
 彼女の方から、かすれるような小さな声、しかししっかりと耳に届き、少年の中に入り込む。

「さっき、あんなに散々言っておいてね。
 情けないけれど。」

 彼女にいろいろ注意した、しないとも最初言ったはずなのに。

「ステラ、したい。………抱かせて欲しい。
 今、すごく君が欲しい。」

 彼女の上にゆっくりとのしかかりながら、問いかける。
 今夜だけでもいいから、ベッドの上、彼女の上に両手をついて覆いかぶさり、問いかける。

ステラ >  
(押し倒される。
 こちらを見てくる黒い瞳。
 この体勢では視線からも身体も、逃げられない。)

――。

(先ほど言われたこと。
 自分を安売りするなとか、嫌なことは嫌だと言っていいとか。
 それらをもう一度頭の中で繰り返した上で。)

、う、……ん。

(頷いた。
 流されるのではなく、安売りするわけでもなく。)

ゼロ、に、抱い、て――欲しい。

(生まれて初めて、この人に抱かれたいと思った。)

ゼロ > 彼女の返答、暫くの静寂。
 見つめてあっている自分と相手、彼女が嫌がるならば、諦めようと思っていた。
 嫌なことは嫌といっていいと言った手前、嫌だというなら諦める。
 そして、彼女の返答。

「ああ、わかった。」

 抱いて欲しいと望んでくれたから、聞き返す野暮はしない。
 彼女の唇に己の唇を押し当てて口づけをして、右手は柔らかな彼女の胸に伸びる。
 大きなそれを揉み込むように手を這わせ、キスと、彼女の唇の感触を堪能しよう。
 とはいえ、彼女のように経験が豊富ではない。
 彼女からすれば、ぎこちなさが感じられてしまうかもしれない。

ステラ >  
ん、ぅ。

(触れ合う唇。
 同時に胸に触れられ、目を閉じる。
 しばらくされるがままにしていたが、)

――ん、ちゅ、ぷぁ、あむ――。

(なんだか物足りない。
 さっき聞いた彼の性行為への考え方からすれば、きっとそこまで経験はないのだろう。
 ならば、と彼の首に手を回し、舌をねじ込んでいく。
 嫌らしい水音をわざと立てるように、口の中を蹂躙するように嘗め回す。)

ゼロ > 「――っ!?」

 唇を触れて、キスを繰り返していたところ、腕が絡み、唇が深くつながっていく。
 入り込んでくる舌に驚き、それでも答えるように唇を押し付け、舌を絡ませる。
 蹂躙されても、答えるようにキスを繰り返していく少年。

 乳房を掴んでもむのに加えて、左手で彼女のおしりを撫で回していく。
 全体的に柔らかいが沈む乳房に、指はどこまでやっていいのだろうかと探るようにもんで、先端をつついてみる。
 尻も掴んでこね回し、彼女の太ももに、硬くなったそれを服越しにこすりつけるぐらいである

ステラ >  
んっ――ふ、ぁ、ぢゅるっ、――。

(胸の先端をつつかれ、体が跳ねる。
 加えて臀部もまさぐられ、思わず逃げるように身体をくねらせた。
 しかし逃げるつもりはない、と言う意思を舌へ込めるように蠢かせる。)

ぷぁ、あ、っはぁ、もう、だ、はぁ、っう、――。

(両手で彼の身体を押し上げるように離し、潤んだ瞳を向けて声を上げる。
 拒絶ではない、と言うのは自身の瞳を見ればわかるだろう。
 内ももをすり合わせるように動かしながらのおねだりだ。)

ゼロ > 「ん……んんっ……ん!」

 唇を貪られている、自分も吸っているはずなのに、彼女に貪られているような気がしなくもない。
 強く吸いあげ、舌を伸ばして必死に絡めていく。
 くねる体を追いかけるように、己の体を押し付けて、乳房を尻を撫でまわし、柔らかな体をこね回していた。
 自分の動きで、気持ちよくなっているのだろう、多分。
 それが、少しだけ嬉しかった。

