2017/02/26 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城」にオーソン・オールストンさんが現れました。
オーソン・オールストン > 王城にある一室、主に各師団や警備の兵にと回される物資の手配や備蓄を担当する部署。
必要最小限以外に人が訪れる事の先ずない部屋で最近増えたある書類に頭を悩ませて。

「どこもここも金や物資の要求が増えたな。無能どもの横やりが増えたか?」

幾つかの書類を見れば存在自体が不要な馬鹿貴族の私兵への要求が増えて通り。
逆に魔族や他国への対応をする師団への補給が減っている事が、隠されもせずに書かれていて。
こんな馬鹿な要求は通せるはずもないと頭を振り。

「こんなイカれた要求は通せるか。馬鹿どもが」

貴族たちから出されている要求書は一目見れば破り捨て暖炉へと投げ込み、逆に師団各所への書類には数字を書き足し。
色々と小うるさい貴族どもへの対処を考えながら仕事を進める。

オーソン・オールストン > 「問題は金だが……」

各師団や貴族からの書類以外の報告書。
それを見れば最近の銀行の金の出し渋り、貸出先などが書かれた一覧を目にし。
本来使われるべきではない資金の使い方をする大貴族の名前がいくつかを眺め。

「こことここ…後はこいつには退場してもらうとしよう。
もう100年余り国を食い物にしたんだ。滅んでも満足だろう」

それなりに家を長く保ち、政治力もある貴族数名に印をつけ。
他の者たちへの警告を込めて処理するかと決めれば一見走り書きに見えるメモに名を記し。
処理する手段を業務の傍らに頭に浮かべて。

オーソン・オールストン > 「これはこの程度にしておくか」

更に数名の貴族の名を記し、師団や貴族への物資の配給手配を終えれば処理済の箱へと書類を投げ入れ。

「少し息をぬくとするか」

そう決めれば席を立ち部屋を後にとする。

ご案内:「王都マグメール 王城」からオーソン・オールストンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城」にアッシェさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 王城」からアッシェさんが去りました。
ご案内:「王城 中庭」にツァリエルさんが現れました。
ツァリエル > 王城の中庭で、土と草花にまみれて花壇いじりをする王族が一人。
日陰者の王子として城に上げられたツァリエルであった。

最近やたらと城内が騒がしい。とある名家のご令嬢があちこちで姿を現し
なにやら良からぬ噂ばかりと聞く。
それに師団とやらもまた魔族の国に遠征を行くらしい。近いうちに戦争が起こるのかもしれない。
それに影響されてか城内が揺れ動く空気にツァリエルはただ翻弄されるばかりであった。

元々政治にも軍事にも権力にも影響が薄い自分なのだから本当のところ何が起こっているのか
知ることすら許されてはないのだろう。蚊帳の外である身を悔しく思うこともあるが
せめて何か出来ることはないかと、勉学を頑張ったり奉仕活動にこっそり赴いたり
あるいはこうして許された花壇で花の手入れをするだけでしかない。

ツァリエル > いっそあれは姫のほうがまだ似合うと陰口を叩かれたことは数知れない。
ドレスをまとわせ、窓辺に配するだけでそれなりの飾りにはなるだろうと。

あるいは何かの戦の折に、もし兵卒を率いることになったのならば姫騎士として
象徴的に扱ったほうが兵の士気もあがるだろうとまで言われてしまう。
さすがに一人の王子をそこまで愚弄することは許されないだろうから
半ば冗談ではあったのかもしれないが。

そういうことを言われる度にツァリエルは自分の情けなさに自己嫌悪するのだった。

ツァリエル > しかし騎士、は無理でも従軍聖職者としてなら何か役に立てることもあるかもしれない。
ティルヒア戦争の際にはまだ修道士だったため従軍としてついていった記憶がある。
まぁあの時も散々な目にあったり良い出会いもあったのだがそこまで足手まといになることもなかった。

戦争は起こらないほうがいいにきまっているのは勿論だが、
もし起こってしまった際には自分にできることをできる範囲で力を尽くさねばならない。
それがツァリエルの王族としての義務だからだ。

ツァリエル > 「殿下は土いじりが好きですなぁ」と遠くで草を刈っていた庭師が声をかける。
それに笑みを向けて頷いた。
土をいじると自分の気持が落ち着く以上に色々な考えがまとまる気がするのだ。
それにこの花壇を見てくれた心細い誰かがこの花々に慰められることもあるのではないかとひっそりと期待をしている。
事実ツァリエルも慰められた一人だからだ。

