2018/01/15 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城」にウォルスターさんが現れました。
ウォルスター > 王城で毎夜開催される夜会には高名な貴族の方々が一夜の遊び相手を求める事も常々。
しかしながら、このような夜会にも招かれざるお客人が訪れるのも珍しくは無い話でございます。

「招待状の無いお客人です……丁重に処分しておきなさい。」

一枚の豪奢な扉の前で待機していた衛兵に、意識を失ったお客人の処理を申し付ける。
夜会という名の乱交騒ぎは続いており、そちらに参加されているお客様の邪魔にならぬように処理をするのも執事の仕事。
むせかえるような性臭に内心では辟易しているが、これも仕事であるから他人に業務を任せるわけにもいかない。
知り合いの伯爵夫人に依頼され、今回の夜会に執事として参加しているが断るべきだったと表情に出さぬままに考えた。
壁際で待機して多少なりとも被害に合わぬように気配を殺す。

ウォルスター > 性的な行為を忌避するわけでは無いが、抱きたいと思わせるような女も居ない。
加齢と共に、ただ女を抱ければそれで良いというような気分になれず。
くいっと中指で眼鏡のブリッジを押し上げてから、ゆっくりと周囲を見渡す。
今回の夜会は特に口の堅い執事が集められている。
参加者はいずれも伯爵夫人やそのご令嬢だったりと、貴族の中でも五爵以上を限定とした秘密の夜会。

(どうにも、若い頃と違って女なら誰でも良いという気分にはなれませんね……)

中には招待状を持った平民や異種族も混じっており、そちらに視線を向けてもどうにも食指が動かなかった。
既に喜んで乱交騒ぎに参加している方もいらっしゃれば、自分のように遠巻きに眺めている方まで様々。

ウォルスター > この夜会での自分の役割は、参加者の中に潜んでいる不審人物の排除。
特に近年では異種族のみならず、人間種の中にも自称【革命家】等というのまで混じっており。
このような夜会に紛れ込んでは暗殺という短絡的な行為に及ぶ連中まで出てくるのだ。

「……あちらの赤い髪にネックレスをした方。内腿に針を隠していらっしゃるようなので別室にご案内してあげてください。」

視線を巡らせていれば、このように仕事が舞い込んでくる。
今は自分は別の人間に注意を払っていたので、近場に居たメイドに連絡して対処。
不審者を探り出し、自分で捕縛するか他の執事に任せたりと仕事が順調に進んでいく。
僅かな挙動から相手の動きを見て、殺意を全身の感覚を最大にして感じ取る。
後は時間の流れに身を任せ、夜会を最後まで見守るのであった。

ご案内:「王都マグメール 王城」からウォルスターさんが去りました。