2023/01/14 のログ
■フロス=ブルーム >
「ふわ…あまいにおい…なんだろ、これ」
くんくんと鼻を動かしながら、その煙の元を探すかのようにあたりを見渡す。
今でこそ耳や尻尾は隠しているが、幼い子供はミレーの血筋。
その香りの元を探り出すのは簡単だったようだ。
吸い寄せられるようにそちらへと近づいていくと、少女は一人の青年の姿を見つける。
物陰にひっそり隠れながら、子供はその青年の様子を伺った。
■ジュン > 「ふー…ん?」
一服を続けていたところで
気配には敏感なのか誰かいることに気が付き
「そこ誰かいるのか?」
と脅かさない程度に声をかけつつ
少女のいる陰の方へと近づいていく
■フロス=ブルーム >
「あ!あのっ…!」
びくりとした様子の少女だったがすぐに声をあげ、わたわたと慌てた様子を見せる。
そのまま何かを言い出そうとしたものの、うまく言葉を紡げずに口をぱくぱくさせるだけになってしまう。
当然、そんなことをしていれば身を隠していても直ぐにバレてしまうわけだが。
何か悪いことをしているわけでもないけれど、なんとなく気まずくて目を逸らしてしまう。
■ジュン > 「おや」
そこにいたのは小さな少女、それも可愛らしい様子
一先ず声を上げられれば続きを待つも慌てる様子に
(あ、こんだけ身長差ありゃ怖がるか)
と目を逸らす様子から思い身を屈めて視線を降ろし
「ほら落ち着いて、しかして君みたいな娘が何でこんなところに
あぁ、別に怒ってはいないからね」
と優しく声をかけるさっきまで吸っていた不思議な煙草の甘い匂いもまとわせながら
■フロス=ブルーム >
「えと………」
声を掛けられびくりと身体を跳ねさせながら、問われた言葉に応えようと顔を見上げる。
続きの言葉が直ぐに出てこないのは、何と説明したらいいのだろうと、頭の中で言葉を選んでいるから。
この場にいる理由も何も、ちょっと家から抜けだして、甘い香りがしたから…という程度のものだが。
だけれど、それをそのまま口にしていいかは迷ってしまう。
「……あ、えっと……お兄さんのほうから、あまいかおりがして……」
だから、ひっそり抜け出したことは話さずに、傍に寄ってきた理由だけ口にする。
■ジュン > 「うんうん」
こういう小さい子は話すの難しいよなと思い
ゆっくり返事を待ちいざ答えを聞いてみれば
「あ、成程甘い匂い、そりゃこれかな」
そういって先まで吸っていた煙草を見せる
火はまだついておりそこから甘い匂いの煙が漂っている
「これは特別な煙草でね、飴みたいに楽しめるんだ
お嬢ちゃんも試してみる?」
と悪戯っぽい笑顔を見せながら火の方は向けずに差し出してみる
■フロス=ブルーム >
「タバコ…?あ、ほんとだ…あまいかおり…ふわふわ……」
差し出されたそれに顔を近づけてみると確かに甘そうな香り
鼻をすんすんと鳴らしながら、それがどんなものかを確かめて。
うーんと少し、頭を悩ませてから子供は返す。
「でもそれ、大人の人じゃないとだめなやつ、だよね…?
わたし、まだ子供だから、たばこはダメって言われてる……」
そう、子供にはよくないものだと教えられているのだ。
それは大人になれば問題ないものなのだけれども。
それを知ってるからこそ、少女は困ったように眉を寄せながら、申し訳なさそうに告げた。
■ジュン > 「そうだねぇ、本当の煙草は子供は駄目なんだよねぇ」
その反応を待ってましたというような表情をしながら続ける
「だけどそれは煙草が子供の身体に悪いからなんだ
その点こっちは普通の飴と同じで全然身体に悪くはないんだ」
それに普通の煙草みたいに臭くないでしょと付け加えつつ
「なぁに、それに他の人には内緒にしておけば大丈夫大丈夫
二人だけの秘密♪だから試してみたかったら試してごらん」
と口に人差し指を当てる
■フロス=ブルーム >
「子供でもへーきなたばこ?」
そんなものが在るんだと、なんとも純粋に興味を引かれてしまう。
思わずじっと見つめてしまい、興味を惹かれてしまったのは仕方ないことだろう。
それが本当の事である保証がないというのに。
好奇心は猫をも殺すと言うが、それでも小さな少女にとっては好奇心が勝つというもの。
そうやって、悩みつつもいいのかな?と思った頃合いに――
「んんっ!?」
その小さな口元に吸いかけのそれを押し付けられて 驚くのと同時に反射的に口を開けてしまったのは仕方ないこと。
そして、そのまま押し込まれるようにして煙草をあむりと咥えてしまう。
■ジュン > 「おっいいねぇそのままゆっくり吸ってご覧、思いっきり吸っちゃうとむせちゃうからね」
そうやって吸い方を説明する
言われたとおりに吸ってみれば口の中にイチゴの味の飴のような甘い匂いが入り込み鼻に抜けていき
本当に本物の煙草のような害はなさそうだ
ただ青年との間接キスではあるが、一先ず些細なことであろう
■フロス=ブルーム >
「げほ、げほ……!」
ちょっとだけ、忠告するのは遅かったようだ。
とはいえ、それでも確かに甘い香りが鼻を通り抜けたのは分かる。
咽はしたが、それ以上におかしな感じも今はない。
害がないたばこらしいのは本当のようで、涙目になりながらも安心してふぅと一息つく。
「ごめんなさい…、でも、あまいにおいがする……ふわふわ…」
■ジュン > 「あぁ言わんこっちゃない、大丈夫?」
咽た様子に背中を擦って上げながら
「でも他には何ともないでしょ?気に入ったかな?
