2018/02/02 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城」にアダンさんが現れました。
アダン > 政情は不安定ではあるものの、王族たちの権威の象徴である王城は威厳ある輝きを放つ。
それは王城の外面だけでなく、内装でも同じである。王侯貴族の執務室が並ぶ王城の高層階は、非常に高価な調度や絨毯で彩られている。
このようなものは無駄だという王侯貴族もいるだろう。民から上流階級に捧げられる税で王城の大部分は成り立っているといえるからだ。
だが、今この豪奢な廊下を歩く小太りの男は、そのような一部の王侯貴族がまさしく敵視するような人間であった。
名門フェリサ家の当主にして、今王都に蔓延る腐敗貴族の代表例のような男である。
自らの屋敷を必要以上に飾り立て、己の好きなように物事を弄ぶ。
先日も、この男の罠にかかり、貴族の娘と王女が奴隷へと落ちた。
そんな悪名高いことばかりを行っている男が我が物顔で王城内を歩く。
今は職務など関係なく、新たな獲物を探すために。

「さて、次はどの者を……」

窓の外に広がる王都を眺めながら、男は邪悪な笑みを浮かべた。

アダン > そのままアダンは廊下を進み、王城の奥へと消えていった。
ご案内:「王都マグメール 王城」からアダンさんが去りました。