2022/11/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」にアストラさんが現れました。
アストラ > ──日が沈み、夜が更けてからが本番の会員制のクラブが富裕地区の一角にある。
酒と音楽、そして踊り子たちの蠱惑的な踊りを楽しむ貴人たちの嗜みの場として有名な店で、貴族を中心に王族の利用もあると言う。
客層は若い子息令嬢から資産家や貴族当主、夫人など性別問わずに様々。
仕切りのある個席となる革張りのソファで寛ぎながら、中央の舞台で踊る踊り子たちを鑑賞するというものだ。
踊り子は見目とスタイルのよい男女が数人メインになり、その後ろに彼らの引き立て役たる踊り子たちが数人いる。
音楽によって激しかったり、しっとりしていたり、淫靡なものであったり、踊りも多種多様に観客たちを愉しませているようだ。

踊り子たちは本職の者もいれば、奴隷身分の者、アストラのように外部から一時的な雇われで入る者もあった。
口元にヴェール。デコルテラインに脇や細くくびれた腰に内腿など白い素肌を晒す
南国の踊り子を彷彿させる衣装を着て舞台に立っているのも、ギルドを通さない私的な依頼を請けたからである。
魔術師でありながらフットワークの軽いアストラは、あらゆる経験を体験したいと思っているので、
積極的にギルド外の依頼を請けるようにしている。

今回は舞台の中央にいるメインの踊り子たちの後ろ側で踊るだけの人数合わせ。故に顔を半分だけ隠している。
それだけで一宿一飯に加えて結構な額の報酬が貰えるのだから、割が良い依頼だ。

ライトに当たる金鎖の装飾をしゃらしゃらと鳴らしながら、運動不足解消として踊り続けている。
新たな客が来るならそちらにウインクをしたりして、とても楽しんでいる様子だった。

アストラ > 「────はぁ、楽しかったわぁ」

それなりに長い時間舞台の上で楽しんだアストラは、満足げに息を吐いた。
程よく汗も掻いたので、アイドルタイムに舞台袖から裏方へと下がり、タオルで汗を拭う。
食事も終わり、依頼はこれで終わりだろうと言う頃合い。
ますます夜が更けていけば、このクラブももっといかがわしい様相へと成り果てるらしい。
どうにも趣味の悪い見世物らしいが、会員ではないアストラはそれ以上を知らない。
興味がないわけではないが、会員の同伴人がいなければ見学も出来ないので諦めておこう。

「さて、そろそろ宿に戻らないとねぇ…」

特に何事もなければ、着替えて帰路へとつくだけだ。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」からアストラさんが去りました。