2023/06/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2/とある貴族の夜会会場」にセリアスさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2/とある貴族の夜会会場」にヴィヴィアンさんが現れました。
セリアス > 王都の富裕地区、とある貴族の主催する夜会。
煌びやかに飾り立てられた会場内で、招待された商人はいつも通りに顔見知りに挨拶をし、
新しい交流相手を紹介され、商談のさわりとなるやりとりをし、と。
変わり映えのしない夜をその日も過ごすはずだったのだけれど。

「ぇえ、ではまた近いうちに詳しいお話をお伺いいたします。
 ……ぁあ、はい。ご紹介が遅れまして。
 こちらは私の縁戚の……ええ、ええ。こういった場を経験させたいとの意向で」

伴っているのは一人の少女。
それだけで彼を知っている者は物珍し気な視線を送ってきている。
大抵一人か、いても仕事の関係者と判る恰好の者を伴っているからで。

普段よりいくらかぎこちなく見える男の笑顔も、親族を預かって緊張しているのだろうと、
今話をしていた知人の貴族も心中察すると言った具合ではあるけれど。

セリアスとしては違う意味で頬が引きつりかけている。
なにせ、親族の息女どころか本来『少女』でもなければ『彼』である。

幾度か彼女と褥を共にしておいて今更ではあるけれど、脳裏の端にそれを思い浮かべれば、
やはりどことなく苦みが笑みに滲むようで。

ヴィヴィアン > 「ご紹介に預かりました、ヴィヴィアナと申します。
 セリアスおにい様が、『こういった会に出て、きちんと勉強をする時期だ』と…。」
彼の隣で慎ましやかに頭を垂れて挨拶をするのは、一人の少女だ。
普段の野暮ったいローブ姿とは裏腹に、背中の空いたドレスを瀟洒に着こなし、
髪を大きなリボンで一つにまとめた姿は、たしかに”デビューしたての令嬢”のように見えるだろう。
……少なくても、外見だけは。

「ええ…きちんと学校には行っておりませんけれど、おにい様から直接手ほどきを受けているのです。
 とはいえ、頭だけでは振る舞いや気品は身につきませんから…こうして実際に学ぶべきだ、と」
つらつらと誤魔化すための言葉を並べながらも、気丈ににっこりと”おにい様”に笑い欠ける。
相手の笑顔に苦味が滲んでいるのを見ると、ちょっとだけ小さく咳払い。

「おにい様、少し飲み過ぎていらっしゃいませんか?
 手でも洗って一度落ち着かれるのはいかがです…?」
心配そうな声色でそっと問いかける。 相手の表情にも陰りが見えるが、
こちらもそこそこなレベルで疲弊しているのであった。

セリアス > 学院の老教師であった彼女が少女の姿になったころは、今見せているような振る舞いどころか、
あまりにも自身の姿に無頓着なところや所作に見かねて、生徒から物言いがあるくらいだったらしいが。

地頭が良いのか、これまで研究にだけ向けていたのを他に向ければ元からできたことなのか。
それともこういった振る舞いをするのも一種の研究だからできるのか。

なにせ、一見は彼女の言う通りの境遇であるように整えられている。
今話をしている貴族も彼女の物言いを疑う様子はないし、
こちらに対しても色々と聞きたそうな、あるいは意外な一面を見たというような視線も送られて。

「はは。ええ、よく気付く娘でして。私のような年嵩相手に兄と言う辺りなども。
 そぅですね、もう少し社交に慣れたらご招待をお受けできるかと。
 ……ん、ああ、そうだね。それでは、また」

貴族の連れの令嬢とも談笑をしていれば聞こえた言葉に頷き、小さく一礼してはその場を後にする。
少女を伴って会場を離れ、通路に出て少し歩いたところで細く息を吐いた。

「……思ったより声をかけられましたねぇ。元から付き合いのある家は兎も角。
 学院の生徒が出席していなかったのは幸いでした」

ちらりと隣の少女を見遣る。
普段の恰好からは想像できないだろうドレス姿。
学院の生徒が見て気付くかは分からないが、彼女の髪の量あたりから訝しむものくらいは居そうで。

