2015/11/09 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城「大廊下」」にアダン・フェリサさんが現れました。
アダン・フェリサ > 「考えてみれば、大きな事件ではあるが」

王城の大廊下。その一隅を歩く男が居た。
小太りの貴族の男、アダン・フェリサであった。
カルネテル王家に接近し、カルネテル王家の王子の一人の参謀となり、小規模な王家を罠にはめて滅ぼしてきた。
年若い娘や妙齢の女の場合は、奴隷の身分に落とすことも多い。それ故に恨みを買うことが多く、敵も多い男だった。
それでも、男は悠然と王城内を歩いていた。
男が今気にしているのは王城に魔族が現れた、という事件であった。
とはいえ、もはや王都でさえ魔族の出現の報告は相次いでいる。
どのみち王城とて時間の問題ではなかっただろう、とアダンは思っていた。

「……とりあえずは警備は厳重にしておけ。
 殿下に何かあると私も困るからな。まあ、何かあればその時はその時だが。
 魔族が王都や王城にいるとはいえ、ここを制圧しているというわけではない。
 いや、できない理由があるということだろう。ならばまだ時間はある。
 魔術師どもにもせいぜい努力するように言っておけ』

配下の一人の男にいうと、男は恭しく例をしてその場を去っていった。
殿下というのはアダンが参謀として仕えているカルネテル王家の王子の一人のことだ。
アダンにとっては、自身に問題がないのならば、この国がどうなろうとどうでもいいことなのであった。
そのまま、歩いて行き、王家の人間などにあると、礼を返していく。

アダン・フェリサ > 中にはアダンを睨みつけるような者も居た。
だがそのような者にもアダンは静かに礼を返し、邪悪な笑みを浮かべるのだった。
彼が陵辱した王女なども遭遇し、その体を眺めれば、急いでその王女は立ち去っていった。
アダンはまた、あの王女を食らおうと静かに思う。
そしてそのまま廊下を歩いている途中、壁面の窓から外を眺める。

「この国も長くはないだろうな」

繁栄の都。この王都は人の行き来が絶えない。
しかし、その実情は、荒れに荒れている。
この国を治めるべき王もまだ定まらない。
アダンのような腐敗した役人がはびこっている。

「魔族の付け入る隙もあるというものだ」

ご案内:「王都マグメール 王城「大廊下」」にルーキフェル(光)さんが現れました。
ルーキフェル(光) > 煌びやかな姿のルーキフェルは王城の廊下を歩く。
背後には、十数人ものメイドがいた。
そんな時、目の前に現れたのは貴族の名家の当主。
「これはこれは、フェリサ家の当主ではありませんの」
高圧的な笑顔をアダンに向ける。

「あなたは我がカルテネル王家の者の下についておりましたわね」
他の王家を滅ぼしてくれているこの男の存在は、わりとありがたい部分もある。
アダンが味方している王子については、ルーキフェルは別段興味あるわけでもない。

「して、聡明なアダン殿はこの国の行く末をどう予想していますの?」
ふと、そんな話を彼に振ってみる。

アダン・フェリサ > 「これはこれは……ルーキフェル様。
 私のような下賤の輩にお声をお掛けくださるとは……このアダン・フェリサ、汗顔の至りにございます。」

高圧的な、高飛車な声。それがアダンの耳元に滑りこむ。
外の景色から視線を外し、そちらの方へとアダンは目を向ける。
現れたのは、数十人ものメイドを従える少女であった。
相変わらずだな、とアダンは内心ため息を吐く。
だが、本来王族となればそういうものだ。アダンも貴族故に大して変わりはしない。
思ってもいないことアダンはぺらぺらと口走り、恭しく礼をする。

「いかにも。カルネテル王家の王子のお一人に仕えさせていただいております」

頭を下げながら答える。
カルネテル王家といっても当然一枚岩ではない。
そもそもカルネテル王家は出自がもともとよくわからない家柄だ。
ナルラート王以前のことは記録にも残っていない。
このルーキフェルという女もどこか得体がしれない、とアダンは思っていた。
機会さえあれば、女であるこの者も、歯牙にかけたいとも思っていた。

「……さて、どうなることでしょうか。私のような愚鈍な者にははっきりとしたことは申し上げられませぬな。
 王族の前でこのようなことを申し上げるのは不敬にあたるやもしれませんが、
 このままの状態ではいずれ、我が国は没落の途をたどるでしょうな。
 いずれはきちんとした力の王を立てるべき……そう考えております。
 魔族どもも、この城にさえ入り込んでいるという話ですから」

ルーキフェルの方を見ながら、静かに薄い笑みを作って言う。

ルーキフェル(光) > アダンという男については、数々の良くない噂を耳にするものだ。
汚い事を上手くやっているのだろう。
敵が多いものの、中々に賢い男だ。
処世術を心得ているといえる。

