2022/02/27 のログ
シシィ > 夜会といっても正式な貴族主催のそれ、というわけでなく。
富裕層の承認が虚栄と私腹を肥やすため、とあるコーヒーハウスを借り上げたらしい、というのは───、知り合いの商人の言葉。

場所が、邸宅でないのは、そのほうが商談がしやすい設備が整っているというのもあって、一応理にはかなっているのだろう。
晩餐主体というよりは、言葉を交わし、音楽を楽しむ───もちろんそれ以外の楽しみ方をするものもいるのだろうが、それを否定するものはこの場にはいない。

己のように商いをする階級のものが多いのだろうが、中には貴族らしい立ち振る舞いをするものもいる。
───事情は人それぞれ。特に意味もなく深入りするつもりはないため、なんとなく認識する程度でとどめておくに限る。

財があるかどうかにかかわらず、彼等の家門の権威は、相応に、この地には根を張っているものだから。

表面上は穏やかで和やかな会といえる。己も主催と、縁のある知人に挨拶を終えて、一息、といったところ。

温められた室内は、肩を出す型のドレスでもそれほど肌寒くはない。
褐色の肌に、淡く色づいた白色の細身のシルエットの裾をひきつつ、さしあたって面通しするべき人物がいるかを見渡すように広間の裾へと身を寄せた

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2 夜会場」からシシィさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」にファイネアさんが現れました。
ファイネア > ざわざわとざわめく人混み。
瀟洒な音楽が奏でられる会場の熱気は今や最高潮、という所。
それぞれが相手を見つけ、広々したホール内ではダンスも踊られている。
供される料理、酒は一級品ばかり。
そんな中、出入り口の大扉脇でぼんやりと過ごす事しばし。
交代だぞという声に、はいはい、と気だるげに答えて会場へと脚を向ける。

やっと解放されたわ、と軽く伸びをして人混みに紛れていく。
今日はこの会場の警邏がメインのお仕事。
周囲にいるのは貴族の他、学生らしき子女も混じっている模様。
規模がそこそこ大きいので、伝手のある冒険者や傭兵に声がかかったという所。
退屈な門番業務であったが、これからそこそこの時間は自由時間である。
宴を楽しむもよし。中には軽く仮眠する同業もいるだろう。

自分は…どうしようかしらねー、と軽く考えながらドレスの裾を揺らして歩いて行く。
給仕から甘口のワインをひとつ受け取り、それを一口。
素直に夜会を楽しむか…貴族を篭絡して伝手を広げる?なんて事も考える。
若い可愛い子とかいればコナかけるのも―――。

そんな風に考えながら、視線を巡らせていく…。

ファイネア > 「…♪」

見つけた、と言わんばかりににんまり。
干したグラスを給仕に返し、軽い足取りで踵を返す。

狙いを定めたターゲット、とは…。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区2」からファイネアさんが去りました。