2017/11/02 のログ
ルクレース > 「そうだったのですか。見かけからは想像できないほどに、防御力も高いですし、デザインもですが戦闘になった際の生存率もあがりますね。………。」

それだけ、組合員の少女たちを思って取り入れられた制服を、彼女たちはよく理解して喜んでいるのだろう。
――それと同じくらい、自惚れてもいいのならそれよりも強い想いが込められたドレスは、とても繊細なデザインで一針一針素人のルークからみても職人技が感じられる出来になっている。
自分のためだけに作られた、唯一のものはルークにとって宝物といえる。
それを再認識すれば、ドレスを贈られた時に抱いた気持ちが沸き立っていくようで言葉がでない。

「私も、このくらい出来るようになれれば良いのですが。…いえ、あの、お茶を淹れるのはそちら方面で唯一私ができることですので…。……ありがとう、ございます…。」

笑みを浮かべながらの言葉に、甘いものが殊更苦手ではないのがわかる。
料理ができないながらも、お茶を淹れるのだけは唯一自信をもって彼に提供できるものだったからそう告げるが、彼の気遣いは受け入れた方が彼も喜んでくれるのは既にわかっていたから、素直にお礼の言葉に直す。
くしゃりと髪を乱すように撫でられるのは、子供にするような仕草ですこし擽ったい。
肩を抱き寄せる腕が、体の動きが自然と歩き出すように促して身を寄せ合いながら夜風に冷える庭園から城内へ、廊下から私室の方へと誘われていく。

「これ以上お腹が大きくなれば、着用は不可能だとは思っていましたが…。服を、ですか…あの…その…。デッサン、ということは絵を描かれるのですか?」

新しく仕立てるというのに、いいのだろうかという思いと、彼の好む衣装を身につけたいという思いが葛藤して言葉が途切れてしまう。
王族に名を連ねる彼の妻になったことで、いろんな場面でその立場に相応しい格好をしなければならないため、夜会用のドレスなども仕立ててもらっている最中だった。
彼から与えられるばかりで、何も返せていないようですこし心苦しくもあった。
部屋に入れば、彼が紅茶を入れるために茶器の置かれている簡易コンロなどがあるスペースへと行ったため、ルークは皿とフォークをだしてアップルパイを切り分けてテーブルへと置いていく。
茶葉が湯の中で広がり、アールグレイの香りが鼻腔を擽り、カップの中へと注がれていく。

「ありがとうございます。」

礼を言って、カップをとりすこし息を吹きかけてから口をつけると、思ったよりも体が冷えていたようで紅茶の暖かさが染み込んでいくように感じて、ほっと小さな吐息を零して。

ご案内:「王都マグメール 王城」からアーヴァインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城」からルクレースさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城」にマリーさんが現れました。
マリー >  
「ええ♪懇意にしていただいて大変感謝しておりますわ」