「……、はあ、はぁ……。
 ステラ、いいかい?」

 自分を見つめるうるんだ瞳。
 呼吸を欲したのだろう、自分も唇が離れてから酸素を求めて大きく深呼吸。
 太ももを擦り付けている動き一度体を離して。
 下着もズボンも下ろす。
 彼女に問いかけながら彼女の服を脱がして、足を開かせていこう。

「ほら、こんなに興奮してるよ。
 君と、したい。」

 照れ隠しに、自分の肉棒がそそり立っている様子を見せて、もう一度のしかかり、秘所の入口に、先端を押し当てる。

ステラ >  
(彼が服を脱いでいる間、ベッドに横たわったまま大きい呼吸を繰り返す。
 問いかけには視線で答え、服を脱がされる間もされるがままに。)

わ、ぁ。
――私、も。
ゼロと、したい。

(彼自身を見せつけられ、思わず声を上げた。
 普段は何とも思わないのに、彼が自分の身体で興奮しているのだと思うと、なんだか嬉しくなって。
 にへら、と笑って、頷いた。)

っ、うぁ、あ。
はいって、る、ぅ……!

(押し当てられればそのままぞぶりと入っていく。
 火傷しそうなほど熱いものが、自身の中に埋まっていく感覚。
 背骨の中をぞりぞりと擦り上げられるような感覚に、思わず背中を反るように浮かせ、しかし伸し掛かられてそれもかなわず。
 行き場をなくした快感が、体中を暴れまわっている。)

ゼロ > 「……あ、意外と恥ずかしい。」

 自分のものを見て歓声を挙げられた、それがちょっと恥ずかしいのだった。
 それに、可愛らしい笑い顔もまたそれに拍車をかけた模様。
 顔がすごく赤くなる。
 そして、彼女の同意とともに挿入していく、肉が絡みつく感触に息を吐き出して、しっかりと挿入していく。
 彼女のそこはもうほぐれているのだろう、そして濡れているからか、難なく奥まで進んでいく。
 固くなっているそれが、包み込まれてブルリと身を震わせ、奥の入口を軽く叩いていく。

「っ、は……ステラ、動くよ。」

 息を吐き出して少年は、彼女を抱きしめる。
 唇を一度軽く触れ合わせるキスをしてから腰を動かし始める。
 肉襞を雁首でゴリゴリと削り、先端で天井をコツコツ叩いていく。
 大きく引いて、大きく差し込んでいく、ぱん、ぱんと肌を打ち付ける音を響かせ、しっかりと抱きしめて少年は動く。

ステラ >  
(自身の中、奥まで彼が入り込んでいる。
 さっきとしていることは同じなのに、どうしてこうも違うのだろうか。)

――、ま、っうぁ、っ、まっ、っひ、ぜ、ろ、んぁ、まっ……ぅあっ!

(ふと、思い出した。
 そういえばさっきまで元依頼主に散々突っ込まれていたのだ。
 タオルで軽くふいただけだし、中に出されたものがそのまま残っているかもしれない。
 その状態でするのはなんだか彼に悪い気がしたのだが、既に彼は動いてしまっていた。
 突かれるたびに脳を焼かれるような快楽に耐えながら、力の入らない腕で彼の身体を弱弱しく押す。)

ゼロ > 「ぁ……っく……」

 彼女の肉体は柔らかく、そして時には強く吸い付いてくる。吸い取られてしまうような感覚までしていて、心地がいい。
 腰を動かし始め、慣れない快楽に身を震わせ始めた時に聞こえてくる声。
 何やら静止したいらしい……何事だろう、と少年は腰を止める。
 止めたくないけれど、いろいろ総動員して、なんとか止まった。
 一番奥でしっかり喰い込ませてしまったままにはなるけれど。

「ステラ、どうしたの ……?」

 息も荒く、続けていたいという欲望に駆り立てられながら。
 少年は彼女の言いたいことを、聞こうと問いかける。
 このままでも、かなりやばくて、理性が音を立てて溶けていく気がする。

ステラ >  
っあ、ふ、は、あ、さ、さっき、されてて……。

(止まってくれた。
 だけどすぐに呼吸が整うわけでもなく。
 なんどか快感を逃がすように呼吸を繰り返してから言葉を発することが出来た。)

