2017/04/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 王城の中に広がる、綺麗に整えられた庭園。
人気の無い庭園の中、何も無い空間がゆらりと揺れる。
「ふむ…ここならば、まず誰も居らんじゃろう。
後は、適当に誰かに変化でもして向かえば良い。
………その例の場所やら、案内はちゃんと頼むぞ?」
そこから現れたのは、一人の少女。
庭園の中でも更に目立たぬ茂みの中である、それを確認するように、軽く見回す。
呟く言葉は、誰かに向けられたようなもの。
よく見なければ気付きもしないだろうが、少女の肩には小さな小さな子蜘蛛が一匹。
■タマモ > 遡る事数分前、気紛れに式神の一匹が住まう邸宅に寄った。
別に、大した目的があった訳でもない、本当にただの気紛れで。
そこで、丁度何かに行き詰まってた式神から、一つの頼み事をされたのだ。
子蜘蛛達でも入れない場所があるから、暇ならこの子を連れて行って下さいな、と。
何だかよく分からないが、まぁ、魔法やら何やらで入れなくしている場所があるのだろう。
確かに、そういったものならば、無効化が出来る自分が最も適してはいる。
…まぁ、面倒だが。
人間からすれば、たかが子蜘蛛だ。
入れさえすれば、後は調べたい放題なのだと言う。
「とは言うてもな…まぁ、先に居る子蜘蛛達とは連絡付くのじゃろう?
誰も居らぬ道をそれで………どこも誰か居るか、結局は変化を使うしかないのじゃのぅ…」
はふん、と溜息。
はたから見れば、ぶつぶつと独り言を呟く怪しいミレー族かもしれない。
■タマモ > 「しかし、奥まで入るとなると、それなりの相手か…
おーちゃん…む、騎士とかじゃなく、他じゃと…?」
王城内に居ても違和感の無い人物、己の記憶だけの手持ちの手札は少ない。
試しに聞いてみるも、あっさりと却下された。
それが駄目となると、やはり、誰かしら相応の相手を目にして変化をするしかないか。
さてはて、そんな都合の良い相手が見られるかどうか…
それよりも、まず、今この場に居ても違和感の無い誰かになるべきかもしれない。
まぁ、人気の無い場所としてここにきたのだから、そんな相手が見付かるかは疑問だが。
■タマモ > 結局のところ、考えるのが面倒になってしまう。
なるべく出会わないような道、居ても人数が少ない道を選ぶ。
そして、その度に、出会う相手は少々可哀想だが眠って貰おう。
適当な部屋にでも放り込み、その相手に変化し、先を進む。
そうして、目的の場所を目指して行く事となる。
まぁ、後は子蜘蛛を置いて撤収だ。
眠らせた相手が目を覚ますころには、もはや自分は居ない。
騒いだところで後の祭りとなるだろう。
ご案内:「王都マグメール 王城」からタマモさんが去りました。