2018/04/07 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城 王城内回廊」にジュンさんが現れました。
■ジュン > 「…よっとはてさてはてさて…」
夜も更けたころの王城
その中に一人の侵入者
とは言っても一人の侵入者など気にも留めない場所なのであろうが
「こんな時間だと侵入はしやすくても肝心の人気がないのがな
矛盾はしているが」
そんな独り言をぼやきつつも、どこかで何か催しが行われてはいないかとうろうろし始める
■ジュン > 「ふぅむ…やはりそう毎日何かあるってわけでもなさそうか」
辺りをうろついてみたが
地下室などで何かが行われている様子もなく
「それともよほどこっそりか…まあ一度去るか」
と呟けばそのまま闇に紛れて行った
ご案内:「王都マグメール 王城 王城内回廊」からジュンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城 中庭」にルーシェさんが現れました。
■ルーシェ > 砦での出来事から数日、そろそろ魔術を行使した城の警戒も溶けただろうと性懲りもなく現れる。
以前のような散歩がてらな目的ではなく、今宵は確りとした目的をもっての訪問。
そうでなくとも、城に現れる前から一つ仕込みを施している辺り、真面目な行動……なのかもしれない。
「へぇ~…ここの師団も色々あるんだねぇ」
中庭の庭園に置かれたガーデンテーブルのセット。
白いフレームで綺麗な曲線を描く椅子は、背凭れのところが薔薇を象っており、見た目も凝っていた。
テーブルも中庭の花畑をイメージするように百花繚乱なモールドが彫られ、透明な樹脂で平らにならされている。
そんな椅子に腰を下ろし、テーブルに両肘を付きながら手にした本を眺めていく。
表紙は黒塗りの革で隠され、分厚い本には鍵を掛けられる様になっていた。
中身はと言えば、王国軍の師団に関する情報。
と言っても、機密情報満載というよりは、師団についての歴史やら現状の師団長、副団長、構成等など。
概要的な情報が収められているものだ。
そんな物を何故手にしているのかと言えば、傍らでぼんやりとした表情で立つ青年のおかげだ。
魔の歌、海で船乗りたちを惑わす歌声を聞かせた彼を操り、この本を取ってこさせたのである。
場内にある書架の整理、管理をしている彼には簡単な仕事だろう。
パラパラとページを捲りつつ、この間顔をあせた師団長を見つければ、ここだったんだと楽しげに笑みを浮かべながら眺めていく。
「……ん、じゃあ返してきて? 後の事はすっぱりと忘れちゃってね~?」
ぽんと音を立てて本を閉ざすと、青年にそれを差し出した。
その口調は、まるで酒場でオーダーでも取るかのような軽いもので、微笑みながら本を受け取る彼を見送り、背中に手を振る。
夜風に揺れる髪を掌で抑えながら、星空を見上げる。
幼い頃の記憶とは大分異なった師団の情報に、年月の経過を感じていた。
両親がいた頃の思い出が過ぎれば、ノスタルジックな気持ちに浸りつつ苦笑いを零す。