なか、だされて、その、きたな、くて、……。

(彼の目がこちらを見ている。
 それから視線を逸らしそうになりながらも、どうにか目を見たまま告げる。
 自分は良いけれど、他人が出したものが残っているところに突っ込むのは嫌だろう。
 半分溶けた目、もう半分は謝罪の色。)

ゼロ > 「そういえば……。」

 彼女の言葉に、さきほど彼女がされていたことを思い出した。
 いま具合がいいのは、少し前に別の人としていて、ほぐれていたということなのだということも察した。
 濡れているのも、そういうことなのだ、と。

「だから?」

 少年は、軽く笑う。自分を見上げて少し悲しそうな相手。
 軽く彼女の唇を求めてキスをしてみせて。

「気にしないよ、今、ステラが欲しいんだから。
 今、ステラとつながって、したいんだ。
 掻き出して、注ぎ込むよ。

 汚くは、ないよ。」

 今は離れたくないな、少年は笑ってみせる。
 一層、彼女の中で少年のそれが固くなっていく。

ステラ >  
だから、その――んぅ。

(一度綺麗にしてから、と言おうとして、口を塞がれた。
 一度目を瞑り、離れていく彼の顔をきょとんと見上げて。)

――っ、ぁ、うぅぅ……。

(その言葉を聞いて真っ赤になる。
 流石に恥ずかしすぎて、両手で顔を覆って。)

っあ、……えっち。

(自身の中で硬くなったのが分かった。
 両手を鼻と口だけを覆うようにずらし、からかうように。
 ついでに彼をきゅっと締め付けるよう、膣内に力を込めた。)

ゼロ > 自分の言葉にきょとんとしている相手、軽く笑って見せようか。
 大丈夫だから、ともう一度行ってみせる。
 すごく恥ずかしいことを言ったのだろう、でも、実は自分も今一話いっぱいである。
 彼女の柔らかな体、膣の刺激、いろいろと慣れてないもので情報が頭パンク状態だったりもするのだ。

「男は、みんなそんなものだとおもう。」

 からかう様な彼女の言葉、少年は軽く笑う。
 彼女も笑っているような気がする、目だけしか見えないけれど、その目は怒っていないようだし。

「っ………!?」

 少年は急に締め付けられてブルリと身を震わせた。
 そして、彼女の腰を掴んで再度、動かし始める。
 先程我慢して止めたからか、勢いよく杭を打つような激しさで、ずんずんと奥深くを攻める。
 ベッドがギシギシと軋み、肌を打ち付ける音、かき混ぜられる水音を強く響かせる。
 技術は拙いけれど、必死に腰を振って、突き上げる。

ステラ >  
ゼロ、は、もう少し、紳士だと――っうあ!

(男はみんなそんなもの。
 そうかもしれない。
 引き続きからかうような言葉の途中で腰を掴まれ、動きを再開された。
 あとはもう言葉にならない。
 拙くとも「男」をむき出しに叩き付けられ、快楽で頭をぶん殴られるようなもの。
 視界がぼやけて彼の顔が見えない。
 人に見られるのがあれほど怖かったのに、見えないと今度は怖くなる。)

ぜ、ロぉ、ぁ、は、ぅあ、っひ、ぃ、ぁは、ぉ――。

(喘ぎながら彼の名前を呼び、彼を抱きしめるように手を伸ばして。)

ゼロ > 「流石に……この状態じゃもう、紳士じゃいられないよ……」

 いい匂いがする、彼女の匂いなのだろうか。
 頭がくらくらするようで、少年は彼女の中を蹂躙するかのように腰を激しく振っていく。
 部屋に響き渡る音、かき混ぜられる思考、肉欲のままに己の肉体をぶつけていく。
 彼女を求め、本能的な動きなのだろう、子宮の入口に先端をゴツゴツと押し付けて、何度も叩いていく。

「ステラ……ダメだ、そろそろ、行きそうだ……っ!」

 自分の名前を読んで伸びてくる手。
 少年の方からも彼女を抱きしめていく、柔らかな肉体の上にのしかかり、深いところに先端を押し込んで彼女の膣の中を蹂躙するようにかき混ぜる。
 ごり、ごり、と音がする気がするが気にもならず。