ヴィヴィアン > 二人連れ添って離れる様は、傍目から見れば仲が良い親戚同士にも思えるだろう。
もちろん、実体はそういったことではなく、彼も、そして自分も…学院の教師・講師であるのだ。
ましてや、自分に至っては数ヶ月前までは老翁だったのである。

通路を二人出歩きながら、相手の言葉にうなずいた。
「君がこうやって”お気に入り”を連れて来るのが珍しかったのかもしれないね。
 覚えているかい? 君が『私に似合うドレスを』と店員たちに言った時のはしゃぎよう…。
 今思い出すだけでも…。 ああ、学院の関係者は少しいたようだけれど、
 私を直接知る人はいなかったようだ。 お陰で助かったよ…。」

口にしながら、通路の隅に方へと歩く。 邪魔にならないように、そして目立たぬようにだ。
「この体になったのは私のせいだろうが、まさかこんなコトまでやるとは思わなかったよ。
 普段の”研究”のほうがよっぽど慣れている…いや、慣れてしまったのは君のせいでもあるけれども…。」
普段の”研究”…変化した肉体の影響を調べるための調査と銘打ってはいるものの、
実質えっちな行為である。 それを思い出したのか、小さくため息をついた。

「それにしても、君の言うように他に生徒や講師などはいなかっただろうね?
 このドレスも結構大胆というか…私が着るにしては”気合が入って”いるからさ、気になって…。」
自分の背中を追うようにくるりと半回転。
ふわりとスカートが広がったかと思うと、真っ白な背中があらわになる。
こんな姿を知り合いに見られでもしたら、いろんな意味で大変だ。

セリアス > セリアスを知る貴族たちは二人が会場を離れたのを見ては、色々と噂をしているところだろう。
次に商談なりで会ったときも面倒そうだと思えば、また小さくため息を零す。

店員たちも彼女が言う通り無駄に気合を入れてドレスを、
あるいは下着やそのほかの衣装までもと用意してはいたけれど。

知った相手の下世話な話ともなれば存分に肴になることだろう。

「思わなかった割には、衣装選びも今夜も楽しんでいたような?
 おにいさま、等とそれらしく口にしたりして。
 ……調査研究が慣れて捗るのは、ヴィヴィアンが協力的だからですよ」

彼女も慣れはしないのだろうけれど少女として振舞うのを厭う様子ではなかったと。
そして研究名目の夜ごとの逢瀬も、彼女の方も乗り気だろうと言葉を返して。

通路をある程度歩いて人気のない所で一度歩を止めれば、
身体を回す彼女の言う気合が入った衣装、を見遣り。

「ええ、学院関係から縁遠い貴族のパーティーを選んだので。
 とはいえ、絶対ではないかもしれませんけれど。
 どぅします? 少し休んで戻るか、帰るか……このまま此方で部屋も用意してもらえますよ」

括った髪が彼女の身体の動きに合わせて揺れ動き、
背中が見えるデザインのドレスのせいで白磁の肌が視界に映る。
貴族たちからは背伸びしたものと見られたか、貴族子女の眼には毒になったか。
あるいは邪な情欲の対象になったかもしれない。

ヴィヴィアン > 「こういった会で恥をかかせるわけにはいかないだろう。
 君にも、君以外の参加者の方にもね。 …私が服を選んでいたのは、その…。
 研究が捗ると思ってだよ。 …まあその…被検体が協力的でないと研究は進まないし…。
 話し方だって最大限に工夫したんだ。 君に違和感を持たれない程度に、それらしく。
 なかなかに大変だったんだよ。」
相手の指摘に一瞬動きが止まる。 思い出されるのは、色々な衣装を目の前の相手に見せて、
反応を楽しんだ一夜のことが。 早着替えショーさながらの衣装替えが楽しくなかったといえば嘘になる。
…が、自分にも”男である”という面子があるのだ。 この夜会に参加している貴族が”貴族である”と
面子を持っているのと同様に。 なんだかんだでお互い合意のもとで交わっていると言われると、流石に口ごもるしかなかった。