他にも味があるんだけどどうする?」
と、背中を擦り続けながら立て続けに尋ねつつ
一度そのまま座ってしまおうと壁を背に座り込み
おいでおいでと近くに寄らせる
■フロス=ブルーム >
「もっといろんなのがあるの?」
そんな青年の行動に誘われるように少女も腰を落としてちょこんと並んで座る。
そうした少女の様子に警戒らしい警戒は殆どない。
見知らぬ相手であることには変わりないので、あまり無防備ではいけないのだが。
けれどもそんな提案をされると、つい気になってしまうのが子供心と言う奴で。
■ジュン > 「うんうん他にもあるよレモンとかぶどうとか」
そう言って何本か取り出して見せる
パッと見は同じように見えるがいわゆるたばこのフィルターの継ぎ目の辺りの帯の色で分かれているようだ
黄色だったり黄緑だったりでカラフルだ
「次はどれにする?どれでもいいよあ、あでもその代わりといってはなんだけど…」
とここで少し少女の様子から邪な気持ちが芽生え
それを試すように
「次の吸ってる間お兄さんに抱っこ、というかここに座ってほしいんだ」
と胡坐をかいてそこに座ってほしいと提案してみた
■フロス=ブルーム >
「ほえ?そこに?
……えっとうん、そのくらいなら…?」
正直、色とりどりな煙草の香りには興味津々であったらしい。
目をキラキラさせて、そんな提案には二つ返事を返してしまう。
ちょっとだけ、不思議なことを”かわり”を欲求されて首を傾げはしたけれど。
無垢な子供からすると、それに首を振る理由も今は無かった。
胡坐をかいた青年の足の上にちょこんと少女が乗っかる。
■ジュン > 「ありがと、それじゃあ…火は流石にお兄さんが付けるね」
少女がちょこんと座った様子によしと思いながら
味を聞くのを忘れていたと、一先ず黄色のレモン味のそれを咥えて
やはり煙草に火を付けるように点火し一吸い
「はいどうぞ」
ふぅとレモンの飴の煙を吐き出しながら
火が当たらないように少女にそれを手渡せばそのまま軽く少女を抱えるように手を降ろし優しく手が触れる
■フロス=ブルーム >
また間接キスになるのだが、無垢な子供は当然、そんなことは特に気にしない。
火をつけて、青年が一度吸ったレモンの煙草を差し出されれば、あむりと咥えて。
「ん……」
すぅっとゆっくり息を吸えば、レモンの透き通るような匂いが鼻に抜ける。
ふわりとちょっとだけ表情が緩んで、どことなく満足げに。
そんな最中に抱えられて手を触れられるくらいは、分かっても居た事だからそこまで気にした様子もなかった。
■ジュン > 「どうどう?こっちも美味しい?」
そう味を尋ねながらもじわじわと少女に触れていく
その間にゆっくりとだが青年の胡坐の中心に座る少女には
股間部分がじわじわと膨らんでいくのがわかるだろうか
■フロス=ブルーム >
「ん……おいしい……」
少し不思議そうな顔をしつつも、レモンの風味と香りを楽しみながら、こくりと小さくうなずく。
そうこうしているうちに、青年の上に座る少女はそのお尻になにかじわじわと膨らんできているものが当たっている事に気が付く。
「……???」
何かがおかしい気がするが、それが何なのかはわからない。
ただ、それに疑問を抱きつつも、それがどういうものかは分からず。
とりあえずそれを確かめるためにも、少女はもそもそとお尻を動かしてみる。
その感触は確かに布越しだが、柔らかいような硬いような……何とも言えないもので。
■ジュン > 「よかったよかった~」
美味しいとのことにこちらも嬉しそうにしながらも
お尻を動かし始めたことに
「おや、どうかした?何か気になる?」
とわざとらしく尋ねつつ
お尻を動かされたことに刺激されたズボンの中の物は更に硬さを増していきちょっとしたふくらみとなって目立ち始める
■フロス=ブルーム >