「、あぅ……あ、っ……く!」

 少年は最後とばかりに勢いよく腰を動かして。
 一番奥深くに先端を押し込んで勢いよく射精する。
 ビクビクと肉棒が痙攣し、どろりと濃厚なチーズのような粘り気のある液体がドロドロと、吐き出されて彼女の中を蹂躙していく。
 びく、びく、ととめどなく溢れ、熱を持って膣に張り付いていく精液、時間をかけて注ぎ込まれる。

ステラ >  
いぎ、ぃ、が、ぁえ、っが――。

(ごりごりと子宮口を抉られる。
 目を白黒させながらその感覚に耐え――否、その感覚を受け入れる。
 ひどい声を出しながら快楽の暴力に流され、彼の身体を全身で抱きしめて。)

っひ、ぎ、あ、ん、ぁ、っっっ!

(ぐるん、と瞳が裏返る。
 全身を硬直させ、ひときわ強く彼の身体を抱え込む。
 絶頂したまま更に抉られ、もっと上へ押しやられた。)

――ぁ、は、……っ、ぇ、へぇ……。

(そうして流し込まれる彼の精液。
 下腹部にじんわりと広がる熱を感じながら、全身から力が抜ける。
 彼が精を吐き出すごとに小さく身体を跳ねさせて。
 開きっぱなしの口からは舌がだらんと垂れていて、さぞかしみっともない顔をしているのだろう。
 正直あまり見られたくないが、それを隠す気力は全く残っていない。)

ゼロ > 「っは……ぁ!く」

 びくん、びくんと肉棒が痙攣して、自分の精液をポンプのように押し出している。
 勢いよく噴出しているかのようなそんな感覚を覚えて、しっかりとしがみつくように抱きつく彼女を抱きしめ返して。


「っは―……っは……!」

 体から力が抜ける、彼女の上に覆いかぶさるように脱力してしまいそうだけど、なんとか我慢する。
 自分の下でビクビクと痙攣している彼女、快楽で惚けているようにも見える。
 押しつぶさないように彼女の体を抱き上げて座らせる。
 対面座位の形になり、抱きしめる。
 押しつぶされるよりは楽だろうし。

「ステラ……大丈夫?」

 さっきのと続ければ二回しているようなもので、体力的なものも心配になってくる。
 続ける続けないはともかく、彼女に問いかけた。

ステラ >  
んぉっ。

(抱え上げられ、膝に座らされた。
 その時に子宮をごり、と抉られて変な声が出る。)

ぅ、ぁー、は……ぁ――。

(問いかけられても意味をなさない声が出るだけ。
 それでもまだ意識は手放しておらず、わずかに身を捩って、それで返事。
 これでもかと注がれた彼の精から体中に広がる幸福感がとても心地いい。)

ゼロ > 「……あちゃぁ……」

 反応がない、意識が飛んでいる模様、多分死んでいないと思いたい。
 冗談はともかく、呼吸が整っていないし、僅かに身じろぎするだけで。
 これ以上はちょっと難しいだろうし、休ませたほうがいいだろうなぁと思う。
 それでも抜かないのは、体位的なものもあるのだろうけれど、名残惜しいという感情があるからで。

「今日は、休もうか。」

 ここで、休んでいいから。
 少年は彼女を横たえて、休ませることにした。
 後で、お湯を入れた桶とタオルを持ってこようと思いながら。
 そんなひと時――――

ステラ >  
はぁー、っは、ぁ――。

(ベッドに寝かせられ、深く深呼吸。
 身体の中からドロリとした液体が流れだす感覚。
 彼のベッドを汚してしまう、と思うものの、それをどうにかしようとする気力がまるで出てこない。
 幸せそうな笑顔を浮かべたまま、しかし寝てしまうのはもったいなくて。
 やがて正気に戻れば思い返して恥ずかしくなってシーツを頭から被ってしまうだろうけれど。
 そのままシーツ越しに彼に抱き着いたりだとか、お湯とタオルで彼の身体を拭いたりだとか、そのまま二回戦に突入したりだとか。
 そんなことがあったりなかったりするのは、また別の話――)

ご案内:「王都マグメール 王城」からステラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城」からゼロさんが去りました。