ご案内:「王城 中庭」にリンさんが現れました。
リン > はしたないと言われてもしかたなさそうな短い丈のスカートの
エプロンドレス姿のリンが憔悴した様子でふらふらと中庭へと入る。
どうも何かしらの事情により、男にも関わらずこの恥ずかしい姿での
業務を強いられていたところを抜け出してきたらしい。

「いつになったらここを辞められるんだ……」

手で汗を拭う。ベンチに腰掛けて一息つく。
そう遠くない場所で知り合いの王族が庭いじりをしていることには
未だ気づいていないようだった。

ツァリエル > そろそろ休憩にしようと腰を上げた所でふと近くにメイドがいることに気づく。
そのメイドの顔が見知った相手であり、さらに男であることがわかると
若干気まずそうに息を呑んだ。

それもそのはず、この間小人にしてメイドたちが散々ないじめをリンにしてしまい
それに自分も加担したと思われていても仕方ないかもしれないのだ。

「……あの、リン、さん……」

控えめにそう相手に呼びかける。ベンチに座る彼に声が届くかどうかはわからないが。

リン > 自分の名前を呼ぶ聞き覚えのある声にぎょっとして身をこわばらせ、そちらを向く。
速やかに立ち去るべきか逡巡した結果、そうしないほうを選んだようだった。

「な、なんでございましょう、ツァリエル様……」

居住まいを正し、踏み潰されたなめくじのような声をなんとか発する。
理屈ではツァリエルも被害者側だというのはリンにもわかっているが
気まずいし恥ずかしいことには変わらない。
それにツァリエルに関わって今のところいいことは一つもなかったのだ。
警戒する素振りを見せるのは自然な話だった。

ツァリエル > 相手も同じように気まずそうにしているのが肌で感じられると
自然とこちらもさらに気まずさが増してしまう。
だがいつまでも靴先を見つめてうじうじしていても仕方ないのだ。
そっと猫が逃げ出さないような慎重な足取りでリンに近づくと彼の前に立つ。

「この間は、ごめんなさい……お怪我などはありませんでしたか?」

そう穏やかに言葉を紡いで頭を下げる。
もしも怪我でもしていたのなら詫びるだけでなく自分の責任できちんと彼を治療しなくてはならない。
またあの悪いメイドたちに見つかってしまう前に彼を隠すか逃さなければならない。
ところで彼はどうしてメイド服を着ているのだろう?
彼の場合は執事の服だと思うのだが何かの変装かまた悪戯にでも巻き込まれたのだろうか。

リン > ため息を一つ吐いて、伏せた顔を上げてツァリエルの顔を盗み見る。
彼の瑞々しい唇の奥に閉じ込められていたことを思い出すと
その恐ろしさと……恐ろしさではない感情も同時に想起されて、視線をそむけた。
スカートの上で合わせた手を固く握る。

「まったく大変な目に遭ったよ。今も遭っているのかな?
 あいにくとピンピンとしてるけどね」

苛立ちが顕に見える言い方だが、怯えからの虚勢であることは、わかるかもしれない。
服装に注目されていることに気づけば、『罰か嫌がらせの一環だよ』とだけ答える。
彼の意思ではないようだった。

「きみといるとお互いろくな目に遭わないからさぁ……
 用がないならあっちに行ってくれない?
 それとも遭わされたいか?」

目を合わせないまま、手の動きでシッシッと追い払う仕草。

ツァリエル > あからさまに自分を避けるように視線をそむけられれば辛そうな表情をする。
が、それも致し方ない目にあわせたのだ。泣きそうになる心をぐっとこらえた。

「お怪我はなかったのですね。良かった……。
 ごめんなさい、僕に良かったなんて言われても怒らせてしまうでしょうけど
 リンさんが無事で本当に良かったです」

ほっとしたように胸を抑え、一息をつく。
衣服はどうやら何かの罰らしいと聞けば顔を曇らせた。
せめて衣服をどうにか取り替えたほうがよかろうとは思うが
シッシッと追い払われてしまえばどうするべきか迷ってしまう。