問いかけには少し考えるようにしてから、相手をそっと見上げた。
「君が”親戚の子”を連れて挨拶まわりをするなら一緒に行くし、
 休んでから戻るならそのようにするよ。 …姪?はおにい様の言う事に従うさ。」
当たり前ではあるが、彼にも面子がある。 最大限にそれを尊重する旨を伝えてから、
そっと相手の隣に立ち、小さく笑った。 
「こうしていると、自分がどんどん”染まって”いくのを感じる…。
 こんな会もこんな服も、死ぬまで関わることはなかっただろうしね。」

セリアス > 根が真面目なのだろう彼女の口から聞こえる言葉。
彼女は無自覚かもしれないけれど、その言葉が既に随分と男性のころからは変わっている。
元々は研究一筋で、相手の顔を立てるために夜会などに顔を出すことなどほとんどなかったのだろうし。
それも今彼女と行っている研究のためと言うのなら確かに以前通りかもしれないけれど。

「まぁ、その甲斐あって大変にはかどってはいますかねぇ?
 ヴィヴィの身体の隅々まで確認は済んだことですし――……一旦切り上げますか?」

彼女の物言いでは研究の為という面を押し出している。
だから試すように、研究を――……研究と言う名の蜜月を止めておくかと問いながら。

「可愛い姪御どのの意向も大事に致しますよ。
 夜会場でまた愛嬌を振り撒くもよし、そこで何なら貴族を唆してきても構いませんし。
 自宅までお送りしても良いし……ああ、部屋を用意してもらえると言ったでしょう?」

こちらの面子など気にしないでいいと告げながら、隣でこちらを見上げる少女の首元を撫でる。
そうして耳元へ唇を寄せれば、部屋を用意してもらえる、ということの意味。
単純な宿泊の目的だけでなく"夜会に乗じた秘密の逢瀬の場の提供"の意味もあるのだと。

こんな会に縁遠かっただろう彼女に告げてやる。
例えば、身分違い。例えば、複数での乱れた行為。例えば、配偶者を持つ者同士。例えば――血縁親類。
そんな秘めたる逢瀬について、ここの主人も参加者も、従者たちも扱いを心得ていると。
それを教えた上で、どうしますか、と。再度尋ねた。

ヴィヴィアン > 「…まあ、あれだけ回数を重ねればね…。」
相手の言葉にゾクリと背筋が震える。 何度も何度も繰り返された交わりで、
今や自分の体のことは彼も熟知している。 どこを触れば甘く鳴くか、
どこを撫でれば快楽に力が抜けるか、どこを擦れば自らおねだりしてくるか…
そういった思い出がぱっと蘇り、小さく頭を振った。

「おにい様の優しさには頭がさがるよ。 うん? だから、君にその辺は任せる、と…」
そこまでいったところで、この会の”もう一つの意味”をそっと耳打ちされる。
話を聞き始めたころは丸くなっていた目が、話が終わるころにはすっかり蕩け熱く潤んでいた。
大きく深呼吸をしてから、真っ赤になった頬に手をやって口を開く。

「……これじゃあわたしが世間知らずのお嬢様みたいだ。
 いや、まあこういった界隈に疎いという意味では正しくそうか…。
 うん…。 その、おにい様? よろしければ、わたしたちも…その、
 少しお部屋でお休みをしていきませんか…?」

相手の腕をぎゅっと両腕で抱くようにし、上目遣いでおねだり。
呼びかける声は甘く媚びるようなそれ…。
理解してしまったのだ。 この”会”に呼ばれた理由と、
このあと自分がどうなるべきかを。 そっと体を寄せ、大好きな”おにい様”に
預けるようにしながら、うっとりと吐息を漏らした。