アダンの言葉に、重々しくルーキフェルは頷いてみせる。
「やはりそうなりますわよね。
 もちろん、きとんとした王とはカルネテル王家のこのわたくしでございますわ。
 おーほっほっほっほ!
 アダン殿も乗り移るのならば、今の内ですわよ」
アホみたいに奢り高ぶりながらも、本気でアダンをこちらの陣営に誘っているというよりかは、半ば冗談気味である。
味方を増やせば心強くはあるが、アダンのような男は何かしらの打算がなければ動かないものと思われる。

実際の話、今のルーキフェルのような発言を内心で抱えている王家が多いから、きちんとした王が立てづらいわけである。
最も、ルーキフェルが王になるのは魔族側が有利に傾くための手段の一つで、目的というわけではない。
魔族が有利になるならば、必ずしも王になる必要はなかったりする立場だ。

「そうは言っても、国が没落してしまっては、王位継承どころではないのは確かですの。
 早めに、王を決めなければいけないというのはその通りですわね。
 魔族がこの城に入り込んでいるというのだから、尚更ですわ」
深く考えるような仕草でアダンに述べる。
まあ、基本的には他の王族同様、自分も王位継承を狙えばいいわけだが。
その道があまりに険しい……。

「実際の話、王位継承が複雑化しているから、そう簡単には決まりませんの。
 それでアダン殿には、その現状を解決させるための策がちゃんとありますの?」
この賢い男にも聞いてみよう。

アダン・フェリサ > 「ハハ……。
 流石に今の殿下を裏切るわけにはいきません。
 勿論、ルーキフェル様も、まさしく王の器であらせられると存じております。
 この国をお治めになるのは、まさしく王たる器と徳を備えたお方にほかなりませぬ」

ルーキフェルの誘いに一先ずそう答える。
アダンは真なる忠誠心など持ち得ない男だ。
今の王子に仕えているのも、そうしたほうが正解であったというだけにすぎない。
とはいえ、今すぐこの高笑いの女に乗り換えるというわけにもいかない。
この得体のしれない女が、アダンに勝利をもたらしてくれるかどうかは、まだわからない。
アダンがこの世に生きているのは己が欲を満たすためにすぎない。
世は移ろうもの。今の体制もいずれは崩れる。
その時に、自分は安全な場所にいれるようにしておけばいい。そういう男がアダンだった。
ひれ伏す中で、ルーキフェルにさえ下卑た笑みを浮かべていた。

「……私のような男の考えでこの事態が解決するならば、すでにこの国には新しい王が生まれていることでしょう。
 強いていうならば……武力を辞さずに、一気に王へと上り詰めることでしょうな。
 今は乱世。平安な世ならばまだしも、国は――畏れ多い話ですが――乱れて、腐敗し始めております」

自分自身が腐敗した貴族であるというのに、アダンは臆面もなくそのようなことを言い放つ。

「民が求めるのは、そう、ルーキフェル様の始祖でもあらせられまする、かつての聖王ナルラートのような王でしょう。
 武力を持って即位し、腐敗したものを一掃。更には外国や魔族との戦争にも毅然とした態度を取る。
 そうすれば……民はついてくるでしょう。
 今は、強引な手段のほうが良いのです。今求められているのはそのようなカリスマ。
 王位継承の方法など、この際武力で何とかしてしまえばよいのです」

いかがでしょう? という表情でアダンはルーキフェルを見る。
実際のところ、このようなことが実行できるとはアダンは思っていない。理想論だ。
アダンはルーキフェルに数歩近づく。

「無論、これは理想論。現実的な話ではありません。
 下手に武力で王位を取ろうとすれば、一気の他の王家に潰されましょう。
 それすらも押しのける力があれば、それも可能でしょうが……」

ルーキフェル(光) > アダンその言葉に、ルーキフェルは図に乗り、笑みを浮かべた。
言い方を変えれば、まさしく“ちょろ”かった。
「おーほっほっほっほ!
 アダン殿は、よく分かってらっしゃいますわね。
 その通りですわ、このわたくしこそ王の器!
 マグメールを治めるのに相応しくてよ」
概ね、アダンの思惑通りであろう反応をルーキフェルは示す。
やはり、褒められるというのは気分がいい。
高飛車なルーキフェルなら、尚更そんな事を思うわけである。

この男は有能であった。
策を訪ねてみれば、ちゃんとその答えを返してくれる。
「武力を辞さず一気に王へ……ですわね」
だけど、下手をすれば反乱の罪で立場が悪くなるどころか、そのまま奴隷以下の扱いになってしまう。
ハイリスクハイリターンな策だ。

「ナルラート様のような王になるのは、確かに理想ですわね……。
 民を導く事もできるかもしれませんわ。
 だけど、そうするには絶対的な武力がある事が前提となりますわね。
 それにアダン殿、武力行使というのは最終手段ではありませんの?
 始めからそれに頼っていては、それこそ民がついてきませんわ」
要するに、武力を行使するなら大義名分がいるという事である。
民や他の役人、貴族を納得させられるだけの。
カリスマとはまさに、そういうものではないだろうか。

