2023/06/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」にクレイドルさんが現れました。
■クレイドル > 富裕地区。路地裏。
建材にも建築様式にも贅を凝らした建築物が肩を並べている。
貧民地区の人口密集地や平民地区の商店や住宅区画と異なっている一点。
それは建物の一つ一つとそれらに利用している敷地の広さが桁違いであるという事。
どう考えても一家族が住むには大きすぎる屋敷クラスの家々が当たり前の様な顔でそこに在る。
私財の多さを競い合うかの様な巨大さは、そのまま投げ掛けられる日差しを遮る遮蔽となった。
それによって数多く富裕地区にも出来る人目の付き難い物陰の一つにスポットを当てる。
「…けぷ。ご馳走様でしたわ…♪」
狭い路地裏から出て来る女の姿がある。
一糸纏わぬ姿の上に均整のとれたボディラインには暴行を受けた直後の様に精液がべったりと張り付き。
さする手の下には、まるで西瓜を丸呑みにしたかのような膨らみに盛り上がった下腹があった。
そしてその後方には、狭い路地の陰に隠されるようにして倒れている人影がある。
金持ちならば全員注意深いかと言えばそういう訳でも無い。
人間性は十人十色であり、中には油断と慢心を絵に描いたような者も居る。
死んでこそはいないが疲労困憊に追い詰められ、意識の有無が定かでもなくぴくんぴくんと小刻みに痙攣している姿だけが見えるだろう。
「家柄の自慢を語る饒舌さは大したものでしたが…少しばかり不摂生をされていた様ですわね。心身を磨く事もお勧め致しましてよ」
■クレイドル > 「如何なる軟弱であろうとも、つかぬ種はありませんが…子孫存続をしてこそ、雄の本望というものでありましょう。きちんと育てますのでご安心下さいまし♪」
ずる…と相手の趣味で切り裂かれるように破られたシスター服と、噴水のように何度も射精させた精液溜りが蠢きだした。
下等なスライムの様に路面を這いずるそれは、佇む女の足元から絡み付くように昇り出し。
そして肌に張り付く端切れを糊塗する子種が、補修材代わりに繊維の損傷を埋め立てる。
厚手の生地がまろやかな肢体を覆い包んで、数種類のパーツ分けに元通りの衣装を仕立て上げた。
濃紺と白濁のマーブルカラーもお互いが混ざり合いながら変色し、最終的には紺一色にへと変じて終わり。
どう考えても体のラインを締め付けるような素材と作りながらも修復時点で修正を加えた御陰で、
マタニティドレスのように下腹部への負荷を避けるように仕立て直されている。
既に身重である事を外部に物語る胎は、聖職衣をみっちりと押し上げる形になっていた。
「…ふふ。可愛らしい。貴族の種ですから、ノブリス・オブ・リージュを教育して差し上げますわね…♡」
乳母としての本能から滲む物柔らかさ。
とうに着床した受精卵は肉の揺り籠の中で成育し、蹲る人型の子の形をヘソの裏側で成している。
卵子も借り物ながらに臍の緒で接続された我が子を労わるかのように手で胎を撫で付けると。
それに反応を示すかのようにとくん♡とくん♡と脈打つような鼓動を返して来る。
■クレイドル > 「さ…そろそろ帰りましょう。わたくし達の揺り籠にへと…」
人知れずして去り行くその姿をもしかしたら目撃した目もあったかも知れない。
だが、夕暮れに溶けるようにして消えてしまうそれは、逢魔時の怪異としか思えなかっただろう。
王都に静かに蔓延るそれは、また日を改めて何処かにへと出没する事になる。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」からクレイドルさんが去りました。