セリアス > 彼女の物言いと、表情に一瞬でも乗る色と。
語るまでもなく落ちているところにも見えるけれど、そこには触れず。

ただ、触れるまでもなく、彼女の耳元に淫靡な貴族の夜会の裏の顔を囁き告げるだけで。
この先の、自分の姿を脳裏に浮かべては、それだけで瞳を潤ませ、興奮に頬を上気させる。
結局のところ、彼女も自分の新しい身体と、それに侵食される精神と。
それを受け入れている、或いは楽しんでいるのだろう。

腕を抱く彼女の所作や、上目遣いに再度、親族のていで語り掛ける様子。
それを見ては彼女の背に腕を回して、親族と言うにはいささか近すぎるような距離感で通路を改めて進み。
道中、見掛けた侍女に目配せと、部屋の用意状況を聞けば、
やはり男が先に語った通りの段取りが出来ているのだろう。
特に何を言われることもなく、一つの鍵と、部屋の場所を告げられて。

「……さて、ヴィヴィアナ。今夜はどんなふうに研究をしましょうか。
 それとも、今宵くらいは研究はなし、で。姪御をたっぷり手籠めにしてしまいましょうか……?」

部屋までの道中、彼女の大きく開いた背や腰元や。
いくらか女らしくなりはじめている臀部を、ドレス越しに撫でまわす。
身体を重ねる理由を研究がいいか、そうでない方が良いかと聞きながら。
案内された部屋にたどり着けばドアを開き、彼女を中へとエスコートして。

自分も室内に入り、後ろ手にがちゃり、と、鍵をかける。

ヴィヴィアン > 「…」二人で廊下を歩く。
いま後ろを歩いている相手が、自分たちの招待を知っているのではないか。
もしかしたら、今すれ違いざまに足を止めた相手が自分たちを知っているのではないか。
そんな思いがじりじりと不安と焦燥感を煽る。
思わず相手にぴったりと体をくっつけたまま歩くが、それが逆に”仲睦まじさ”として
見られてしまうのもおかしくないだろう。
背中に触れる手に安堵感を覚えながら、侍従に声をかけて、部屋を確保する一部始終を見る。
そこかしこに自分と同じようなペアがいるけれど、まるで自分たち以外に人がいないかのように、
互いを全く詮索しないように振る舞っている。
これが彼のいうところの”逢瀬”なのだろう。少しばかり不安げな様子でいたところに、
そっと体を撫でてくれる手の感覚が心地よくて、かすかに目を細めた。

部屋の中へと足を踏み入れ、相手の問いかけにごくりと息を飲んだ。
「その…あの…。 今日ぐらいはいいんじゃないか、研究をしなくて…。
 ってこと、は、その…君に思う存分にかわいがってもらうことになるというか、
 それを希望するというか……ん、っ…」
小さな鍵の音を聞いて、体を震わせる。 これから、相手にいいようにされてしまう。
それが嬉しくて、恐ろしくて、心地よくて小さく声を上げた。

セリアス > 彼女はこれまで研究第一で過ごしてきたからか、周囲を随分と気にしているようで。
けれど実際にここに学院関係者がいてもそれこそ関与したりしないだろう。
同じ穴の狢というわけでもあるし、秘密を守れないものはこういう場には参加できなくなるのだから。

とはいえそれを彼女に教えることは無く、こちらに身を寄せて不安を和らげようとするのを眺めながら。
鍵をかけた部屋で二人になれば、小さな彼女の身体を抱き、耳元を撫でて。

「ぉや。ではヴィヴィアナ、でもなく、ヴィヴィアンとして……。
 研究名目でなく、女として可愛がって欲しいと。なるほど、なるほど?」

今日ぐらいは、と告げながらすでに期待に身を震わせている少女を、
部屋に入ったばかりのそこで、赤い瞳で彼女を見下ろして。

耳元を擽る指先がそのまま頬を撫で、小さな唇を撫でる。

「何だったかの実験にありましたねぇ。
 鐘を鳴らして餌を与えていると、鐘が鳴るだけで唾液を零す犬のお話。
 ……セックスを匂わされるだけで発情するようになってしまった自覚はおありで?」

