2017/12/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城」にタマモさんが現れました。
タマモ > 少女は、この王城内を普通に歩いていた。
見た目から明らかに普通の人間ではない、そのはずなのに、側を通る人間達は見向きもしない。
正確には、そこに少女が居るのを分かっていないかのような無反応ぶりである。
…まぁ、実際に見えていないのだから、仕方ない。

「………ふふんっ、妾とて、やれば出来るのじゃ」

誰に言う訳でもない、えっへん、と胸を張りながら呟く。

別に大した事ではない、式の一人に詳しく教えられた隠身を試しているのである。
変化の術は元々得意だが、隠身の術はそこまで使った事がなかったのだ。
まぁ、使っても、そう力の無い者ならば良いが…程度の相手にしか使ってない。
どうせ、こういった場所の移動なんて変化で十分、ばれたらばれたで楽しいだろう?程度の考えもあったから。
で、ならば、隠身を使っていつもの部屋に言ってみろ…と、そんな話が上がったのだ。

時折、見回りの兵の鎧に落書きの悪戯をしたり、メイドの側で壁を叩いて驚かせたり…うん、そんな事をしながら、向かう先は…第七師団の執務室だ。
もっとも、目的地には遠い位置…まだまだ楽しめる。