2017/06/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城」にウィルバーさんが現れました。
ウィルバー > 「オーライ、オーライ。 ここまで持ってきて。」
城の練兵場にて、新兵器の評価試験を手伝ってほしい。

学院からそう命じられてやってきた僕は、城の前に来て早々、待っていたえらいさんに連れられる形で練兵場へ。

えらいさんは連れてくるなり、簡単に手順だけを説明して忙しそうに去って行った。

代わりに居たのは新人らしい若い兵士数名と、件の新兵器。

曰く、魔力を重点することで、中で増幅した魔力を発射する大砲なのだとか。

と言っても、そんなものを城内でぶっぱなすわけには行かないので1/10のテスト用が置いてある。

テスト用とは言え、人一人と同じくらいの大きさで、ずんぐりむっくりの砲身、移動用の車輪、そして方針の後部には魔力を充填するための魔方陣と、増幅用と思われるよくわからん装置が貼り付けてあった。

「これ、僕が評価するの? さっきのえらいさんは?」

兵士に聴くと、これと同じようなタイプが複数個作られており、えらいさんはそのうちの一つを試験しに別の場所に向かっているらしい。

なるほど、わからん。

「とりあえず、試験するから君らはちょっと離れておいて。」

兵士達をその場から遠ざけると、僕は言われ通りの魔法を砲の魔方陣に注ぎ込む。

ブイィィィィン、と妙な音を立てる。 魔方陣が光だし、何かやろうとしているようだ。

「これ、毎回こんな音立てるの?」

ウィルバー > 注いだ魔力はほんのわずか。 人間でも多少適正があれば注げる程度。
それでも強力な砲撃を使えるのがウリの兵器らしい。
たしかに、量産化できれば軍事力でよそと差を付けることが出来るかもしれない。

だが、それにしても。

「溜まるの遅いなあ。 眠くなってきたよ。」

相変わらず、ゴウゴウと音が鳴っている以上、何らかの作業を砲が頑張ってしているのだろう。

にしてもだ。 増幅するまで時間がかかりすぎる。

外だと言うのに、瞼が重くなってきた。

ウィルバー > 大きく口を開け、目を擦ったまま発射準備が終わるのを待っている。
ご案内:「王都マグメール 王城」からウィルバーさんが去りました。