喉を揺らしてくつりと笑い、彼女の身体の状態をからかうように告げて。
小さなその体躯を掴まえてしまいながら、顎に指を添え上げさせて、小さな唇に顔を寄せる。
はくりとそこを食むような口付けを送り舌を伸ばしていけば、
彼女の希望に添おうという意図をもっての行為の先駆けとばかり、甘く甘く唇を重ねていく。

ヴィヴィアン > 「…んん、っ……。 そっ、それは、そうだけど…。
 その、そう言われると恥ずかしいな…。」
自分を見下ろす赤い瞳を見るだけで、体の奥が熱くなる。
羞恥をもたらす言葉も、今の自分にとっては発情の呼び水にしかならない。
うっとりと瞳を濡らしながら、ほほと唇を撫でる指に目を細めた。

「……イヌなら”躾が良く入っている”と褒められると思うけれど…。
 それの対象が自分で、さらに対象が発情だとなると、ものすごく恥ずかしい…。
 自覚はある…だが、これに抗い切れるとは思えなくて、んん、っ、んんーっ…♡」
容赦なく相手に手籠めにされて、徹底的に”女の子”の快楽を刻みつけられる。
何度も何度も味わったその喜びは、肉体に、そしてなにより精神に深く刻みつけられていた。
食むようなキスと口づけ、ただそれだけなのに、全身には痺れるような快楽が広がり、
ギュッと相手に抱きついてさらなる口づけをおねだりする。

「どれだけ理論を組み、研究して、実証しても…”体験”というのは圧倒的だ。
 美味しい果物だと100万回聞いたところで、記憶に残るのは実際に食べた1回の味なんだよ…。
 わたしの場合は、その美味しい果実を何回も何回も食べさせてもらっているわけだから…。
 こうなってしまうのも、無理は無いと思う…。」
ごにょごにょと言い訳するようにつぶやく。 彼のいうように、少しセックスを匂わされただけで、
あっけなく発情し、彼に抱かれて喜んでしまう…そんな風に躾けられてしまったのだ。
小さな体を擦り寄せ、小さな唇で自らもキスを何度も相手に捧げながら、甘えるように鼻を鳴らした。

セリアス > からかう言葉も今夜は反論されるでもなく、素直に受け入れられる。
幾度と重ねた逢瀬の結果で、ずいぶんと自身の欲望に素直にもなったようで。

つるりと触れ心地の良い頬を撫でながらに、彼女の物言いを聞きながら、
その合間に唇を重ねては、もっとと強請る様に寄せられる身体に応えてまた一つ、深く唇を食んで。

「っは、ぁ。まぁ、余程嫌悪感のある行為なら兎も角……
 心地よい事と覚えて仕舞えば、中毒のようにもなりますか。
 ちゃんとお相手いたしますよ。最初に言いましたしねぇ、貴女を、女の子にして差し上げると」

口唇を甘く擦り合わせるだけで、少女の鼻から抜けるような甘い声が漏れ聞こえる。
それに男も興奮してゆき、今夜も彼を彼女にと、堕としていく行為に悦を感じ。

一頻り舌先まで交えるキスをしてから、唾液の糸を引きながらに顔を上げる。
つぅ、と伝うそれを手の甲で拭って、赤い瞳で少女を見降ろして。

「では、まずヴィヴィからこちらを可愛がってくださいますか?」

こちら、と言いながら、小さな彼女の手を引いて招くのは、男の下肢で欲を擡げ始めた個所。
身長の差から、少女の腹辺りに当たるだろうか。

男の唇で包み込んでしまえそうな小さな彼女の口唇で尽くされることを想像しては、
すでに熱を増し硬くなりはじめたそれへと触れさせる。

ヴィヴィアン > 口づけをするたびに体が火照り、体の奥に薪でもくべたかのように熱くなっていく。
深い口付けを受けると、ぎゅっと強く相手に抱きついたまま、しばらくの間体を硬直させ、
甘く深く浸透してくる快楽に小さく震えた。