「理想論というならば、武力を行使せずともスムーズに王位継承できる事こそがそうだとわたくしは考えますわね」
奢り高ぶりながらも、ルーキフェルは冷静に分析していた。
大義名分とか民とか言うけれど、ルーキフェルもまた腐敗した王族以前に、魔族に組する存在だった。

アダン・フェリサ > 「いかにも。ルーキフェル様はまさに太陽のごとき輝きを持つお方。
 私は主人を持つ身故、公にいうことはできませんが……。
 この国の王は、まさしく貴女のような方がなるべきなのでしょう」

面白いように図に乗る女であった。
王侯貴族にしても中々な自身のありようだ。
何かしら、それに足る力があるのかとアダンは思案する。
とはいえ、別にそのようなことはアダンには関係がなかった。
相手がなんであれ、大事なのは自分の利になるか否か、だ。

「……確かに、仰るとおり。武力蜂起というのはある意味愚行とも言えるでしょう。
 ルーキフェル様の叡智はまさしく的を得ていらっしゃいます。
 ですが」

顔を上げ、薄い笑いを向ける。

「私は、それはいささか楽観的――不敬な発言をお許し下さい――ではないかと思うのです。
 私は今の状態にそのような期待は抱けません。強烈な改革、一撃を加えなければこの国は腐るばかり。
 魔族も、なにか理由のあってのこととは思いますが、この国、この王都では大きな力を発揮できぬようです。
 しかし、それも時間の問題でしょう。長引けば長引くほど、この国の生命線は消えていく。
 恐れずにいうならば――もはや私は、最終手段を取るべき段階に来ている。そう思うわけです。
 今の状態で、スムーズな王位継承を行うことなど、よほどのことがなければ無理でしょう。
 大事なのは、まず事を成すこと。歴史など後からいくらでも作れます故」

囁くように言う。

「事を成してしまえば、この混乱を収めてしまえば、カリスマになれるでしょう。
 民が求めているのはそのような強烈な一撃。
 事を成しさえすれば、民は後から付いてくるものです。
 魔族すら、王族の中にいるという噂も聞いたことがあります。
 もはや、猶予などない――」

かなり過激なことなども口走った後に、アダンは大きく口を開けて笑った。

「ハハハハ――何、冗談でございますよ。
 ルーキフェル様がいわれることこそ、まさに理想。そして、そうすべき事。
 武力での王位簒奪など、リスクが大きすぎます故。
 今の状態では中々そのようなことは難しいでしょうな。
 しかし、ルーキフェル様。このような会話を、このような場所で行ってよろしいものでしょうかね?」

ここは王城の廊下だ。誰が耳をそばだてているかわからない。
すっとルーキフェルに近づいてその腰に手を当てようとしながらアダンは言う。

「少し歩きながらお話いたしませんか?」

ルーキフェル(光) > 「おーほっほっほっほ!
 それでは、あなたの期待に応えてさしあげますわ。
 わたくしに乗りかえるなら、お早めにお願いしますわね」
自信はもちろんあるが、アホみたいに高慢とも言う。

薄く笑い進言してくるアダンをルーキフェルは少々鋭い目で見つめる。
「し、しかし……アダン殿。
 あなたが仰っている事は、つまりは叛逆ですのよ。
 あまりにリスクがありすぎる上に、犠牲者も増えてしまいますわ。
 一君主として、それはやるべき事ですの?
 アダン殿の言うように、魔族は王都を攻めれない理由があるのでしょう。
 対魔族戦線や対外国戦線も今は頑張っていますのよ。
 最終手段というには、いささか早すぎますわ……」
誰にも聞こえぬよう、囁くようにしてアダンに反論する。
自分の都合の良いように歴史をつくるというのは、失敗すれば自分は逆族になるという事でもある。
これまでこの国で築いてきたものが全て消滅する。
リスクはちゃんと承知するべきだ。
それに、アダンの策を採用するには、それこそ多くの味方を集めなければいけない。
余計に時間がかかってしまうのではないだろうか?

アダンは口を大きく開けて笑う。
こんなところでしていい内容の話ではない。
「そうですわね……。
 歩きながら話しましょう」
アダンの手が自身の腰に触れられた事を感じながら、アダンと共に歩み始めるのだった。

アダン・フェリサ > ルーキフェルの腰に触れながら、案内するように歩き始める。
途中までは他の王族や貴族などもいるために、アダンは世間話のような会話を彼女にした。
そして、人気のない廊下にたどり着き、静かに螺旋階段を下りながら話を再開した。

「……そうでしょうか。貴女のようなお方ならば、ついてくる者も多かろうとは思いますが。
 貴女には、魔性の、いえこれは不敬でしたね……魅力が備わっていらっしゃる。
 ルーキフェル様、すでに今は乱世でございます。王位継承で王城が乱れ、腐敗した役人が蔓延り、
 なおかつ、対外戦争も行って魔族も攻めて来ている。
 すでに……末期的だと思われますが。猶予などありませぬ。
 現在在位中の王がいないのですよ。一体誰に大しての叛逆といえましょうや?
 国が革まるときは多少の被害は出るもの。お分かりのはずでございますよ。
 いくら国境の兵士たちが尽力しようと、今彼らには統括する王がいない。
 いずれ士気は乱れ、傭兵くずれになる者も増えるでしょう。
 彼らは今、何のために戦っているのか? ……そう考え始めるのも時間の問題。
 今は何より、この国を治める王を打ち立てることが、何よりも優先すべきことなのですよ。
 味方など……国の敵を一つ作ってやれば十分でございます。
 それを打ち倒す者として立てば、後は簡単なもの。」

