2018/03/31 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城」に竜雪さんが現れました。
竜雪 > 【お約束待機中です】
ご案内:「王都マグメール 王城」にフォーコさんが現れました。
フォーコ > 城のテラスにて、私は一人で暇を持て余していた。
何気なく、先日戦った巨大な龍のことを思い出す。

動く山と言った巨大な龍にはまるで歯が立たなかったが
健闘? を湛えて私の望む刀を用意してくれているらしい。

出来上がったら知らせてくれるようだが。
負けた試合で何かを貰うと言うのも少々恥ずかしいが、今回ばかりは素直に受け取ろう。
それだけの武器なのだから。

テラスの柵に体重を預け、ぼうっとしていた。
ここは一般でも容易に立ち入ることが出来るエリア。
私は暇な時はいつもここに居たりする。

竜雪 > 城のテラスが何処にあるかは分からない、警備が厳しかろうが緩かろうが、入ってしまえば難しくはない。

空に地面があるかのように疾走し 何もない所でくるりと身を翻しテラスの端っこに音もなく着地をした何者かの姿。
その者が降り立ってすぐ後にパシッと何か筒が落下し掴んだ音も追加される。

「ふぉーこなるかたはこちらですか」

黒竜角を生やし空から城のテラスに現れたその者は、お届け物です的に声をフォーコへとかけたという。

フォーコ > 「私がフォーコだが、君は誰だ?」

誰と聴かずとも見た目から件の竜の一族だろうかと想像はつく。
お届けものならサインをしようか。
あ、今はペンは持っていない。

とりあえず私は珍しい恰好の竜らしき娘と長い筒?らしきものへ視線を巡らした。

竜雪 > 「とぅるねそる協会長女が竜雪。ニンゲンが母に挑んで健闘を称え、我が身が王城へ赴いた次第」

口を開けば 聊か古い口ぶりだった、何処となく竜のプライドなのか粋がっているようなそんな背伸び状態。
竜角が生えている時点で人間の線が真っ先に消える。気配も何処となく竜だった。

長い筒はせいぜい 剣が収まっていそうな長さであったが、切れ込みが全くない不可思議な筒である。

「母は多忙が故 我が身が届けた。受領の印は血の一滴。」

ここに、とつかつかと足音を立ててフォーコの傍まで歩み寄り
差し出したのは切れ込みが全くない黒い筒。そこに血を垂らせと言わんばかりに。

フォーコ > 「リュウセツと言うのか。
これから宜しくな。」

母と言うからには、彼女は娘のようだ。
長女と言うには次女もいるのか?
見た目よりも少し幼い印象。 生後そんなに経っていないのか。

「一滴でいいのか。 ちょっと待っててくれ。」

親指にガリっと噛みつき、出された筒に血を一滴程垂らす。
他を汚しては困るので傷跡は炎ですぐさま塞いでおく。

「と言うことは、それがこの間頼んだものが入っているのか?」

はて、開け口がない。 
どうすればよいかと筒の前で首を傾げる。

竜雪 > 「竜雪 せつと読む。まぁ当て字に近いので一発で読めた猛者は今の所居ない」

宜しくと言われれば こくりと頷く位で喋ろうとはせず、
…双子なのだが一応ちょっと先に生まれたのがこの身なので形式上長女として名乗っている。
あと、竜の人の姿は大概仮初なので 外面と中身は食い違っている事が多い。

「受諾した」

筒に吸い込まれる様に消える彼女から齎された血の一滴。
淡く筒が光ったと思いきや 瞬く間に展開していく、筒が蕾の様に細切れになり外に向かって開いていくように。
最終的に薔薇の花の様に展開し終わると、その中心にあるのは身幅が大きい剣というか 東方に伝わる刀と言う物体。

「説明を読み上げる。後で読むがいい。無銘:刀剣の茎に以下刻まれている。
「作刀式条仄無明京楽」(東洋の民族言語のようだ)
刀身材質 高位古代竜 鱗 角 アダマンタイトの特殊化合物
鋒両刃造 刃長63㎝ 反り1.2㎝ 刀身の先端から半分以上が両刃で構成されており、斬るより突く攻勢に優れている。柄や鞘は地味で質素極まりない黒尽くめ。刀身も黒く完全暗殺者仕様御用達。鍔は竜を模した飾りを基礎としており、柔く見えて強度は申し分のない代物。高位古代竜が鱗と角を提供したとされており、壊難と重量軽減と斬撃無音の効果も永続機能している。尚 錆び難いが、難いだけで水分の多い所に曝すと錆びる事がある。もしそうなった場合 魔力を纏わりつかせると錆びが消える仕組みである。 同じ内容が此処に綴られているのでよろしく」

