2023/04/09 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」にニァさんが現れました。
■ニァ >
「―――ふぇぇ………へぷちっ!」
何とも奇怪な声音と共に小躯が跳ねる。
肌色面積のクッソ広い、ほぼほぼ素っ裸と変わらない恰好のチビ
が、半裸を両手でさすりつつぶるぶると尻尾の先まで震えた。
じゅずず…っと品なく啜る鼻水が、先ほどの奇声はくしゃみで
あると伝えている。
「最近過ごしやすくなってきたニャ~って思ってたのに、
いきなりコレとか王都の天気は意地が悪すぎニャ。こんな
いたいけな猫をいじめて何が楽しいのかさっぱり分からんニャ」
いきなり冬に戻ったかの様な気温変化に対してぶーたれる小猫が
いるのは、富裕地区の大通り。
平民地区に比べてあからさまに街灯も多いが、日も落ちたこの
時間帯にのこのこ出歩いている者がほとんどいない。
ブルジョワ共は馬車で優雅にお出かけするのだ。
■ニァ >
「うぶぶぶ……そ、それにしても今日はマヂ寒いニャ。は、早く
宿(カモ)を見つけないと風邪引くニャ。切実ニャ」
富裕地区のお上品な街並みの似合わない、というかそもそも肌寒さ
の残る今の季節に見合わぬ服装のチビがこのような場所で何を
うろうろしているのか。
それは偏にニァを一晩泊めてくれて、おいしいご飯を食べさせて
くれて、お風呂にも入れてくれて、なんならブラッシングまで
してくれるお人好しを探すためだ。
こんな寒い日には富裕地区のふかふかベッドで寝るのが一番。
そんな雑な理由での地区選定。
ついでに言うとおっぱいふかふか、良い匂いのする女の子とかを
抱き枕に出来たらなお素晴らしい。
まあ、贅沢は言うまい。大平原の小さな胸でも、心の広いニァは
鷹揚に許してやろうと思う。それくらい寒い。お腹もすいている。
■ニァ >
「ふぇぇえ……っくち!」
再びマイクロビキニの小躯が跳ねる。
それに合わせて双乳もぷるんと揺れるも、Bカップの揺れは非常に
慎ましやかな物。
「い、いかんニャ。本格的に危険ニャ。ふかふかベッドは諦めて
平民地区のシェルターで妥協しとくニャ」
ぷるるる…っと白い猫尾を震わせて呟くと、チビ猫はしゅててっと
忍者めいた足取りで人気の無い富裕地区の通りを駆けて行く。
目指すは平民地区の老夫婦の住まう家。
ニァを孫の様に可愛がってくれる彼らであればシチューの残りと
ベッドの片隅くらいは貸してくれるに違いない。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」からニァさんが去りました。