2017/03/20 のログ
■アダン > 午後を過ぎ、夕刻が迫る頃。
王城にはいくつかの庭園があり、それを廻る回廊も存在する。
回廊の上を歩くことで下にある草木や花を踏み荒らさずに廻る事ができる。
アダンはそんな庭園回廊の一つを歩いていた。
国は乱れているものの、きちんと手入れしているものはいるらしく、庭園は荒れ果ててはおらず、良い光景が広がっていた。
国が荒れる前などは王族や貴族がそれなりに手を加えたりはしていたものの、今は王位継承などで政は荒れている。
庭園でパーティーなどを行う者などは特に見られなかった。
「しばらくぶりだなここは」
アダンは回廊の縁に手を添えながら呟いた。
この回廊や庭園に思い入れなどはなく、木花を見て喜ぶ男でもない。
この場所に来たのは、陰謀のきっかけや自らの欲望の対象となるものを探しにという理由である。
それだけの理由であった。
大規模な会合などはここで開かれるものはないものの、王族や貴族が気晴らしに来ないわけでもない場所である。
■アダン > 特に人が来る様子もない。
アダンは獲物と陰謀の種を求め、その場を後にし、王城へと消えた。
ご案内:「王城庭園回廊」からアダンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城」にシャドウさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 王城」からシャドウさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城」にシャドウさんが現れました。
■シャドウ > 金、プラチナ、ミスリル、装飾品にドレスに金になるもの何もかも、それさえあれば貧民地区だろうが富裕地区だろうが、王城だろうが取引に伺うのが仕事。取引……と言っても基本は借金の取立て、金を渡すのにわざわざ危険な外になど行かない。まあ回収も危険に変わりはないのではあるが……。
今宵の取引相手は名を迂闊に口に出来ぬほどのとても高貴な立場にいる人物である。貴族、王族、それすらも明かさないが取立てを行う場所が王城だろうから、その類なのだろう詳しくは知らないし探らない。それで待ち合わせを終えて、一先ずの回収を終えて、折角王城に来ているのだし新たな顧客の開拓を……と王城にある中庭に足を伸ばした。
「……フゥー…………アレだァなぁ……毎回思うが綱渡りなんだよなこの商売。」
普段じゃお眼にかかれないアンティークな作りのベンチにだらりと深く腰をかけ、右ひざに左脚を乗せるように足を組んで場に似つかわしくない態度で夜空を見上げている。口に咥えているのは何時もの煙草モドキ、夜の庭園に人魂のように鮮やかな紫色の輝きを放つ。その輝きからは薄い紫色の煙と非常に甘ったるい香り、不審者極まりない姿を隠しもせずに愚痴を零しながら、ぐったりと両肘を背もたれに預けてだらしない格好で休憩していた。
■シャドウ > 暫く煙草モドキを吸いながら急速をしていたが、身体に十分な魔力が満ちると、潮時だと呟きながらアンティークで随分と高そうなベンチから重い腰を持ち上げると、両手をジャケットのポケットに手を突っ込んで、人欠伸してからゆっくりと歩き始める。その姿が消えるのには数分も掛からない、しかしその先で兵士に怒られる青年の姿が見られたとか見られなかったとか…
ご案内:「王都マグメール 王城」からシャドウさんが去りました。