「そ、そうですよね。ご迷惑ですよね……ごめんなさい。
 もう、声をかけたりしないほうがいいですよね……。
 あの、最後に良ければ僕の服に着替えておきませんか?
 さすがにその格好では恥ずかしいでしょうし、もし何か他の人に言われても
 僕が口添えできると思うので……」

自分の力の程に信用はないだろうが果たして申し出を受けてもらえるだろうか。

リン > 「ぼくとしては、むしろ例のことは
 忘れてもらってたほうがよかったかな……情けないし」

目を潤ませる様子を前に余計に気まずさを覚える。
後ろめたさと恐怖とその他の感情がぐるぐるとないまぜになり、
それを振り払おうと藍色の髪を揺らして首を振る。

「きみの服に? つくづくお人好しだなぁ。
 それはそれで問題が起こりそうな気もするけど……まあいいや」

ゆっくりと立ち上がってツァリエルについていく意思を示す。
服をどうするかはともかく、少しの間でも匿ってもらえるなら悪くはなさそうだ。

ツァリエル > あ、とマヌケな声を上げて口をつぐむと忘れることを約束するように頷いた。

「ご、ごめんなさい。気づかなくて……
 忘れます!もう二度と口に出しません……」

それから立ち上がったリンにほっとしてそれじゃあ行きましょうかと先導した。
向かう先は自分の部屋だ。数々の通路と部屋を抜けて歩いて行く。
傍目にはおつきの侍女と王子が楚々として歩いているようにしか見えないだろう。
やっとたどり着いた部屋の中にリンを招き入れる。

豪奢なベッド、ソファ、テーブル、一通りの家具が揃えられている。
部屋の隅には貴族たちのおべっかとしてもらったプレゼントの山が手付かずでホコリを被っていた。
クローゼットの前に案内すると、その扉を開き中を見せた。
絹やベルベットを使った豪華な衣服がわんさと数え切れないほど掛かっており、それらはほとんど着られていない様子。
数枚の質素な衣服が使われただけで、どれも華美なものは新品同様だった。

「ここからリンさんの好きなものを選んでください。
 身ごろが合うものが良いですよね。それなりにゆったりしたものが多いですからきついとか小さいとかはないと思いますけれど」

リン > 「……」

忘れる、と約束するツァリエルに灰色の眼差しを向け、静々と付き従って歩く。
下品なまでに短いスカートは、注意深い足取りでないと中が見えかねない。
そうして案内された部屋の豪華な調度や贈り物の数々には驚きこそしないが、食傷気味だし落ち着かない。
きょろきょろとあたりを見渡し、他に誰も居ないことを確かめる。

「なんだ、随分と持て余してる様子だね……。
 一着と言わず十着ぐらいくれたっていいな」

皮肉げに言って示された衣類を見分しはじめる。

「ところでひょっとして、
 これはきみの前で脱ぐことになるのかい?
 ぼくの着替えが見たいんならいいけどさ」

ふと思いついたように、薄く笑って言う。

ツァリエル > ツァリエルが普段侍従を伴うのを遠慮している故、
部屋の中にはリンとツァリエル以外の誰もいない。
王族にしては不用心だし不便だし、不勉強な態度であった。

「もし、ほしければいくらでもお譲りします。僕には必要のないものですから」

そういって皮肉にも真面目に答える。本当に心の底から衣服に執着がなさそうな様子だった。
リンが着替えについて笑って問うと、慌てるように手を振って

「あ、ごめんなさい!いえ、そんな……今、隠すものを持ってきます……!」

そう言って傍に建てられた衝立を引っ張ってくる。
この向こう側で着替えてくれという意味らしい。

「僕は向こう側を向いていますからどうぞご自由にお着替えください。
 気が利かなくてすみません……」

恥じ入るように顔を赤くして、ツァリエルはすごすごとベッドに座った。
ご丁寧に言ったとおりリンに背を向ける姿勢だ。

リン > 「そりゃどうも。
 なら持ち帰る手段を考えとかないとな」

軽く返す。
ツァリエルが慌てて衝立を引っ張り出して、
ベッドへと座る背中を眺める。

「ふーん……」

手にしていた衣類を放ると、ツァリエルの傍らに近づいて座り、
熱を孕んだ細い腕を彼の身体に回す。

「やっぱ気に入らないな、そういういい子ちゃん態度。
 本当は見たかったりするんじゃないの?
 それとも、あの時もう散々恥ずかしい姿を見たからお腹いっぱいかい?
 正直に言ってくれてもいいんだよ……?」