まるで焚きつけるかのように、ルーキフェルに言う。

「乱世の王者が考えることは、この乱世を鎮めることにあります。
 リスクを犯さずして、この乱世を鎮め、王になることはできません。
 確かに負ければ逆賊……ですが、勝てば王。官軍にございます。
 それこそが、この世の理」

ぺらぺらとよく回る口でルーキフェルに言う。
実際のところ、この男はこの国の改革を真に望んでいるわけでもない。
この腐敗した時代は男にとって動きやすい時代だ。
そして、叛逆の成功なども、露程に信じていない。

アダンの足は何やら地下に向かっていた。地下は王城でもあまりいい印象がある場所ではない。
逆に言えば、そのようなところに足を運ぶものもそうそう居ないということだ。
螺旋階段の果てにあるのは大きめの鉄の門。それをアダンは開ける。
中には薄暗い部屋が広がっている。

「ここならば問題はないでしょう。
 ――さあ、ルーキフェル様、どうぞ」

先に部屋に入り、誘うように手を差し伸べる。

ルーキフェル(光) > アダンと世間話をしながら、人気のない螺旋階段へ。
メイド達にも聞かれてはよろしくないので、下がらせている。
今、この階段にいるのはアダンとルーキフェルの二人だ。

「た、確かに……わたくしについてくる者は多いかもしれませんわ……。
 あなたはよく分かっていますわね」
まるでアダンに乗せられるかのように頷いてみせる。
だが、ルーキフェルは過去に叛逆した経験もある。
天使として神に反旗を翻し、そして無様に敗れた。
その取り返しのつかない失敗が、自らを堕天させたのだ。
「この国の状況が芳しくない……そんな事は分かっていますの。
 ですが、そこに大きな内乱なんて起きてしまえば、余計に国が混乱してしまいますわ。
 それこそ、魔族や周辺諸国に付け入る隙を与えるというものですの……」
ルーキフェルは光と闇の二人がいる。
光が王都内で集めた武力で内乱して、同時に闇が魔族を率いて外からも一気に攻める、という手段はないわけではないが……。
さすがに、そんな手を今すぐとろうとも思えない。
「“誰”に対しての叛逆ではありませんわ。
 “国”に対しての叛逆になりますの。
 その被害を予想するのも、反乱を起こすならば大事ですわね。
 規模が大きくなるならば、決して小さな被害では済まされないかもしれませんわ」
士気に関しては、アダンの言う事も一理ある。
王がいなければ、兵の士気が下がる可能性もありえる。
まあ逆に言えば、魔族がそれで有利になるなら都合がいいとも言えるが。
「叛逆するとなれば、引っかき回されるのはその兵という事にもなりますわね。
 わたくしがいずれ王になりますの。
 その時は必ず、兵の士気を向上させてみせますわ。
 急いでも、失敗する可能性が高いですものね」
いずれルーキフェルが王になる。
それで十分だ。
その前に国が滅ぶなら、それもよし。
元々ルーキフェルは魔族側なのだから。
現時点では、逆賊になるというリスクを背負ってまでやるべき事とも思えてこない。

「王にはなってみせますの。
 ですが、反乱という血が多く流れる方法を今はとれませんわ」
まず冷静に考えれば、少なくとも現状とるべき手段ではない。
王を目指すにしても、反乱となれば大義名分を掲げられる王城側につく者の方が普通に考えて多くなる。

やがて地下へとやってくる。
王城でも、地下はあまり良い印象はない。
鉄の門が開けられて招かれると、その通りにルーキフェルは部屋へと入っていく。

アダン・フェリサ > 「……なるほど、ルーキフェル様はやはり聡明でいらっしゃる。
 私などは、王のいないこの隙に王位を簒奪してしまえばよいと思ってしまいますが。
 いやいや……実に浅はかなことでした。咎めるものなどいない、そう思っておりました故」

ルーキフェルの言葉に納得したかのように頷く。
そして、それ以上彼女を乗せようとはしなかった。
これで本当に叛逆を企てて、奴隷にでもなれば面白い――
そんな、人の運命を弄ぶような思考で、男はルーキフェルと話していた。
今のところその線が薄いならば、今炊きつけても仕方がなかった。
それに、アダンには別の目的もできていた。
この部屋まで連れてこれたのだから。

「……ええ、そのときを楽しみにしております。
 貴女様が、この国の王とならんそのときを。
 私は貴女を後援してもよいかもしれない……そう思っておりますよ。
 今私がついている殿下は、野心が強いお方。いずれは、潰されるやもしれません。
 私の仕事は、良き王になられる方を後援すること……。
 いやはや、このような場所に連れて来てしまい申し訳ございません。
 ついつい、私の力の及ぶこの部屋に来てしまうもので」

