2017/05/21 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城/執務室」にオーソンさんが現れました。
オーソン > 王城の一角にある与えられた執務室、その室内を火が暮れた時間で室内を照らすには心ともない灯りを一つだけデスクにと置き積まれた書類の一つ一つを確認してはサインを書き込み決済を済ませる。
本来は別のものが判断をすべき物まで混じっていれば思わずにため息を吐き、この書類を処理する本来の人物は今頃は酒に溺れるか女に手を出しているのだろうと考えれば僅かに怒りも沸き起こる。
しかしそれも慣れたものと一息吐けば仕方ないと処理を済ませる。

「少し惜しい事をしたな」

書類の処理に一息つけば肩を鳴らすように動かし窓の外を見上げ、早めに部下は全員送りだしたお陰で合間の飲み物すら自分で用意をする手間に。
せめて一人は残すべきだったと考えデスクから離れ飲み物を用意し、恐らくは今日もくだらない会議が行われその尻拭いが回ってくる未来を考え面倒そうにする。

オーソン > 「人間というものは実にくだらないことで争う事だ。だがそれだけに見ていては飽きんのだがな」

恐らく今日行われている会議は派閥争いによる足の引っ張り合い、もしくは九頭龍山脈にある集落、そこの主が王族の身内になった事への対策か引き摺り下ろす悪だくみでもしているのだろうと。
名を、身分を変え随分と長く過ごすだけに腐敗した貴族のくだらない野心や派閥争いもいつも変わらないと。

「そのくだらぬ争いで割を食うのは民だというのにな」

近頃始まった違法に近い税の取り立てや一部騎士や貴族の問題行動で頭を痛める話しかない事に再び息を吐き。
見限り国を離れてしまえばいいのだが長くいれば愛着も沸く、もうしばらくは様子を見て楽しむかとデスクに戻り書類処理を再開する。

オーソン > 自ら用意した飲み物を片手にデスクで再開した仕事、その一つの内容を目にすれば目元に手を持っていきまたかと言う様にペンを置く。
内容をもう一度読み直せばある騎士団にだけ予算、物資を多く割り当てるようにとの書類。
ある意味汚職で有名な貴族の息が掛かった所だと見れば直ぐにと判りどうしたものかとしばし悩み。

「通そうと却下しようともめ事にはなるか」

通せばその貴族に対抗する貴族が、却下すればその貴族が騒ぎ立てるのは必須。
思わず通しそうになるが、これを通せばこの国の数少ない真っ当な騎士たちに顔向けはできない。
そう考えればサインすることなく破り捨て次のものへと取りかかる。

オーソン > 「このぐらいにしておくとしようか…」

他所から回された処理を読みすすめれば殆どが真っ当な物はなく、私利私欲を満たそうとする要求の多さに終わりにしようとペンをインク壺に突き刺し。
処理終わった、終わっていないものを引き出しにしまえばコートを羽織り、ランタンを消し部屋を後にする。

ご案内:「王都マグメール 王城/執務室」からオーソンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城」にアダンさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 王城」にシェリルさんが現れました。
シェリル > 王城の自室で机を前に頬杖をついて、つまらなそうな表情。
手にしているのは各種の報告書類。魑魅魍魎蠢く王都の闇は深く、誰が誰と繋がってどこの派閥に属しているのか。
昨日栄華を誇った王族が、明日は奴隷に堕ちているという急転直下も珍しくなく。派閥の主が、黒幕の傀儡でしかなく舞台と整える人形であったりと状況把握だけでも面倒くさく、対応を考えて実行するのはさらに面倒くさい。
魔族としての能力でもって洗脳なりなんなりで都合のいい手駒を増やしたりはしているものの、使い過ぎれば足がつく。

「……本当に面倒」

こういう政治的駆け引きだのを愉しむ感性よりも、煩わしさが先に立って憂鬱そうに溜息をつく。
だからといって、ここら辺で手を抜けば足元をすくわれかねない。最近は色々と隙を見せてしまっているので尚更に。
報告書を置いて、別の書類を手に取ってみればパーティのお誘い。それも、表向きの華やかなそれでなく、王都の闇を象徴するような退廃的で享楽的なそれ。
下心が透けて見えるようなその招待状を手に、最近はこちらも増えたなと机の上に上体をぐだっと伏せて、精神的疲労の窺えるだらけた姿をみせる。
増えた理由に心当たりがあるだけに、気だるげにそのまままなざしを伏せ。

「…………気分転換が必要ね」

気を取り直して、城内でも散策して気を紛らわせるかと書類を隠すと部屋を出て廊下を歩きだす。
とりあえずは、今宵も何かしら人目を忍んで愉しんでいる連中がいるであろう地下の方でもいくか、庭園あたりで夜風にあたるかと考えながら。