刀という物体の他に差し出したのは 一枚の上質の紙。

フォーコ > 「うむ、とりあえず私に学力を求めるのは無理だからな。 セツ。」

この娘は大人しいのか、あまり動くことがない。
いつも落ち着きなくうろつきまわっている私とは対照的だ。

「…おお!?」

血は吸い込まれ、筒が光る。
そして、現れたのは刀身に特徴がある刀。

そして、彼女が刀の説明を読み上げる。
私はうんうんとさも理解しているような顔をしているが、まるで分かっていない。
それを口にするのはさすがに悪い気がしたので…。

「よし、では今日からこの刀はドラゴンギフトだ。」

私は差し出された紙を締まってから刀を手にする。
いつも使っている赤い刀とはまるで違う。
持っただけで軽いことが分かる上に力に漲っていた。

「これなら私一人で城門位は簡単に斬れるのではないか?」

私は刀の細部に至るまで触ったり眺めたりしながら問いかける。
傍から見ると、新しい玩具を貰って喜んでいる子供だろうか。

竜雪 > 「そう。今後も求めないでおく。ふぉーこ」

今日もお使いが無かったら図書館に引き籠っていた処。
本の虫とか生きているのか分からない娘とか、たまに姿を現すと生きていたのかとか言われる始末。
いや、単に人見知りが酷くて単体で外に出たがらないだけです。

「ちなみに 軽減をかけていないと 200kg超える…冗談。」
「ただ、あだまんたいとが重いので 数十kgはあった筈。
 …城門。まぁ 無理はしないよう」

竜は斬れるかどうかは お外で存分にやってほしい。
城に関しては触れないでおくのだ 斬った後は知らないし。
真顔でついでに冗談を言ってみたが 持ってきただけで何が出来るかは細かい事は知らない。

「先ほどの血の一滴で持ち主登録が済んでいる。つまり造った母と一族、ふぉーこ以外が持つと数百kgの呪いになる。
骨粉砕になることこの上ない。盗むやつはいないと思うが 気を付けるといい」

これで用件が終ってしまった どうしよう。

フォーコ > 「よしよし。 竜は頭が良い種族のようだから私に話をするときは
赤子に話しかけるようなつもりで話してくれるか。」

随分と大人しい竜の娘。
普段からこんな調子なのだろうか。
ただ、ここまでやってきた時の身体能力は竜そのものだ。

「数十でも持ち歩きは無理だな。
しかし、これさえあれば私一人で簡単な城なら攻略できるのではないか?」

今すぐ試し切りは出来ない。
やはりフルで試すとなると実戦か。
私の胸は躍っている。

「強そうな刀だしな。
盗難に気を付けるとしよう。

…ところで。 折角来たことだし茶での飲んでいくか?」

私は刀を鞘にしまい、腰に差した。
それから一旦城内に引っ込んでからティーポットとカップを二つ手に持って戻ってくる。

テラスにあるテーブルにそれらを載せ、先に席に着く。

「他に用事があるわけでもないのだろう?
折角だ。 お互い自己紹介といこうではないか。」

竜とまともに会話する機会は珍しい。 この機会に色々聴いておきたい。

竜雪 > 「それは難しいと見た。我が身もまだ童だ。それに交渉系はほぼ妹の役目なので、むぅ」

普段?喋りません。そもそも週5日引き籠った事があります。
喋る事交渉事は全て妹に丸投げしてます、防御系が紙装甲の妹の代りに前衛と盾役なのがこの身。
此処に至るまでの道は全て 空だった。アサシンとかあっち系の技能其のままだったとも。

「体力続けばいいな。単騎は勧めない」

単騎で突き進むものは愚者と思っている。引き籠り竜は最近軍略の本を読み始めた。
軍師になる気はないが、単騎は愚の骨頂と知ったのだ。策略を以て城攻めをするのがいいとも知ったのだ。

「盗難しても即粉砕。盗難者に災いをもたらし給え。
    頂く。  用事はない、寧ろ帰還し、軍略本を読み漁る。
 自己紹介 さっきしたじゃないか?  まぁ ふぉーこが何者かは知らんのもあるな。」