バタン、と奇妙にもひとりでに扉が閉まる。
王城の地下は、罠にはめられた王族や貴族、叛逆の咎を着せられた者たちが送られる場所だ。
そこでは王族への陵辱や調教が行われている。アダンはそこでも活躍する男だ。
カルネテル王家に仇なす王女を散々辱めた話をルーキフェルに向かって行う。

「失礼、どうでも良い話でしたな」

仮初の、申し訳無さそうな表情を浮かべた後に、思い出したように顔を上げる。

「おっと、いい忘れておりました――いえ、先ほどこの王城にも魔族が、との話をしましたが、
 私も用心しておりましてね。いえ、ルーキフェル様を疑うわけではないのです。
 ただ、もしも魔族……あるいはそれに類するものがこの部屋を訪れれば、
 この部屋が反応するように仕掛けをしておりましてね。
 私のような非力な者は、用心深くありまして。
 このような地下で何があろうと、上までは聞こえませんから」

そんなことを述べてルーキフェルを見る。
薄暗い部屋の隅にはおよそ趣味の良くない器具が並んでいる。
この部屋に仕掛けられた魔術的な呪縛は、魔族に反応するもののようだ。
それは魔族を呪縛し、一定時間力を奪うもの。
――とはいえ、それは魔族次第だ。
すぐに気づかれたり、もしくは警戒をしっかりされていれば、効果がないこともあるだろう。
ルーキフェル次第ということだ。

ルーキフェル(光) > 「いずれわたくしが王になるのだから、問題はありませんわ。
 知恵を貸してくださった事には、感謝してさしあげますわね」
こちらは王族で相手が貴族という身分の差はもあるが、超上から目線。
叛逆した結果失敗に終われば、まあ奴隷以下になるのは確実。
もっと酷い目にあうのだろう。

「わたくしが王になってからの後援では、今よりも低い身分になる事を覚悟した方がいいですわね」
もちろん、そうなった時は元々ルーキフェルに味方した者達が有力者になるのが必然である。

王家の地下はあまり良い印象がない場所。
はてはて、一貴族がこんな場所にわざわざ王族を連れ込む。
叛逆のお誘いにしても、どうだろう……。
本当にそれが上策というならば、真っ先に述べるべきは自身が支持している王子にするべきである。
そしてアダンが始めた話は、カルネテル王家に仇をなす王女を散々辱めたという内容。
噂通り、悪行を行っているようだ、この男。
「それで……わたくしをこんな所にまで連れてきて、どういうつもりですの?」
ルーキフェルは、アダンを睨んだ。

だがこの堕天使、アホな程傲慢だ。
つまり慢心もあってか、アダンに誘われたこの部屋に入ってしまう。
「……?」
するとどうだろう……だんだん力を奪われていくではないか。
アイオーンの加護により一定の力を失っているのに、さらにそこから力を奪われる。
なるほど。魔族かそれに類する者の力を奪う呪縛。

だがルーキフェルは表情も変える事なく、平然としている。
実際に効力が現れている事をアダンに悟られないようにしているのだ。

アダン・フェリサ > 「これは手厳しい。ならば、今からご後援申し上げておきますか」

冗談のようにそんなことを言い、王女を辱めるときに使ったらしい器具を見せた後、それを床に放り投げた。

「ハハ、つまらない話を申し上げましたな。
 カルネテル王家のためとはいえ、私も心を痛めたものです」

そのつまらない話とは、今口走った王女への辱めのことか。
それとも、これまでの叛逆がどうだという話全てか。
どうとでも取れる口調である。

「いやはや、まったくそのとおり。
 このような場所に王族をお通しして……不敬極まりない。
 いえ、私はそのようなことはないと思っているのですが……。
 我が主が、貴女をお疑いでしてね。……よもや、魔族ではないか、と」

カルネテル王家も一枚岩ではない。
王位を狙うものが多い家なのだから当然である。
親族であれ疑う、というのはありえなくもない話に聞こえるだろう。
だが、それを本当にアダンが仕える王子が言ったかどうか、それは判断のしようがない。

「それで、このような方法を取らせていただきました。いや、全くご無礼を。
 私は貴女様が魔族などと……露程にも思っておりません」

実際のところ、ルーキフェルが魔族であるという確証があったわけではないのかもしれない。
たまたま当たったのか、ある程度の推論があったのか。
どちらにせよ、アダンの目論見は、そういうことだ。

「もし魔族であったなら、まさしく王国を内側から破壊する悪魔とでもいえるもの。
 徹底的に陵辱し、辱めてもよいというお達しを受けております。
 ……お許し下さい、命令ですので。
 本当にルーキフェル様が魔族なら、このようなことをすれば私はすぐに死んでしまうでしょうな」