王城の中央フロア、大柄な王国貴族と言葉を交わす、ドレス姿の少女
話し込むという様子ではなくただすれ違い様に挨拶し、一言二言言葉をかわせば丁寧にお辞儀をし、別れる

さて、話題にあがっていたのは…
以前此処に陳情しに訪れた際に口約束を取り付けた、ダイラスへの警護騎士派遣のお話である

一晩をともにしたあの王国貴族は素敵に動いてくれたようで

ご案内:「王都マグメール 王城」にベアトリスさんが現れました。
マリー >  
「(───でも、それよりも…♡)」

カツカツと靴をならし、ホールを歩く
騎士達が何やら噂話をしている横を通り過ぎれば、第七師団の話であろう会話が耳に入る

くすりと口の端に笑みが浮かぶ

実に分かりやすく、楽しく、強欲な男性だった
牙を立てずにおいたのは正解だったかもしれない

人間のまま堕落してゆけば、それは伝搬する
流れ聞く噂話では既に第七師団そのものがまともに機能すらしていないという

「(ふふふ、たーのしい♪)」

噂話の拡がりを見ていれば、さぞ名高い英傑だったのだろうことが簡単に予想できる
それがあんなにも簡単に、堕ちて、腑抜けてしまうのだから堪らない

ベアトリス > 一応貴族なので偶には王城に顔を出しておかなければならない。

ただあくまで一応、そこまで火急の用事もない、貴族としての面子の問題である。
あまり遊んでばかりだとは思われたくない。

「しかし相変わらず退屈な場所じゃのう…」

欠伸をかみ殺してホールを歩いていると見慣れない少女がいる。
少なくとも貴族ではない、王宮では始めて見る顔だ。
近くによると軽く会釈をして。

「見かけぬ顔じゃのう、どこの者じゃ?」

マリー >  
「?」

声をかけられ、そちらを振り向く

まず目に入ったのはその豊満に整えられた身体
ドレスの上からでもしっかりとラインがわかるそれに一瞬目を奪われて
その口調、風格から王族、もしくは貴族だと判断する

「お初にお目にかかりますわ。
 私、ダイラスで小さな商会を取り仕切っております、マリー・ゲーゼルリングと申します。
 以後お見知りおきを♪」

そう言って恭しく一礼をする

ベアトリス > 「ワシはベアトリス、ベアトリス・エーフェンベルトじゃ、一応この国の貴族の末席に名を連ねておる以後よろしく…ダイラスか、あの辺りはあまり行かなくてのう、ワシは専ら王都と…おおっと、ここではあまり話せぬわい」

娼館経営は趣味の範疇だが王城で大っぴらにはできない。
商売人相手ならなにかツテが広がるかもしれないがさすがに場所を選ぶ。

マリーの顔をじっと見つめる。
かなりの上玉だ、王城で無ければすぐに手を出しているだろう。

「しかし…お主のような美しい娘が商売を営むか、ダイラスにも足を伸ばしておくべきじゃったのう」

マリー >  
「美しいだなんて、ふふっ♪ありがとうございます♡」

その言葉に嬉しげに頬を染め、見上げるようにして笑みを向ける

「是非ぜひ、おいでくださいな。
 此処のところ治安があまりよろしくないのですけれど、
 こうやってお城に陳情しに来た甲斐あって、兵を出してくださることになりましたの」

嬉しげな表情のままに、再び姿勢を正して

「エーフェンベルト様…ベアトリス様とお呼びしても?
 よろしければ色々お話お伺いしたいですわ♪
 小さな商会ではありますけれど、舶来物や珍しいものも扱っていますの。
 王族貴族の方々にも何かと懇意にしてもらっていますのよ」

そういって再びにっこりと笑みをつけて、言葉を向けた
──……勿論、下心はアリアリである
ベアトリスから漂う妖しい色香をこの少女が見逃す筈もない

ベアトリス > 「ベアトリスで構わぬぞ、ほう、そういえばそんな話を耳にしたことがあるのう、そうか、お主の陳情であったか」

治安の維持、流通の安定という点では悪い話では無かった。
ここの所は魔族の大規模な侵攻も無い。
なら国内の安定はむしろ望むところではあった、この娘、中々頭が回る。
感心しつつマリーの申し出を聞くと頷いて。

「そうか、ならここでは話せぬこともある、ちょいと場所を変えたいのじゃがよろしいか?はてさて、人目に付かない所となるといい場所はあるかのう?」

色々な意味で人目につかない場所がいいがどこがいいかと思い思案に暮れた。

マリー >  
「ではお言葉に甘えまして…ベアトリス様♪
 私はダイラスとお城の往復のようなものでして、あまり王城や周辺の地理詳しくありませんの」

口元に指を宛て、しばし考える
…王城地下にはいくらか小部屋があるらしいが、そちらは貴族達の悪趣味な部屋らしい
勿論少女はそれを承知しているが、自分がそれを知っているのも不自然かとそれを口にはしない

「ですので、ベアトリス様の都合がよろしい場所で構いませんですわ♪」

ベアトリス > 「そうか、ではワシの屋敷で構わぬか?」

地下の小部屋はあるしあそこなら話を聞かれることも無い。
だがさすがに初対面の相手にあそこは誘えない、悪趣味すぎる。

「ワシの屋敷で構わぬのなら案内しよう、表に馬車を待たせておるからのう」

マリーに手を差し出す。
その手を握られれば王城を出て馬車に乗って自分の屋敷に向かうだろうか。

マリー > 「お邪魔しても構いませんのでしたら♪」

くすっと小さな笑みを返して、その手を取って
一度王城、遠くを見るように振り返る
第七師団、その執務室がある方向を見据えて、僅かに口の端を歪める

視線を戻す時には、愛想の良い可愛らしさ溢れた笑顔へと戻って

ベアトリスの馬車に乗って、彼女の屋敷へと向かう───

ご案内:「王都マグメール 王城」からベアトリスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城」からマリーさんが去りました。