2018/04/28 のログ
■フェイレン > 相手も荒事には十分慣れているのだろう。
迫る気配は間近で立ち止まると、青年が潜む柱に向け曲刀を思い切り振り下ろした。
咄嗟に身をひるがえして距離を取り、暗闇に慣れた目を向ける。
現れたのは想定通り、同じ主を戴く荒くれ者の一人だった。
放たれた殺気は更に鋭さを増しており、いなすことは出来そうもない。
こうなってしまっては仕方がない。青年は腰に差した小太刀に手を掛け、親指で唾を押し上げた。
「……明日から旦那様の手勢が一人減ることになる。あの御方は機嫌を損ねてしまうだろう」
雲間に隠れていた月が姿を見せ、注がれる光が鞘から抜かれた刃を照らし出す。
波打つ刃紋が白く煌めき、青年の冷たい眼差しと共に妖しく浮かび上がった。
「――安心しろ。死人は罰しようがない」
勢いよく踏み込み、相手の曲刀を柄ごと薙ぎ払う。
闇の中で刀剣がぶつかり合い、激しい火花を散らした――。
ご案内:「王都マグメール 王城/回廊」からフェイレンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城」にジャークさんが現れました。
■ジャーク > 「……んむ。暇だな…」
日差しが強くなってきたお昼さがり。
大臣は暇を持て余してしまう。
昼の飯は既にすませてしまい、夕食まではまだ少し遠い。
王城ではまだ仕事の者ばかりで、
大臣の暇つぶしになりそうな相手も見当たらぬ。
こうなると、この自由時間は大体が悪だくみに当てられるのだが。
今は特に、悪だくみのタネもない。
そういうわけで、大臣は王城の廊下をああでもない、こうでもないと。
いつになく満たされぬ様子で、目的もなく悪だくみのタネを探して徘徊していた。
■ジャーク > 「そろそろ、戻るとするか。」
気付けば、夕方ごろ。
とりわけいつもと変わらないのは、退屈な反面平和に悪事が出来る裏返しでもある。
帰るころには夕食に出来るくらいを見計らい、悪徳大臣は自室に戻っていく。
ご案内:「王都マグメール 王城」からジャークさんが去りました。