平然とした様子のルーキフェルに近づき……その尻めがけて張り手を、さらにその後にその肉を掴もうとするだろう。

ルーキフェル(光) > 「心にもない事を言うものではありませんわね」
投げ捨てられた器具や、アダンを冷たい目で見る。

アダンの話を聞いて、納得するものがあった。
実際に、アダンやその王子がルーキフェルの事を魔族であると見抜いているかは知らないが、
例えば王位継承争いに勝つ手段とすれば、蹴落とすという手段をとる者も多い。
じゃあどうすればいいと言えば、目障りな者を魔族呼ばわりすればいいのだ。
言ってしまえば、魔女狩りのようなもの。
当っていようがはずれていようが、本人にとっては関係ない。
最も、ルーキフェルを陥れようとしているのがアダンの独断なのか、あるいは王子の命令によるものなのか、それは分からない事だ。
「そういう事ですの……」
それならば王城ではよくある事になる。

もしもそうではなく、ルーキフェルが魔族であったという何らかの確証や推論があったならば、アダンや王子の暗殺も考えなければいけないだろうか。
多少リスクがあるが、止むをえまい。
「随分と汚らしい手を使いますのね……。
 当然、あなたの無礼を許しなどしませんわ。

 あっ……」
アダンに張り手でお尻を触られ、掴まれる。
その時に思わず、甘い声をもらしてしまった。

ルーキフェルは、鞘に収めているレイピアに手を伸ばし、そして一旦距離をとってアダンに剣先を向けた。
「生憎わたくしは、戦闘訓練をサボっているような怠けた王族とは違いますのよ。
 ただ守られているだけの堕落した王族と一緒にされては困りますわね」
実際に、対外戦争でも自ら軍を率いて功績を残した事もあるルーキフェルだ。
力が弱まったところで、剣術などまで忘れる事もない。

アダン・フェリサ > 「王子のご命令と言っておりますのに。
 手厳しいことですな。私は命令のままに従っているのみですよ。
 この立場、おわかりになられませんか?」

へらへらとした様子でアダンは言う。
王子が関係していようと、そうでなかろうと、アダンの仕えている王子はアダンの行為を喜ぶだろう。
敵を一人陥れる事になるのだから。
尻を触り、揉んだ時に甘い声を漏らしたのをアダンは聞き逃さなかった。

「おやおや、可愛らしい声を上げられるのですね、ルキフェル様。
 これからされるであろうことを想像されましたか?」

下卑た笑いを浮かべながらアダンは言う。
そうすると、レイピアの切っ先をつきつけられる。

「……なるほど、勇ましい。さすがは一軍を率いておられるだけのことはある。
 ただの王族とは違う、というわけですな。
 ですが、油断か傲慢かは知りませんが、ここに足を踏み入れてしまったこと、それが間違い。
 ここは私がよく出入りする場所……そういったはずです」

アダンは壁にかけられていた剣を引き抜く。
一応の型はできているが、当然ルーキフェルに敵うはずなどない。
相手は一軍を率い、さらに力を奪われているとはいえ魔族。
アダンのように若い頃に少し剣術を齧ったぐらいの男はすぐにのされてしまうだろう。

「様々な仕掛けがございますのでね」

そういいながら、アダンは軽くルーキフェルに仕掛けていく。
と同時に、左手で胸元の水晶をいじる。何かの魔導機械のスイッチらしい。
それに触れると同時に、ガコン、と重々しい音が部屋に響く。
そうすれば、床の板が僅かに開き、その穴から何かが飛び出してくる。
いくつもの玉のついた縄だ。それが壁から壁に張り巡らされ、からくりじかけで一気にせり上がっていく。
ルーキフェルのドレス越しの、その股まで。
更に、床からは鎖付きの枷がルキフェルの足めがけて飛び出す。

「ご安心ください。私は貴女をどうにかしたいというわけではありません。
 ただ、もし魔族であるのなら、その力を使いたいと思ったまで。
 そうでなくとも貴女は美しい。私が抱く価値のある女だ」

からくり仕掛けを動かし、ルーキフェルを辱める罠を起動させながら、アダンは一歩踏み出し、レイピアめがけて剣を振るう。
これはアダンにとっても賭けだった。下手をすれば死が待っているのだから。
保険とばかりに、催淫ガスのようなものまで吹き出ていく。
とはいえ、これが魔族に効くのかどうか、アダンにはわからなかった。
相手がまだ魔族という確証を得たわけではなかったが、得体のしれなさは魔族に近いものを感じていた。

ご案内:「王都マグメール 王城「大廊下」」にルーキフェル(光)さんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 王城「大廊下」」にルーキフェル(光)さんが現れました。
ルーキフェル(光) > 「立場だけなら理解してあげてもよろしいですわ。
 そうは言っても、王子の命令であるという確証はこちらにはありませんの。
 もしそうだったとしても、あなたも同罪である事には変わりありませんわね。
 そんな下衆な命令をする王子の下につかれた、という事になりますものね」
アダンを鋭い視線で睨んだまま、眼を背けない。
この所業、やはり噂通りと言えるものだ……。
ロクな男ではない。

