2017/06/19 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城 図書室」にルークさんが現れました。
ルーク > 多数の蔵書を抱える王城内の図書室。
本の劣化を防ぐために、窓には厚いカーテンが引かれ昼までの中は薄暗い。
魔法具の明かりの灯された室内、絨毯が敷かれ歩く足音も吸収されて静かな室内をルークは歩く。
専門的な難しい研究書や魔術書から幼児向けの童話まで、種類別に書架に分かれており書架にかかっているプレートを皆上がら目的のものを探す。

「………。」

琥珀色の視線が、プレートの文字を追っては次の書架へと移る。
その間もゆっくりとした規則的な歩調は止まらずに進み、ふと琥珀の視線が留まるとともに足も止まる。
目的としているカテゴリのプレート名を確認し、そちらへと足を向けるが…。

「……………。」

当然といえば当然だが、種類と量の多さに吐息が溢れる。
ルークが現在いるのは、『料理』というカテゴリの書架だった。
ずらりと並ぶ本は、宮廷料理から郷土料理、料理の歴史から本日の献立まで多岐に渡る。
プレートを追っていた時よりも、細かい瞳の動きで背表紙に書かれた題を追っていく。
『きょうの料理 レシピ集』
なんとなしに目にとまってレシピ本を抜き取り、開いてみる。

「………。」

賽の目切り?いちょう切り?素材の切り方一つとっても色々と書いてある。
全くの初心者にとっては、少々難易度が高い。
パタリと本を閉じると、元の場所へと戻していく。
知りたい事はレシピの段階よりも更に前になるのだと、視線を更に動かしていく。
知識がなければ、どの本を選べばいいのかさえ分からないものだと小さく吐息が溢れる。

ルーク > いくつか本を開いては戻すのを繰り返す。

「………。」

種類も量も多いに越したことはないのだろうが、探す時には不便なこともある。
そろそろ戻らなければと、結局いいものが見つからずに最後に手にとった本を書架へと戻すとルークは踵を返した。

ご案内:「王都マグメール 王城 図書室」からルークさんが去りました。