2015/11/20 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城」にセリアさんが現れました。
■セリア > 「……あいつら……」
机の前で頭を抱えていた。
ティルヒアとの戦いが始まってから俄かに増えた書類の数に辟易する。
部下の一人が気遣わしげに、隊内で書類を分担して整理するよう提案してきたが―――
「……そういうわけにもいかないわ。私の仕事だからね」
さぁ行った行った、と部下達を部屋の外に追いやり、椅子に腰を下ろす。
とはいえ目の前の惨状に苦々しい表情を隠さず。
■セリア > 「しかしまぁ、どうしたものか……」
書類に目を通すのは勿論出来る。というよりその気になればてきぱき片付けることも出来る。
その気にならないのが問題なのだが。
「……適当に片付けておけば。あとはまぁ、文句言われようが構わないか」
恨むなら、この自分に書類というものを渡した某かを恨めと言わんばかり。
ぱらぱらと積まれた幾つかの書類を捲ってみた。
ご案内:「王都マグメール 王城」に魔王ルシファーさんが現れました。
■魔王ルシファー > あーあ、面白いことないかしら(組織の再結成を考えている中、人材探しのため、魔王と身分を隠すことなく王城へと訪れる。しかし、王へ使える者が魔王である自分に仕えるわけもなく、目的は人材探しから王都の情報集めへと変わっている。ある部屋の前をうろちょろしていればその部屋から出ていく騎士の者達。それを横目に、興味が湧いたのかその部屋へと踏み込む)あら、なんだ...普通の女の子じゃない(何か面白いものでもあるのかと思えばその部屋に踏み込んだはいいが部屋にいたのは普通の女性。どうやら、書類と睨みっこしている様だが、そんなの気にもとめずに彼女へ近寄り、話しかける)もう、貴方でいいや。貴方、私に情報提供してくれないかしら?
■セリア > 部下達が部屋を後にしてそう間も無く、再び扉が開いた。
視線を向ければ小柄な少女がやって来るのが見えて思わず瞬く。
驚いたのもあるが、何故このような場所に――という疑念も。
「………情報、提供?何を言ってるんだ?」
不思議そうに、椅子の背もたれに身を預ける。
とりあえず彼女の方へと向き直ったものの。
「とりあえず……キミは誰?何故こんなところに?」
■魔王ルシファー > あー、私の名前ね。魔王、ルシファー...とでも言っておこうかしら(彼女が王へと支える騎士ということを知っての自己紹介。挑発するかのように八重歯を見せ、腰の羽で宙へと浮けば足を組み、空中で座っているかのような光景)何をって、そりゃ、騎士団の動きとか、王の考えていることとか?(他にも知りたいことが沢山あるのだが、どうせ簡単に教えてはくれないだろうとふみ、透視魔法を使って彼女の心を見る。そして、心の中に灯る以前出会ったレミリーという少女の姿。それにしめしめと舌舐りをすれば彼女を見つめる)さて、じゃあ、教えてもらおうか。
■セリア > 「……魔王、か。仰々しい名前ね」
名を聞いたとて動揺も見せず、頬杖をつく。
机の上を占拠していた書類を横にどかしながら――
「……そんなことを聞きに、此処まで?」
ふぅん、と感心するような、どこか小馬鹿にするような声が零れた。
「教えて、と言われてそうそう簡単に教えるわけもないでしょ?」
「残念ながら、余所を当たるのね」
けんもほろろ。追い返そうと片手をひらひら振る。
■魔王ルシファー > あら、ここで私を追い返すのは構わないけれど、貴方の大切な、恋人...レミリーちゃん?の、命が...ね?(ニヤリと、魔王そのものの不気味な笑みを見せれば、一枚のトランプを見せる。そのトランプの中に映るのは、手足を鎖に繋がれたレミリーの姿が。その周りには、魔族の者達が刃物や鋭い爪などをレミリーへ向けている)貴方が、私の言いなりになれば、この子の命は保証する。でも、もう一度拒否の言葉を口にすればこの子の命はないわよ?(ニヤリと、不気味に笑いながらトランプの向こうへいる魔族たちに合図を送る。合図を送った瞬間、魔族の者達は、レミリーの首筋へ刃物や爪を突き立てようとする)
■セリア > 「………レミリー…?」
何故相手がその名を知っているのかと問うより先、見せられたトランプ。
そこに映る光景を目にするなり顔色が蒼白に変わった。
「――…何を…!」
椅子から立ち上がり、トランプに手を伸ばす。
しかし魔族が思い思いにレミリーへ襲い掛かる様を見て震えた。
「……わ、わかった。わかったから……やめさせて」
■魔王ルシファー > ふふっ、騎士団の団長も恋人を人質に取られては手も足も出ないってわけね?(魔族の者達の行動を止めれば、ニヤリと笑い、トランプを見つめる彼女を横目にトランプを懐へしまう)もし、少しでも妙な真似をすればあの子は殺す。無残に、えぐく、死体をばらばらにしてしまうかも(クスッと、それを想像しただけでおかしいと言ったように近くにあった椅子へ座る。そして、自分の想像を具現化させるかのように、レミリーの死体を幻覚として彼女に見せるというタチの悪い悪戯をしたり)
■セリア > 相手が椅子に座ると同時、脱力して再び椅子に腰を下ろした。
幻覚として浮かんできた恋人の死体に、大きく頭を左右に振って耐える。
「やめろ……! ―――くそっ、卑怯な……」
その顔を睨みつけるも、短剣を抜くことが出来ない。
悔しげに唇を噛み締めた。