「……そ、想像なんてしていませんわ!
 そもそも、あなたのような小太りなおっさんと戯れて喜ぶ淑女などいませんわよ」
ルーキフェルの構えに隙などない。
これまで多くの鍛錬を積んできた事が、達人ならば容易に想像できるだろうか。

「貴族風情が、あまりわたくしをなめるものではありませんわよ」
アダンは剣を引抜く。
彼もある程度は剣術の心得があるようだが、一応型ができているといった程度。

「仕掛け……ですの?」
アダンは、ルーキフェルに突っ込む。
同時に、彼は逆の手で水晶に触れていた。
すると地面が開き、そこからいくつもの玉がついた縄が出てくる。
そして縄はせり上がっていき、ルーキフェルの股へ、そして割れ目に食い込んだ。
「ひっ……!? あ……うっ……」
思わず、ルーキフェルは背中を逸らしてしまう。
さらに足までも、鎖付きの枷で捕えられてしまった。

「こ、こんな事をして……ただで済むと思っていますの……?」
ルーキフェルの両足は、ガクガクと震えている。
股に縄が食い込んでいる影響だ。

「あなたに抱かれるなど……願い下げですわね……」
レイピアに目掛けて振られた剣は、素早い手の動きでなんとか受け流す。
まだ抵抗の意思を見せるかのようにアダンを睨む。
だが反撃には出れない。
足枷により自由が効かなく、その上股には縄が食い込んでいるからだ。

常のルーキフェルなら催淫ガスを防げていたかもしれない。
だが生憎、今は力が奪われている状況だ。
「……ッ!?
 ……い、いや…………だめっ……」
ガスを吸えば、淫乱な声が漏れてしまう。
ショーツにも、はっきりと見えるシミが出来てしまった。

アダン・フェリサ > 「このような腐った時代では、ゲスにならなければここまで生き残ってこれませんでしたよ。
 貴女もおわかりではありませんか。そして言ったはず。
 勝てば官軍。私が上にある限り、私が罪を得ることなどない。
 貴女はかなりの手練のようだ。人間離れしたほどに。
 ですが、時と場所が悪かった。ノコノコとついてきた自分の傲慢さを呪うといい」

ルーキフェルが強いのは間違いがない。
アダンも剣術を齧った身だ。それはなんとなくわかる。
さらに彼女がまとう気配。それは尋常ではなかった。
だがもとよりまともに戦う気などない。そんなことすれば死んでしまう。
故にアダンはいくらでも卑怯な手を使う。生きていればこそ、欲望を楽しめる。

「ただで済むと思っていないから、このようなことをしているのですよ。
 おっと、これで終わりではありません。
 わざわざ大金を叩いて作らされたこの部屋を更に味わっていただかねば。
 この間の姫様は、これで何度もイッて失神してしまいましたよ」

レイピアめがけて放った一撃は弾かれる。
この状態でもまだ抵抗の意志は消えていない。
いや、消えていないほうがアダンにとってはよかった。
そういう女を陵辱するほうが、アダンは興奮するのだから。
剣戟を受け流されながら、アダンはまた水晶に触れる。
すると、今度は珠のついた縄が、前後に激しく動き始める。
股に食い込んだ縄が動き、下着越しに秘所を刺激する。
さらに、幾つもの玉が秘所を通り過ぎていくことになる。
足かせも見事にハマり、ルーキフェルの動きを封じる。

「なるほど、だが貴女の意志は関係ない。
 おや……これほどまでに濡れているではありませんか。
 やはり想像されていたようで。」

あざ笑うように言いながら、ドレスのスカートを思い切りまくり上げる。
縄ですでにまくれていたが、これでさらにまくれていくことになる。
催淫ガスのせいと知っていながら、敢えてそのようなことを言う。
下から覗きこむようにして、下着のシミを眺めていく。

「淫乱な姫様だ。果たして本当に魔族なのでしょうか。
 このような罠にかかり、さらに乱れる者など、魔族であるはずもありませんが」

きりきりと音がなり、縄の高さが徐々に上がっていく。当然、その分食い込みも増すことになる。
煽るようにいいながら、アダンは剣を捨てる。もう必要ないと言わんばかりに。
そして、ルーキフェルの背後に周り、スカートをまくりあげて下着を露わにする。
尻を下着の上から何度か撫で回した後――右の手でその尻めがけて勢い良く張り手を放つ。
催淫ガスの効果は性感を上げ、発情に導くもの。それ以外の効果はない。
その状態のまま、アダンは尻めがけてばちん、ばちんと平手を放つ。
勿論、痛みを目的とするものではない。

水晶をいじれば、ルーキフェルの向かい側の壁が姿を変え、鏡張りになる。
当然、ルーキフェルの姿が映る。めくれ上がったスカートも、濡れた下着も。

ルーキフェル(光) > 「あなたという存在がこの国の腐敗を……まさしく物語っていますわね……。
 勝てば官軍……。なら尚更、あなたのようなゲス風情に優勝旗をお渡しするわけにはいきませんわね……。
 わたくしは高貴なる者、カルネテル王家のルーキフェル様ですわよ……。
 そんな神聖でビューティフルなわたくしを嵌めたあなたを許しはしませんわよ……」
レイピアを構えたまま、決してアダンから目を離さない。
堕天したとはいえ、ルーキフェルにはまだ天使の最高位である熾天使だった誇りがある。

