2016/06/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城/研究施設」にミリーディアさんが現れました。
ミリーディア > いつものように資料や報告書の散らばったデスクだが、今日は違うものも置かれていた。
すぐ手の届く位置に、お茶といくつものクッキーが並べてある。
その一枚を手に取り、ぱくりと一口だけ齧った。

「やはり、頭脳労働には甘味が一番だ」

ぽりぽりと頬張り、飲み込む。そしてお茶も一口啜る。
数少ない至福の時間。
鼻歌混じりに、一口、また一口と頬張っては啜っていった。

ミリーディア > 最近、これといって自分の関わる程の依頼が無い。
この研究所で動き回る研究員達や、技術者達が大体こなしてしまう。
自分のやる事はもっぱら資料や報告書の確認と承認か。
こちらから意見や案を出す事は出来るが、それをやってしまっては皆の為にならない。
自ら考え、自ら編み出す、それが成長には一番良い。
どうしようも越えられぬ壁に衝突し、そこでやっと自分の出番となるだろう。
ぱくり、最後の一口と共に、そこで思考を止めた。
最後のお茶の一啜りは、何も考えずにゆっくりと味わうのがいつもの味わい方である。

ミリーディア > と、不意に側に置いてある通信用の魔道機械の反応が見えた。
さて、何かあったか?と思い手に取る。

資料通りに仕上げたものを直に確認して欲しいという連絡。
分かったとは伝えておいたが、はて、どの資料だと言っていたか…?
目を通したものはほぼ記憶している、ものを見れば分かるだろう。
そう思えば、ひょいっと椅子から降りた。

ここの連中は優秀と言われている者達だ。
見るまでもなくちゃんと完成はしているとは思うが…一応は姿勢くらいは見せておかないと何か言われそうか。
そう急ぎでもなさそうだ、ゆっくりと向かうとしよう。
扉を開き、久し振りに室長室から出て行く少女であった。

ご案内:「王都マグメール 王城/研究施設」からミリーディアさんが去りました。