「っふ、ぅ…っ…。 中毒といえば、そうかもしれない…。
 その…わたしはかなり女の子に染め上げられてきていると思うんだけど、
 その”女の子にする”のゴールに至ったときに、わたしはどうなっちゃうんだろうね…?
 んむ、んっ、っふ…っ…♡」
濃厚なキス、そして相手の言葉。 甘い快楽に染め上げられて、
心身ともに”女の子”に染っているのは事実だ。 しかし、それが
どこまで染まれば彼は止まるのだろう。 そして、彼が満足するまで自分が
女の子に染まりきったとき、自分はどうなっているのだろう。
そんな未来に一瞬恐ろしいものを感じるも、呼びかけを受けると、
瞳に宿る情欲が、ぬらりと燃えて、ゆっくりとうなずいて見せた。

「うん…わかった…♡」
膝を付き、相手のズボンに触れて手を動かす。優しい手付きで中の膨らみを…
鎌首をもたげ始めたそれを見ると、ゆっくりと深呼吸。

「…ふ、ふふ…”これ”の前に跪いてしまうなんて、わたしも随分…
 ”女の子”に染まってしまった、かな…んむ、っ…♡ っふー、んむ…ぅ、んっ…♡」
眼の前のそれが愛しくて仕方ない。 そっと唇で触れるだけで、快楽のショックが背中を貫く。
硬さが、熱さが、匂いが、大きさが…その存在すべてが『自分が奉仕するべき対象』であると
訴えかけてくる。 とろんと恍惚の表情を浮かべながら、先端に何度も何度もキスを落とす。
たっぷりと先端に唾液をまぶしてから、大きく口を開け…くびれの部分まで口内に導くように、
頭全体を相手の腰へと近づけた。

セリアス > 口唇を押し当てる動きに応じる彼女の唇。
はくりと上下の唇を動かせば、合わせて少女の小さな唇も動き、擦り合うように。
互いの唇で愛撫し合うように触れ合いながら、舌先もねっとりと絡めていく。
呼吸を忘れそうになるほどの甘い口付けには正しく中毒性があるようにすら思えて。

「ん、ふ……どうでしょう……?
 男としての意識が無くなれば女の子になった、というわけでもない気もしますし。
 ……艶本で言うような、メスにはなっているかもしれませんけれど」

女として扱うという意味で、女の子に、とそう告げたけれど。
どこまでいけばそう成ったのかとも決まりはないだろうし。
セリアスにも、ここまで仕上げようというような目標も無い。
ただ、確実に雄に反応する身体にはなっている。
こちらの股間に触れ、肉欲の証を取り出す指の動きも随分と慣れたもので。

柔らかな絨毯の敷かれた床に膝を落とし、下肢にと顔を寄せて、
唇が丁寧に先端に押し当てられれば、そのたびにひくり、ひくりと震える。
ちゅ、ちゅ、と。挨拶をするように奉仕対象に尽くす様を見ながら、
少女の質量の多い髪を止めるリボンを解いてしまって。

広がる髪を撫でるように頭に触れてやっては、彼女の口に包まれていく感触に息を吐いた。

「女の子がみんなこれに跪くわけではないと思いますが――……
 っは、ぁ。ヴィヴィのクチは温度が高くて、心地が良いです、ねぇ」

彼女の思う女の子像に少し疑問も沸くが、口腔で尽くされ、舌が這う動きにすぐ思考の外に。
上手に奉仕できれば髪を撫でてやり、喉奥まで埋めるように肉棒が質量を増す。
愛らしい少女となった彼女が、肉欲に囚われ雄にむしゃぶりつく様にぞくりと肩を震わせた。

