2016/07/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城」にミリーディアさんが現れました。
ミリーディア > 今居るのは居慣れた室長室ではない、煌びやかに整えられた無駄にだだっ広いホールの一角だった。
名前は何だったか、とりあえず、王族の誰かの誕生パーティーだとかだったと記憶している。
こんな日に限って第二師団のトップ2が共に不在で、その二人に名指しされたのが自分だった。
せめて顔出しだけでもして欲しい、との事。
一応は教え子であった者達の頼みだ、仕方なく受けた…と、そんな流れである。

その程度ならと受けたのだが、正直つまらない。
美味しいお菓子やジュースならば喜んで頂くが、無駄に上品な食事には興味が無い。
ダンスも無駄に疲れるだけでやる気もない。
結果、ホールの隅っこに置いてある椅子に座って寛ぎながら時間潰しをしている訳だ。

まだ終わらないのか…何度と無く口にせず心の中で呟く台詞。

ミリーディア > 無駄に体面ばかりを気にするのが、お偉い立場の悪い癖だ。
賑やかなパーティー会場、目立たぬ片隅で眺めるだけの少女の表情は、とても不機嫌なものだった。
この場所に出された事が一つ、着慣れた装備や衣服に代わり着飾ったようなドレスを着させられたのが一つ。
もう一つはどう役に立っているかも知らぬ坊主との会話だ。
挨拶程度はせねばならんと一声だけかければ、なんとも偉そうな台詞を吐いてくれた。
何だったか…覚える気もないし、忘れた。ただ、無性に腹が立ったのだけは覚えている。

一応は見覚えのある顔もあるようだが、その者達はしっかりと周りの王族貴族達の相手をしているようだ。
よくやるものだと、ある意味感心する。

ミリーディア > この無駄に過ごした時間を返せ、そう言いたいが、受けたのは自分なのだから文句の言いようもない。
不機嫌な表情を浮かべてはいるも、大人しく椅子に座ってじっとしている姿は他人から見たらどう映っているのやら。
聞く気もないし、聞かされるのもご免だ。

やはり、こんな場所に居るから気分も悪くなってくるのだろう。
座っていた椅子から降りれば、通り過ぎ際にジュースらしきものの注がれたグラスを一つ手にしてベランダへと向かう。
さすがに、こんな場所に主役の坊主が来る事もないはずだ。
いや、他の連中もそう出てくる事もないか。
夜空を眺めながら終わるまで待つとしよう…そう考えて。

ミリーディア > このまま静かに終わるなら、それが一番ありがたい。
ベランダに設置されたベンチに座り、少しずつジュースを傾けていく。
今日は夜空が良く見える、あんな鬱陶しい場所に居続けるより十二分に有意義だ。
結局は終わるまでベランダに、終わったと知ればさっさと帰っていくだろう。
長居をして余計なおしゃべりに巻き込まれないように。

ご案内:「王都マグメール 王城」からミリーディアさんが去りました。