耳元で意地悪を言うように囁く。

ツァリエル > リンの熱く細い腕がツァリエルの体に絡みつく。
びくりと肩を震わせ戸惑うようにリンを見た。

「いい子ちゃんって……。
 違います、ただもう、僕と関わるとろくなことがないってリンさん自身仰ってますし
 見たいとか見たくないとかそういう以前に失礼があってはいけないと思って……
 僕、嫌われちゃったから……
 それに……ぇ、えっちなこと、やっぱりいけないとおもうし……」

俯いて床を見つめたままささやかれる言葉の一語一語にひくりと体が震えた。
ただ絡みつく腕をどけようとはせず硬く握った拳が衣服の裾を掴んでいる。
琥珀の肌が赤らみを帯び、横顔が見えたのなら泣きそうな顔をしているのがわかるだろう。

リン > 「いつ誰がきみのことを嫌ったんだい?」

ツァリエルの耳朶にリンの生暖かい吐息がかかる。

「やらしいことはイヤ? もうしたくない?
 あのメイドどもの所業は、まあ業腹だけど……
 簡単に忘れられるほど、価値のないことだった?
 まあ、チビ虫だしね、所詮」

回された腕が、背中や胸を撫で、腹を下り、
股ぐらをつんと指でつく。

「しょっちゅう夢で見るんだ。
 虫の大きさにされてきみのここで奉仕させられるのを。
 もうすっかりきみのことが忘れられなくなっちゃったけど、
 きみはそうじゃないんだね……」

上ずる声で続ける。
さらには露骨にツァリエルの衣服をまさぐり、その素肌へと触れようとし始めた。

ツァリエル > 「だって、もう僕には関わりたくないって……あっ!」

リンの呼気が肌にしっとりとかかり、その腕がいやらしく自分の体を弄って
ついに股ぐらのものを突かれればまるで捕らえられた小動物のように体を強張らせた。
同時に甘ったるい驚きの声が漏れる。
散々弄ばれ調教されてきた少年の体はリンの動きに露骨に反応を示す他なかった。

「…………いやらしいことはいやだしこわいけど……
 でも、でもだんだんぼく、気持ちいいのに慣れて……
 いやじゃなくなっていくのがこわいし……
 でも、もう戻れなくって……」

リンの手が自分の肌を触れてくる度にじわじわと喉元にせり上がってくる快楽がある。
あと少し、背を押されればみっともなく自分から堕落していくような心地。
ぐっと握って堪えていた拳が、ついに開かれ汗で湿った指先でリンの手を衣服の上から掴んだ。

「……お、……して……」

掴んだままぶるぶるとかすれるような小声で何かを懇願する。
次の瞬間、絶叫に近い声でリンに向かい合うと泣きついた。

「メイドさんとかリンさんとかいっぱいいっぱいえっちして
 それが忘れられなくてすぐお尻がムズムズして、おちんちん勃起しちゃって
 お射精たくさんしないと止まらないツァリエルを罰しておしおきしてください!!」

まるで奴隷の宣言のように叫ぶとわっと泣き出してリンの肩口に顔を押し付けた。
震える体がかわいそうなほど欲情して、熱に翻弄されていた。

リン > 怒涛の勢いで言葉を吐き出すツァリエルをなだめるように背中を撫でる。
ひとしきりしたいようにさせ、多少でも落ち着けばゆっくりと身を離す。
リンもまた指先まで熱が篭り、息が荒い。

「王子様はメイドさんにお仕置きされるのが好き、かぁ。
 本当にやらしいやつだね、きみはさ。
 ちょっと触られただけでおちんちん苦しくしちゃうんだぁ。
 どんなふうに大きくしちゃったの? 見せてみなよぉ」

粘度のある声でささやきかけ、脱衣を促す。
視線を下に落とせば、彼のスカートと女物の下着を
相手に負けず劣らず淫乱に押し上げているものがあるのがわかるだろう。

ツァリエル > うっ、うっと嗚咽混じりの声でぽろぽろと涙をこぼす。
悔しさとみじめさと、自分の気持ちを吐き出してしまった安堵からの涙。
長く続くかと思えた号泣はしばらくすれば引いて、涙に濡れた頬を晒すツァリエルの顔があった。

