2023/01/13 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」にフロス=ブルームさんが現れました。
フロス=ブルーム >  
「んしょ、んしょ…大丈夫、かな?」

富裕地区の中でも人通りが少ない路地をひっそりと、身なりの整った子供が歩いていた。
時折、辺りを見渡せば見知った相手が居ないかを確認するようにして。

白緑のドレスにぶかぶかの手をまるごと覆った袖姿で、その身体の至る所に飾り花を付けた少女はきっと良く目立つ。
どこかの屋敷から抜け出してきた令嬢であろうことは、きっと一目でわかる身なり。
その様子からも分かりやすく、ひとりでコッソリと外に出て来てしまったのだろう。

フロス=ブルーム >  
そんな幼い少女は静かな路地を歩きながら、ふっと空の色を眺める。
ひっそり抜け出してきたはいいけれど、あんまり長く外に出てたらきっとバレてしまう。
空の色が赤くなるより前には戻れるようにしようと意気込んでから、とてとてと歩き出す。

「お外ってこんな風になってたんだね」

ぽつりと呟いてみても、誰も答えてくれる人は居ない。
それでも小さな声で独り言を漏らしてしまうのは、普段のちょっとした癖のようなものだ。
一人で外に出る機会なんてそうそうない。外に出るにもだいたいは従者なり家族なりが一緒なのだ。
ふっといつもの調子でそんな言葉がこぼれるの仕方ないだろう。

フロス=ブルーム >  
「…早く帰らないと、怒られちゃうよね……」

先程よりも幾分ゆっくりとした歩調のまま、大通りを目指して歩く。
途中何度かきょろきょろと見回してみるものの、やっぱり知っている顔はない。
それどころかあまり見たことのないような大人ばかりで、なんだか知らない場所に紛れ込んだみたいだと不安な気持ちになりそうになる。
(あっちには何があるんだろう?)
そんな中でも好奇心の方が勝ってしまうのは仕方ないことかもしれない。
そわそわし始めてしまった少女は興味津々といった感じで辺りをきょろきょろしながら進んでいく。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」にジュンさんが現れました。
ジュン > 「ふー…」
そんな路地の少し奥の方
一人の青年が壁に寄りかかりながら一服をしているところだった

そんな一服している煙からは普通の煙草とは違い
どこか甘い香りが漂っている
そんな匂いが風に乗って漂い少女の元に届けられ
少女の興味を引くには十分すぎるだろうか