「なんか、硬いのが……おにーさん…?」
流石に何となしに変だとは思ったが、それがなんであるかは分からないまま。
それでも、お尻の違和感が何であるのかというのだけは分かったので、後ろを振り返りながら尋ねる。
その返答次第では、このままの体勢を続けるのは危ないかもしれないと。
無垢な少女ではあったが、なんとなしの予感めいたものは感じたらしかった。
■ジュン > 「気になるかな?何なら見せてあげてもいいけどどうかな?」
とここが、分かれ目かと思いつつそう言葉を投げかけながら
ゆっくり少女を抱く腕に力をかけ逃げられないようにする準備をしつつ
「とそうだ見るならこの煙草の更に特別な奴を上げちゃおうかな」
とさらに少女の興味を引きそうなことを付け加える
■フロス=ブルーム >
ぴーんと、どうにも良くない予感が頭に響く。
それは少女にとっては悪いことだと、直感的に理解できた。
抱く彼の腕が、僅かながらに力が籠っているのがその証拠だと。
「えっと……」
どうしよう、それはなんだか嫌なものだ。だから咄嗟に”護身用”の魔法を彼女は使う事にした。
身に付けた花飾りの花弁一つを、指で弾いて飛ばせば魔力が瞬いて彼女の身を包み込む。
それは、ただの目くらましの為のものなのだけれども それでも、一瞬でも隙が出来ればいいと思った。
■ジュン > 「んっ!?」
咄嗟の護身用の魔力に腕に力を籠め逃がさないようにする
つまり弾き飛ばしたりするようなものでなければ
そのまま彼女を捕らえるだろう
だが逆にそういう弾き飛ばす効果もあるのであれば
流石に咄嗟のことでそれを超えながら彼女を捕らえることはできず
一瞬の隙くらいは作れるだろう
■フロス=ブルーム >
「そ、そろそろ帰らないと、なので…っ!」
弾いた花弁から瞬いた魔力は、眩しく光って彼女の姿を一瞬だけ隠す。
身体ごと弾き飛ばすほどではないにせよ、それには確かな衝撃も伴っている。
直ぐ傍で抱き合っていれば、少なくとも腕くらいなら弾くくらいには。
そうしてできた一瞬の隙を突いてトタトタと走って逃げだす。
来た道はしっかり覚えていて、屋敷から離れ過ぎないようにしていたのも幸いした。
そのまま自分の屋敷の敷地のすぐ傍にまで、少女は駆け出してしまう。
■ジュン > 「おぉうっ」
腕を弾かれ少女にするりと抜け出される
そうしてあっという間に少女に逃げられ茫然
「ん~少しやりすぎたかな」
ぽりぽり頭を掻いてから、よっこいしょと立ち上がり
「しかしまあの身なりなら…この辺りでまた会えるだろ」
と気を取り直し少女の駆け出して行った道に続くようにしてその場を離れるのだった
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」からフロス=ブルームさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」にアストラさんが現れました。
■アストラ > 基本的に、冒険者としての日々は退屈とはかけ離れているもの。
しかしそれでも時折、何の依頼も得られずすることもなく、かと言ってダンジョンに行くのも気分が乗らない日というのはあるもので。
そういう時は散歩がてら王都の散策をする。
とくに富裕地区は見て回るだけでも、どこを切り取っても絵になるのだから飽きが来ない。
宛てもなく歩きながらまだ通ったことのない道を歩く。
平民地区ほど混雑していない路は歩きやすく、そこもお気に入りだ。
やや露出が高めではあるが、見てくれだけで冒険者と分かる魔術師風の衣装。
不埒に声をかけてくるものが少ないのも良い。
「そろそろ懐も寂しくなってきたし…また稼ぎたいわねぇ」
そんなことを呟きながら、門番の衛兵に目を眇められたりしつつ路地を歩き道行く馬車や建物を眺めていた。