リンもまたこの状況で興奮しているのがわかる。
丈が短いスカートがさらに短くなるほどに衣服をお仕上げて彼のものが勃起している。
それをちらちらと見ながら恥じらう乙女のようにツァリエルは自分の衣服を脱ぎ始めた。
指先で裾をつまみ、ズボンを降ろして下着を晒し、その下着をもゆっくりと下げる。
そこには少年らしい可憐な大きさの性器が精一杯主張するように屹立していた。
とろとろと先端を濡らし、これから起こることに期待するように震えて息づいている。

「……いやらしくってごめんなさい……ツァリは……変態の雌王子です……」

どこか舞台の台詞のように空々しい口調で小さくつぶやく。
きっとどこかの誰かにそう言わされたことがあるのだろうと気づくような不格好さ。
とつとつと、大根役者のように言葉を紡ぐ。

「おちんちん熱くて硬くて痛くて苦しいです……おしりがひくひくしてとまらないです……
 リンさん……いえ、リン様……どうかお慈悲をくださいませ……」

そこまで言葉を紡ぐと、うっと再び涙を零してリンを濡れた目で見つめた。

リン > 飢えた眼差し。頬に唇で吸い付いて、雫を啜る。

「挿れたいんじゃなくて欲しいんだ。
 ならお望みどおりにして上げよう」

高揚に理性が薄れる。気遣いや恐れといった余計なものはすべて取り払われた。
お互いにベッドに座り直して向かい合う。
自分も下着を脱がすと、先走りに塗れ色づいた若勃起を晒す。

指を相手の股間に伸ばしてすぼまりを指で撫で、いくらか解し押し広げる。
そしてにじり寄り、自身の熱いものを当てる。
熱い睾丸と陰茎を手で持ち上げて、その様がよく見えるように。

「前に閉じ込められた場所に自分のものを入れるなんて、
 妙な気分になるよ」

なんて冗談めかして口にすると、一気に叩き入れた。

ツァリエル > ふいに口づけのように頬の涙を舐め取られたことでいっときだけツァリエルが泣き止んだ。
彼と向かい合い互いに露出した性器を晒していると興奮が更に増していくような気もしてくる。

いくらか乱暴にでも自分のすぼまりを解されればあっさりと腸液を零して尻を濡らす。
いささか乱暴にしたほうがむしろやりやすくなるような様子だった。
じっと余すこと無くリンが自分の中へ肉槍を収めようとしている様子を見て
にわかに嬉しそうなホッとしたような、だが恥ずかしそうな笑みを小さく作る。

そうして叩き込まれた少年の雄にびくんとツァリエルの体と腹が跳ね上がった。

「んあぁっ!……っあ、……ぉ……ありがと、ござ……ますっ……
 ツァリのお尻に、熱くて硬くて立派なものを、っあ、ありがと、ごじゃますぅっ……!」

ただ入れられただけなのにはひはひとだらしなく口を開いて快感に打ち震える。
中は燃えるように熱く、とろとろにとけてきつく締まり、リンの物を食いちぎろうとせんばかりに圧迫して締め付けた。

リン > 「っんぅ……はぁっ……これが王子様のケツマンコかぁ……!
 王子様に、ぼくのちんちん食べられちゃうっ……」

いたいけな少年が見せる暴力的とも言える締め付けに、鼻に抜ける喘ぎを上げる。
荒く乱れた呼気が、ツァリエルの汗ばんだ素肌の上をくすぐる。
怯えていただけの彼がこうも乱れるそのギャップに、胸がほつれるような思いを感じる。
柔らかい寝台の上で互いに身体を揺らし、着衣の擦れる音と
濡れた肉がぶつかり合う水音を響かせる。
相手の口端から垂らされた涎をも貪欲にすすりとり、
更には唇に唇を合わせて舌を絡める。