「どうなるか……お覚悟はおありという事ですわね。
 こんな事に大金を叩いているなんて、無駄遣いですわよ……」
アダンが水晶に触れると、今度は珠のついた縄が動き始める。
前後に、ルーキフェルの秘所を刺激するように動き出す。
「ふぇぁっ…………あうっ……あっ…………と、とめ……て……」
玉が擦れるたびに我慢できず、嬌声をあげてしまう。
先程のガスも随分と効いているようだ。

このままじゃ……まずい。
こんな、デブのおっさんの前でイくなんて、絶対にごめんだ。

感じている間に、アダンによりドレスのスカートが捲られる。
そして、割れ目に沿ったショーツのシミが顕わになってしまった。
「きゃぁっ……!!
 なにめくって……」
濡れている事を指摘されると、眼を見開いた。
「なっ……!?
 こ、これは……その……」
すぐに反論する事ができず、ルーキフェルの顔は赤くなっていく。
だが少しすると、ルーキフェルは事実を述べる。
「あ、あのガスのせいですの……。
 ほ、ほんとうですのよ?
 信じてくださいまし……」

「魔族なんかではございませんわ……。
 ……あらぬ誤解ですわよ。
 それに、淫乱でもありませんわ……」
縄の高さがさらに上がっていき、さらに割れ目に食い込んでいく。
「ひっ……!?」

そして、背後からスカートをめくられてお尻を撫でまわされた後、また張り手された。
「んあっ……ら、らめっ……いだっ……」
それから平手を何度ももらう。
「うっ……あっ……や、やめっ……」
そのたびに、甘い声をもらしていく。

向かいの壁が鏡となり、ルーキフェルの淫乱な姿が映し出されていた。
それがさらに、堕天使の羞恥を誘う。
普段なら、ビューティフル(と思っている)な自分を映し出すためのものなのに、それがこんな屈辱的な場面でつかわれているのだ。
「こ、こんなわたくし……見たくありませんわ……。
 はやく……あんっ……ん……鏡をしまってくださいまし……」
若干、瞳が涙で潤み始めていた。

アダン・フェリサ > 「神聖でビューティフルな貴女がこんな淫らな姿を晒しているわけだ。
 高貴なカルネテル王家が私のような者の罠にかかってこのような目に遭っている。
 とても公表できる事実ではありませんな?
 何、これのおかげで何人もの王女の体を楽しめ、奴隷とできたわけだ。
 作った甲斐もあろうというもの」

徐々に口調も丁寧さが消えてきていた。
スカートを破り捨てん勢いで更にまくり上げ、下着と縄の様子を鏡に映しつけていく。
そうすると、縄と玉の動きがますます加速していく。
ぐちゅ、ぐちゅ、と淫らな水音が部屋に響いていく。
縄の高さはまだ上がり続けていた。

「なるほど、確かに催淫ガスの効果もあるだろう。
 だが、ここまで一気に濡れた姫はいなかった。
 となると、姫様はかなりの淫乱ということだ。見てみろ、あんなに濡れている」

スパァンと尻を叩き、尻を押して腰を突き出させていく。
淫らに愛液をたらし、尻を叩かれてあえいでいる様がより鮮明に映る。
下着を横にずらし、縄と玉が直接秘所に触れるようにさせていく。

「クク、尻を叩かれてあえぐ姫とは見ものだ。更に仕置きをしないとな。
 未来の王が肉奴隷気質と民に知れたら、奴らの慰みものになってしまうかもしれん。
 どうした? 先ほどの強気な姿がないじゃないか。
 目に涙までためて、いじらしいことだ。淫乱の王女であるくせに」

人間が魔族に対して好き放題に言葉で攻めていく。
ドレスを無理やりひっぱり、その巨大な胸を露出させると、左手でそれを揉みしだき始め、時折右手も混ぜて、胸の先を何度か指でつねっていく。
そうしながらもスパンキングはやめずに、尻を何度も叩いていく。
尻を強く押して、更に縄に腰を押し付けさせて、

「さて、では一度イッてもらうとしようか。この私の前でな。
 安心するといい、その姿はしっかり鏡に映しておいて、やるっ!」

尻を強く叩くのと同時に、左手を回してクリトリスを強くひねる。

「そら、見るといい。王女の絶頂するところをな!」

スカートはめくれ上がり、下半身の様子は丸見えだ。
それと同時に、ルーキフェルの背後から衣擦れの音がし始める。
アダンがズボンから自分のものを取り出しているのだ。

ルーキフェル(光) > 中断します。
ご案内:「王都マグメール 王城「大廊下」」からルーキフェル(光)さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城「大廊下」」からアダン・フェリサさんが去りました。