テラスのテーブルに続いて向かいに腰かけると、何から喋るのかと
脚を組み 背もたれ部分に背を預ける振舞を。

フォーコ > 「交渉までは出来なくても説明や多少の会話は出来た方が便利だぞ?
それにな、話さんと舌の動きが悪くなるそうだ。」

妹と二人で役割を分けているようだが、今日みたいに一人で行動することもあるわけだ。
年下なのであればなおのこと、それ位はおせっかいしても構わないだろう。

「体力は問題ないだろう。
君の母親に一人で挑む程度の愚か者だからな。」

結果としては負けてしまったが、それで反省するようなまじめな女ではない。
いつか機会があれば本当に単騎駆けをしようと思っている。

「軍略を学んでいるのか。
それなら一度実践に参加してはどうだ?
まずは名前以外の情報を交換しようではないか。
私は王国の騎士団で第五師団の団長をしている。
趣味は動き回ることと戦争だな。
セツのような強い奴のスカウトもしているぞ。」

カップにローズヒップを入れ、一つはセツの目の前。
もう一つは私の手元へ。
一口入れてから私のことを話す。
さて、彼女の言う軍学とはどのような内容だろうか。

竜雪 > 「…名前と顔と気配が分かるから 接続出来る 頭に直接声を届ける念話もあるし
 手信号とか音信号とか 喋らなくても大丈夫なように。」

能力の無駄遣い。妹より圧倒的に動きません。動いたところでこの状態。
まだ見た目と同等の精神しかないので 年上のフォーコ氏には頭は上がらない 気がする。

「では、母は手を抜いたのだな、でなければ、その身 粉砕されている」

あの母に挑んだのか これは正気なのか。信じられないが今日のお使いで嘘ではないのが分かる。

「嗜み程度に。実戦、我が身に集団戦は無理。
 血の狂気に染まってしまうから 敵味方関係ない。
 狂気に染まるまでの間に出来る限りの策略を学んでいる。
 我が身の事も言うが 重力竜にして 人の身では家事手伝いになっている。
 武器は大剣。魔法は使えるが戒めとして使用していない。
 あと、スカウトに関してはこの身では決められず 妹が納得すれば考える。」

茶のいい香りがする。種別は知らないが、いい茶葉だと思う。

フォーコ > 「頭に語りかけるのか。 便利になると色々怠けてくるものだなあ。」

念を飛ばせるから話さないのだそうだ。
私は思わず年寄り臭い指摘をしそうになったがあまり老害じみたことをしても
言っても仕方がない。 歳の差だろうか。

「手を抜いたのではなく、初めから相手にされてなかっただけだよ。
色々やったのだが、何せサイズが違いすぎるからなあ。」

挑んだことも正気を疑われるほどのようだが、私は大真面目に勝つつもりだったのだ。
今も手だてができればまだ挑みにいくだろう。

「それなら実戦参加は難しいか。
私なら君が横で大暴れしだしてもどうにかなるのではないか?
二人で戦闘が出来るなら味方の被害も抑えられて名案だと思ったのだがな。
とにかくだな、スカウトの件は妹さんと相談してみて欲しい。
待遇も相談に応じるし、戦闘が嫌なら他の仕事も待っている。

ちなみにそのお茶はローズヒップと言ってな。
薔薇の香りのお茶だ。 私の好みだ。」

私はピンク色のお茶をカップで揺らしてからまた口にする。

竜雪 > 「一度会えば 名は知らなくても一方的に繋げられる。
 色々と便利。会話が出来ない場所でも意思疎通が可能となる」

思考がそう、アサシンとかシノビとかの方なのだ。
まぁ怠けとも取れるが 如何に目立たず会話をするかだった。
大分 当初の目的から外れてしまったが。

「蟻と人間の差?」

例えが微妙。蚤と人間の方が分かりやすいか。
どちらにせよ 母は竜にしては中ぐらいらしい。
大きい竜は他にもいるっぽいらしいので このフォーコ氏が再び挑んでその行方は知りたく…ない。

「血の狂気の克服が済めばいい。
 今の所 大惨事必須の極み、我が身が通った後は何も生えない。
 妹には伝える、その内 会いたがっている事も伝える。

 ろーずひっぷというのか 次に会う時は 竜が飲む飲み物を以て来よう。」

湯気の立つカップを冷まさずに その後 他愛のない話は続いたという―

ご案内:「王都マグメール 王城」から竜雪さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城」からフォーコさんが去りました。