「ぅふぅ……こんなのバレたら、二人共また
 お仕置きされちゃうねぇ……っ」

それを望んでいるかのような、陶然とした声色と表情。
快楽に暴れる相手のそそり立ちを手で握り、ぎゅうぎゅうと扱き始める。

「あうっ、だめだっ、もう出るっ……
 王子様に種付けしちゃうぅ……」

相手にのしかかる。
肉筒いっぱいに膨らんだ性棒から熱くどろっとしたものが噴き出して
肉壁にぶつかり、染み込んでいった。

ツァリエル > 陶然としたリンの声音に犯されながらどこか嬉しそうな様子をツァリエルは見せる。
ケツマンコ、と卑猥な言葉を口にされただけできゅんとさらに締め付けが強くなった。
荒い息の合間に吸われた唇と舌を、同じように絡めすする。
唾液を混ぜ合い、互いの口に移しながら、そこにはもう恥じて泣く少年の姿はなく
貪欲に乱れ、自分の体にされることを従順に受け入れるいやらしいけだものがあるばかりであった。

「あ、ツァリの、おしりまんこっ、おほめいただきうれしーですっ!
 いっぱい、いっぱい味わってくださいっ!」

リンの体に自分から腕や脚を絡め、腰を振りたくり激しく尻肉をぶつける。
またお仕置きされる、との言葉にちょっと肩をすくめて怯えはするもののそうすることを
望んでいるのは何もリンだけではなかったのだ。
ツァリエルもまた、あの淫猥な女たちから受ける仕置をどこかでは嬉しく思っているのだ。
自分の屹立がリンの手に収まれば、嬉しそうにその手を肉筒に見立てて
こすり付けむちゃくちゃに先走りをほとばしらせた。

「リンさまぁ……っあひ、リンさまぁ、リンっリンんんんっ……!
 種付け、ありがとーござます!っあ、あああああ、おしゃせ、してくだしゃいっ!」

やがてリンの限界が訪れ、のしかかる彼を体いっぱいで抱きしめて受け止める。
内側に出された精液を一滴も零すこと無く飲み込み、受け入れる。
若く熱い奔流が腹の中に満たされて、ぶるりと震えたツァリエルもまた射精した。


「ようございましたね、殿下。
 変態同士、仲睦まじく盛っておられて」

ふいに部屋の隅で声がする。
二人なら聞き覚えがあるだろう、あのメイド長だ。
声の方に顔を向ければ、部屋の一角、にこやかに彼女が立っているのがわかるだろう。

リン > 「はーぁっ、ツァリ、ツァリぃ……かわいい……」

二匹のけだものがベッドの上で乱れ狂う。
のしかかり、互いに抱きしめ合い、汚し合った。
ずるりと肉棒を抜き、ほとばしった相手の精液をぺちゃぺちゃと
舌で舐めてきれいにしていく。

ふいに声が響いたほうを振り返る。

「あっ、その、これは……」

一体どのようにして現れたのか。
誤魔化すような笑い方をするが、露出したままの股間のものがひくりと反応を見せた。

ツァリエル > ぐったりと乱れあったあとの状態でリンと二人ベッドの上で横たわっていたが
突然の侵入者にびっくりしてツァリエルも顔を上げた。
メイド長はにっこりと笑みを浮かべて二人のその様子を特に焦る様子もなく眺める。

「王城にはいろいろと仕掛けがございますのよ。例えば隠し通路、隠し部屋、隠し扉……。
 やんごとなき身分の人々には隠し事がつきものですからね。

 それで小人さん、私達をお呼びではなくて?
 殿下を随分可愛がっていただきましたから、何かお礼をしなければなりませんね」

微笑んだ顔は何も知らない人々であれば魅了するだろうが
はたして今の二人にはどう見えるだろうか。
彼女の目は笑っておらず、むしろ嗜虐的な雰囲気を漂わせている。

リン > 「うふふ、まさか本当に来るとは思わなくて」

もはや笑うほかない。
乱れた衣服のまま、ただ座り込んでツァリエルとともに相対する。
諦め、疲労、それ以外のさまざまな感情の混じった声。
やはり彼に関わるとろくなことはないようだった。
今のところリンに出来るのは、ツァリエルの手を握って沙汰を待つぐらいであった。

ご案内:「王城 中庭」からリンさんが去りました。
ツァリエル > 震えるようにツァリエルもまたリンの手を握り返す。

「わたくしたちは、いつでもどこでも現れましてよ。
 だってメイドですもの」

そう笑ってメイド長は獲物二人を見下ろした。
これから起こるみだらな宴もとい仕置か褒美を期待して。

ご案内:「王城 中庭」からツァリエルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城 オーギュストの執務室」にオーギュストさんが現れました。
オーギュスト > 先頃のドラゴンフィートに関して、貴族会議から詰問状が届いた。
曰く、件のドラゴンフィートが銃を中央に無断で生産している件について、らしい。
そこでオーギュストは丁寧にこう答えた。

