2017/07/23 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城」にタマモさんが現れました。
タマモ > 王城内、庭園に渡る廊下から鎧に包まれた衛兵らしき男が現われる。
その手には袋が握られ、鼻歌混じりに庭園の中へと入って来た。
一端足を止め、ぐるりと庭園を見渡す…誰も居ないのを確かめると、うむ、と一つ頷いて。
そのまま、歩みを進め庭園内へと入って来る。

「ふふんっ、宴だ宴だと騒ぎ立てておるんじゃ、楽勝じゃのぅ」

どこか自慢気に手にした袋を軽く掲げるようにし、呟いた。
その声は男の者では無い…少女らしき声。
ぽんっ、と軽い音と共に一時煙が舞い、それが消えた後には少女の姿へと変わっていた。

「自分達だけで焼肉を食べよって、これはその罰じゃ。
ありがたく頂いておくからのぅ?」

所々に設置してあるテーブル、端で気付き難そうな席の一つに袋を置き、椅子に腰掛ける。
袋をごそごそと漁れば、中から出てきたのは…なかなかに高そうなワインボトルとワイングラスだった。

タマモ > あえて、どこからくすねてきたのかは黙っておこう。
ボトルの栓を開け、グラスへと注いでゆく。
満たしてゆく赤紫色を目を細め眺めながら、軽く揺らし、水面の揺らぐ様子を楽しむ。
鼻を寄せ、次はその匂いを楽しむように、そのまま唇を付けて傾ける。

「………うむ、よく分からん。
やはり、好きに飲むのが一番やもしれんな?」

まぁ、今のはどこかで見たワインの飲み方を真似てみただけだ。
こうすれば、何か違うのだろうか?と試してみたのだが…
その答えがこれである、似合わない事はやるものじゃない。

ぐいっと一気に呷り、テーブルにグラスを置いた。