2018/01/06 のログ
ご案内:「王城 大広間」にツァリエルさんが現れました。
ツァリエル > 新年を祝う祝賀会も終わったのに早々にまた王城は次なる催しを行っている。
新たな年が明けて、王侯貴族達の新たな交流のための宴が今日行われていた。
この日は特別に城下の者たちも自由に出入り出来るようであり
貴族たちとコネを結びたい商人や料理に釣られた一般の参加者などもいて賑やかなものとなっていた。

ツァリエルは何十もの王族貴族たちと挨拶を交わし、すっかりくたびれた体で隅の椅子に腰掛けていた。
普段の質素な修道服など当然着れるわけがなく、この日のために晴れ着としての華やかな宮廷衣装に身を包んでいた。
物憂げに会場を眺め、今日挨拶した相手の顔と名前を思い出そうとしてもうすっかり覚えられなくなっていることにため息をつく。
こんな調子では侍女頭に何と言われるか……。

それに今は内密になっている自分の体の変化もまた不安を掻き立てる要素であった。

ツァリエル > 少し外の空気を吸ってきます、と侍女に言いおいて日の当たるバルコニーへと出る。
冬の澄んだ空気が肺を満たせば、幾ばくか落ち込んだ気分も持ち直した。

出来ることなら、このまま部屋に戻ってしまいたい衝動に駆られるが
それは周囲も自分の身分も許さないだろう。
はぁ、と熱っぽい吐息と下腹部の疼きがまた襲ってきて、
いけないと自分を叱咤しつつ体を抱きしめた。

ツァリエル > 一度自覚してしまった熱はしばらく引きそうになかった。
体調を崩してしまったと、そう言うと侍女に付き添われるまま部屋へと戻っていった。

ご案内:「王城 大広間」からツァリエルさんが去りました。