「んな事しなくても、大工廠に銃の発注かければ良いだけだろうが」

そう、オーギュストの率いる第七師団は、帝国内の先進的な技術の実験部隊の側面も持っている。
わざわざ使いにくいうえに金を食う銃や大砲の部隊を師団内に揃えているのはその為だ。
そんな最先端の技術の供給先を持つオーギュストが、わざわざドラゴンフィートから技術提供を受ける必要がない。

「俺はあれの設立の口利きをしただけだ。どういう運用をしているかはディナームに聞け」

それだけ言うと、詰問の使者をとっとと追い返した。
まったく、面倒は他人に放り投げるに限る。

オーギュスト > すごすごとあっさり引き下がったという事は、目的はオーギュストではあるまい。
おそらく、第九師団、もっと言うならばドラゴンフィートそのものだ。
そして裏に居るのは。

「あのクソアマ、早速食いついたか」

話が早くて助かる事だ。
対ドラゴンフィートで『遊びはじめた』ってとこだろう。
つまり、第七師団に詰問に来たのは、形式上の事。
もし第七師団と第九師団に接点があれば、そこをつつくつもりだったのだろうが。

「付き合ってられるか。お前らだけで好きなだけやってくれ」

そう、遠征の準備が最終段階に入っているのだ。
わざわざ火種に首を突っ込むほど暇ではない。
折角両者に用意してやった玩具なのだ。せいぜい派手に喧嘩してくれ。

「――さて、と」

オーギュスト > 執務室内で書類とにらめっこ。
サロメが本調子に戻るまでは、多少は手伝ってやらねばならないだろう。
それに、この遠征は師団創設以来の大規模なもの。
いや、王国でも近年見ないものになるだろう。

「――クビを洗ってまってろよ、666号」

もっとも、吸血鬼だしクビを斬っても死なないのだろうが。

ご案内:「王都マグメール 王城 オーギュストの執務室」にホウセンさんが現れました。
ホウセン > 王城内の相応の地位にいる人物の執務室に、異国の出自を持つ商人が大手を振って入り込む訳にはいかない。後方故の平和惚けして士気と錬度が駄々下がりしている衛兵ならば兎も角、此処には一応の緊張感が感じられなくもないのだし。妖仙が妖仙の姿のまま訪れようとした所で、首根っこを猫掴みされて放り出されるのが関の山だろう。故に、細工を弄した。執務室内に、季節外れの蝶が舞う。黒と鮮やかで深みのある青が目立つ黒揚羽。

『呵々!様子見に訪れただけじゃが、何ぞ物騒な声が聞こえてしもうた。これはうっかり姿を晒しては、儂とて縊り殺されてしまうやも知れぬ。』

声に畏怖の響きはない。どちらかといえば、相手の弱みとなる失態を目撃した後、どうしてくれようかと舌なめずりするかのような愉悦が滲む。声の年頃は、変声期を迎える前の子供のもの。高く、少女のそれと聞き分けるのに難儀しそうなメゾソプラノ。その癖、言葉遣いは如何にも古めかしい。総じて、胡散臭さ満載ではある。

『はてさて、お主の益になるやも知れぬ話を持ち込もうと思っておるのじゃが、邪魔しても差し支えないかのぅ?なぁに、ちょっとした商談じゃ。』

形式的に了承を求めるが、当ならば式神を侵入させる前に問うべきだろうに。悪びれず、図々しく。声の主の含み笑いさえ拾い上げられそうなノイズの混じらぬ音声。

オーギュスト > 「あん?」

珍しい。魔術の類か。
前はたまにあったのだが、最近はサロメの警護もあってめっきり減っていた。
その中を来たのならば。

「――ここは軍部でもかなり深部の区画なんだがな。
 まぁいい。何の用だ?」

これぐらいで驚いていては、第七師団長はつとまらない。

ホウセン > ここを探り当てるのは、少々の骨折りを要した。この部屋に出入りする人間の残り香――とも言うべき、気配の残滓を追跡して割り出したのだ。件の氷の剣を持つ女の其れを嗅ぎ取っていたのは、敢えて口に出す話でもないけれど。

