2016/05/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城/研究施設」にミリーディアさんが現れました。
ミリーディア > 研究施設内にある室長室、そこは今日も静かなものだった。
来訪者がそうある訳でもなし、研究員には好きにさせている。
だが、静かながらも暇だとは限らない。
偶には仕事を進めねばと、椅子から体を起こし、デスクに散らばった資料や報告書に視線を落とす。

「これは…王城内で胡坐をかいておる連中の依頼だな、後回しだ」

一番上にこれ見よがしにあった分厚い資料、それはまず端っこに投げ捨てられた。

「おっと、軍の連中に流す依頼品は出来上がっているのか。
これもか?結構あるな…」

そういえば、魔法装備の調整やら製作やら、これは優先的にやっていた。
何も役に立たん連中よりも、よく動く連中を優先する、当然の事だろう。
これはすぐに送った方が良いだろう、そう考える。
通信用の魔法機具を手に取ると、1人こちらに寄越せと伝えておいた。

ミリーディア > 実に面倒な事この上ない、放置気味だった報告書も、まだまだ残っている。
内容も様々だ、そうはいっても、手掛けるのは魔法の品やら付与やら、そんなもの。
その中に自分が手掛けたものは一つもない。
その程度の事、ここにいる者達にでも十分出来るものだ。

さすがに、前線に赴く者達へのものは自分でやるのだが。
その辺りは臨機応変である。

しばらくして、扉をノックする音が聞こえてくる。
入れ、との言葉をかければ、1人の男性が入ってきた。
服装から、ここの研究員の1人だろう事は容易に分かるだろう。

「これを、各師団の者達に送っておいてくれ。早急にな?」

そう伝えながら、一纏めにしておいた資料と通知書を手渡す。
男性はそれを確かめ、小脇に抱えると、一礼して部屋を出て行った。

ミリーディア > さて、また色々と考えていかねばならないか。
眼を閉じ、椅子に背を預ける。
見た感じは間違いなくただ寝ているだけに見えるだろう。
実のところは、こうしている間に色々と思案を巡らせているのだ。
頭の中で考えを纏め、整理をしていく。
そうはいっても、新しい事となるとなかなか思うようには浮かばない。

そんな調子で、寝ているように見える中、事は進められている。
ただ、そういったものがデスクの端に放られた資料に向けられるのは、かなり先の話になるか。

ご案内:「王都マグメール 王城/研究施設」からミリーディアさんが去りました。