ヴィヴィアン > 念入りに、時間をかけて何度も、絡み合うような口づけを交わす。
それが終わった頃には表情もすっかり蕩けて、頭の中は
相手と愛し合うことで埋め尽くされていた。

「…君が満足するように、わたしを…その、して、ほしい。
 メスでもいい…、君に喜んでもらいたい……♡」
大好きな肉槍にキスを繰り返し、硬い幹と袋を細い指で優しく揉みほぐす。
ひくひくと喜びを示すように肉槍が震えるたびに、満足げな表情を浮かべ、
夢中で奉仕を繰り返す。 するりと頭が広がる感覚に少しだけ視線を上げるも、
優しく髪に触れてもらうと、それだけでとろけるような幸せに包まれた。

「こうひてるあいだに…んむ、んっ……♡ 頭、なでてもらうの……。
 ほんとうにふき…頭の中から、おんなのこになってく、きがふる…んむ…っ…♡」
頭を撫でてもらって、さらに具合の良さを褒めてもらえる。
そんなことで気持ちよくなってしまうぐらいのメスに堕ちる。
それがわかっていてもなお、快楽を求めることを止められなかった。
ぐぐっと頭を押し付けるようにして、ゆっくりと肉槍を喉の方に導く。
喉奥までみっちりと肉槍で埋め尽くすと、満足げに小さく声を上げた。
肉槍が抜けてしまう直前まで引き抜き、喉奥まで深く飲み込む。
深いストロークで肉槍を味わうたびに、”セリアスの『女の子』”にされていく…
自分が塗りつぶされていくような感覚が、頭の中を幸福感が満たさしていった。

セリアス > 普段は男性の頃を思わせる話しぶりや態度でいるのに、
一度彼女を"女の子"と扱ってしまえば、途端に順応する姿。
そうなるよう仕込んだのはこちらではあるけれど、

「ふ、ふ。ヴィヴィを抱いて満足しないことなどありませんとも。
 クチを犯されるのも、随分と慣れて……これだけで達したりしないでください、ね……っ」

こちらを気持ちよくと奉仕を望んで、それを彼女は従順に受け入れて。
それでいて、喉奥まで屹立が埋め尽くすのに苦しさもあるはずなのに、陶然と頬張ってしゃぶり上げる。

幼さすら感じさせる容姿に、妖艶に色事に溺れる様が混じり、
口腔が性器のように肉棒を刺激し、舌が襞の様に這い廻っては精を強請る。

跪いたままで、くぷりくぷりと唇を野太い雄が出入りし、喉奥までを何度も深く突き上げる。
丁寧に雁首へと捧げられる舌先の動きにも腰が震え、思う存分に熱くすらある少女の口を楽しんで。

「っ、っく、ヴィヴィ、っ……――!!」

ぶるりと肩を振るわせれば、少女の頭を軽く、押し遣って。
こちらも腰を引いては、小さな口腔から雄を抜き放つ。

その瞬間に彼女の眼前で脈打つ剛直が、その先端から白濁とした欲を吐き出し、白い肌に浴びせかけた。
びゅるびゅると勢いよく端正な顔に注ぎかけ、べっとりと雄臭の強い精液を額に、頬に、鼻や口元にとぶちまけて。

「は、ぁ……っ。ふ、ふ。愛らしい貌が、折角のドレスが台無しです、ねぇ」

少女を汚す快楽に、ぞくりと背筋を震わせながら。
精を放ってなお熱を孕んだままの肉茎を、少女の鼻先に押し当てる。
とろとろとまだ零れる体液でさらに端正な顔を汚してゆきながら、
もっともっと彼女を自分の雌に、と。仕立てていく悦楽に身を震わせる。
まだまだ今宵の彼女との逢瀬は始まったばかりで――……。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2/とある貴族の夜会会場」からセリアスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2/とある貴族の夜会会場」からヴィヴィアンさんが去りました。