2016/01/08 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城  王族のサロン」にフレイさんが現れました。
フレイ > 自ら営む薬物商の上得意である貴族を通して、王族からの呼び出し。
無論、いつもの媚薬の催促である。
いつものように人間に擬態し、王城へとやってきた。
手形を所有している為にすんなりと通される。
自分の正体を薄々察している者もいるが、媚薬と言うメリットの為に追われる事はない。
侵略の意図もない為に、逆に重宝がられる始末。
静かにサロンへと足を進め、そこでも手形を提示し、サロンの中へと。

内部はいつものように噎せかえる性臭。
気にした様子もなく、サロンの片隅に案内され、用意されていた椅子に腰を下ろす。
動乱以降、こういった集まりもまた頻繁に行われているらしい。
早々にやってきた王族に、分厚い紙幣と引き換えに媚薬を渡し、効能を説明する。
だらしのない笑みを浮かべた王族の男はそれを手にすぐさま給仕をしていた若い女を捕まえ、泣き叫ぶのも構わずに行為を始めて。

(愚かね……)

冷ややかな視線で一瞥し、つまらなそうに視線を逸らせた。

フレイ > 着衣のままで事に及んでいるのは行儀のいい方である。
そこかしこに……淫猥な肌色のオブジェと化した人間。
異性同士、同性同士、組み合わせは様々。
相も変わらぬ見飽きたと言っても良い光景にため息が漏れそうになるのをかみ殺した。

(つまらないわね……)

またしても気まぐれ炸裂。
次々とやってくる王族や、王族に招かれた貴族に薬を売りながら、どうやってこの場を辞するかを考え始める。

フレイ > ふと気づけば己を呼ぶ声。
人間には聞こえない特殊な発声で紡がれる言葉。
どうやら自分の城の方で何事か起きたらしい。
不意にサロンの入り口が開き、警備の騎士がこちらにやって来て。

『主殿を呼びに、女が参っておりますぞ?』

騎士の指し示すのは窓。
見れば薬物商を営ませてる己の部下。
丁度薬も売り切った為に静かに椅子から立ち上がり、丁寧にお辞儀をする。
そのままサロンから出て女と合流した。
城を出るまでは落ち着いた足取りで、城から出てしまえば女から詳しい話を聞き始めて。
街中の路地、奥まった無人の場所にやって来ると右手を翳して空間を切り裂いた。

「急ぎましょう」

その一言を残し、2人の姿は異空間へと消え、閉じた後は何事もなかったかの湯な静寂に包まれた。

ご案内:「王都マグメール 王城  王族のサロン」からフレイさんが去りました。