2023/06/09 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 「シーシャ屋」」にレディ・レッドさんが現れました。
レディ・レッド >
 富裕地区の一角
 一種のシガー・バーの様に経営されている趣味嗜好が合わなければ訪れないような場所に、女はいた。
 室内はBarの装いと共に置かれたシーシャ 所謂水煙草の器具が目立つ。
 果実や香草をブレンドした、甘い香りの漂う煙がうっすらと漂っている。
 平民地区なら阿片窟の一種のように見えるものの、此処ではれっきとした嗜好品。

 女の場合は、屋内ではなく屋外
 銀の長い髪をただ伸ばして放り、黒のゴシックドレスとレースのストールを絡ませた両腕
 コポコポと小さく音を立てる器具から伸びた、長い管
 その吸い口である先端を右手指で携え、滑らかな白めの肌の先にある唇で咥え
 甘い果実を混ぜた香りの煙 それが開いた唇から白く、吹くようにではなく零れ漂うように吐かれていく。
 満月の夜 雨上がりのせいか、女の機嫌は良さげ。
 月明りを浴びながら嗜好品として好いている煙の類を扱う姿は、唇は笑みを浮かべていた。


   「好い夜だというのに、全く彼奴は。」


 零れるのは一人で訪れている愚痴をこぼすそれか
 愛しい愛しい旦那は今夜も職務だ。
 愛は薄れなくても逢瀬が薄れてしまうと、ドラキュリーナでも一つくらい零したくなる。
 最も、今は煙と酒精を手元に機嫌は良いままだ。

レディ・レッド > やがて吸い終わると、酒精を空にして舌を洗う
店内へと戻る頃には甘い香りも消えていくだろう

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 「シーシャ屋」」からレディ・レッドさんが去りました。