「おや、驚かぬのか。これでは悪戯のしようがないのじゃ。全く全く、実務一辺倒では肩が凝ろうに。」

黒揚羽が執務机の前に滞空する。何もない空間に黒い一筋の闇が生まれ、厚みも何も無い筈の只の線から、にょっきりと顔を覗かせる。初めに頭、次に右手、右脚に胴と続いて、最終的には一人の子供が姿を現す。帝国の辺境部でしか出回っていない衣服に袖を通し、その手には扇子を握る。

「まぁ良い。言うたじゃろう、商談じゃと。何ならば売り込みと言い換えても良い。何処ぞの魔族相手に大軍を動かそうとしておる輩には、丁度良い代物をのぅ。して、ここは客人に茶の一杯も振舞わぬのか?」

図々しいにも程があるが、企図してそう振舞っている節がある。部屋の中をぐるりと眺め、腰を落ち着けるのに丁度良い椅子はないかと探る。

オーギュスト > 「お前のようなのには慣れてる。俺が相手をしてるのは魔族だからな」

せせら笑って言う。
なにせ、かつてはこのような侵入日常茶飯事であった。
それを思えば、久しぶりとも懐かしいとも言えよう。

「ずうずうしい奴だな……」

仕方なく、来客用の机に酒を置く。
異世界から持ってきた特注品の日本酒だ。
あの狐が開けてしまったらしいので、はやく飲んでしまわねば。

ホウセン > 衣服は物珍しさを通り越して珍奇に類するかも知れぬが、仕立てそのものは上等だ。袖を通している体は声の印象を裏切らず、小さく、薄く、如何にも脆そうだ。少年の域を出るまでまだまだ時間のかかりそうな姿と引き換えに、黒揚羽は闇の筋の中に消える。席を立つしぐさを認め、椅子を勧められるのを待たずして、ちょこんと客人用の椅子に腰掛ける。

「良いではないか。そのもてなし一つで儂の機嫌が向上し、ひいてはお主に益として戻ってくやもしれぬのじゃぞ。っと、ほほう、米の酒とは気が利いておるのぅ。」

早ぅ注げ、早ぅ注げと、きっと肉体的に尻尾が生えていたら盛んに振られているであろう前のめり具合。

「嗚呼、名乗らずにおるのもアレじゃのぅ。ホウセンじゃ。尚、くれぐれも魔族と一緒にするでない。儂はあの手の気障極まりない立ち振る舞いはせぬ故にのぅ。混同しおったら、箪笥の角に小指をぶつける呪いでもかけてやろうぞ。」

ずびしっと指を真っ直ぐ突きつけ、軽い注文。

オーギュスト > 「なるほど。名前からして、帝国あたりの神仙か?」

あたりをつけながら言う。
酒を器に注ぎ、相手と自分の分用意する。
まったく、将軍が何でこんな事をしているんだか。

「第七師団長オーギュスト・ゴダンだ。で、何の用だ、ホウセン?」

軽く口をつける。
うん、やはり美味い酒だ

ホウセン > ”呪ってやる”。冗談口の一つながらに、この手の術に通ずる者が口にすると聊か不穏か。発言者は放言する事で気が済んだらしく、意識の半分は供応のための酒に向いている。酒器を手にとって、ぐいっと煽る。幼さの抜け切っていない姿形では不整合な事この上ないが、それでも妙に堂に入っているのは如何なものか。

「くくく、察しが良いのぅ。似たような者として認識して差し支えあるまい。して、今日のところの話の種は、斯様な素性の者が売り込む”目薬”じゃ。」

厳密には妖仙の類だが、権能としてはおおよそ軌を一にしている。魔族扱いと異なり、其処には拘りが無い様で鷹揚に頷き、酒器を一旦机の上に戻す。

「儂のおった辺りには、人外のまやかしに化かされぬよう眉に唾をつける風習があるのじゃが、それと同じようなものと思えば良い。如何に手勢が揃い、如何に弓やら火器やらが揃おうが、見当違いの所に撃ち放ってしまっては意味があるまい。使い方は簡単、瞼の上に塗るだけじゃ。」

幻術に対する対抗薬。妖仙が最初に切った手札は、そんな代物。呉服の袂に手を突っ込んで、子供の手にも収まりそうな茶色い素焼きの小瓶を取り出し、彼我の中間に置く。