2015/10/10 のログ
ご案内:「王城内廊下」にアダン・フェリサさんが現れました。
アダン・フェリサ > 「――ええ、それでは。失礼いたします」

マグメール王国を治める王となる資格を持つ者たちが住む王城。
そして、今や政略や陰謀が乱れ飛ぶ場所でもある。
その王城内の一室から一人の男が廊下へと現れた。
男はアダン・フェリサ。名門貴族のフェリサ家の長だが、その内面は黒く淀んでいる。
先日も、一人の貴族の少女をその毒牙にかけ、晒し者にしたばかりだった。
そんな男が先程まで行っていたのは、参謀役を務めているカルネテル王家の王子の一人との会合だった。
新たな陰謀のための作戦会議であった。

「この家もしばらくは持ちそうだな」

カルネテル王家の王子の一人の部屋から遠ざかりながらアダンは呟いた。
カルネテル王家は一番の権勢を今のところ誇っている。次代の王を輩出する可能性は高い。
しかし、それも絶対ではない。カルネテル王家が失墜した場合の事も男は考えなくてはならなかった。
街の方を眺めながら、男は廊下を歩いていく。

アダン・フェリサ > 「……さて、今日は街のほうでも見て回るとするか」

王城内で、王族の娘などを罠にかけて凌辱し、地下の調教室に送るなども考えたが、
それを行うには少し準備が必要だった。乱れているとはいえ王城である。
考えなしに動けば自分が足元をすくわれかねない。
ならば、アダンが好きにできるのは王城の外、街だ。
王城で事を成すのはまた今度にしようとアダンは思い、王城の外へと出て、街へと足を向けた。

ご案内:「王城内廊下」からアダン・フェリサさんが去りました。